宇宙世紀0079。独立戦争を起こしたジオン軍と、地球連邦軍の一年間に渡る戦争を描くSFアニメ。
改めて説明するほどのない名作中の名作。
いわゆる『リアルロボット』系の原点となった作品です。
僕はガンダム世代から少し遅れた世代だったので、リアルタイムでこの作品を見たことはありませんが、親戚のお兄さんに連れられて劇場版を見に行った覚えがあります。
その頃の僕はまだ小学生の前半だったので、話や人間関係などというものは全くわからなかったのですが、首と腕のないガンダムに衝撃を受け、ビグザムの圧倒的な力に恐怖しました(親戚の家の部屋に行ったら、特大のビグザムのポスターが貼ってあった時は泣きました)。それほどまでに衝撃的でした。
おかげで今でもジオン軍は嫌いです。『ギレンの野望』でも連邦軍でやったし。
最近再び見直しましたが、ストーリーがしっかりしている為、大人になっても面白い作品です。20年前ということで作画は落ちるかもしれませんが、逆にいえばリメイクすれば現在でも通用するということです。現在でもゲームや関連グッズが出続けていることがその証でもあります。
『ガンダム』の舞台であった一年戦争のサイドストーリー。東南アジア地域における局地戦を描く。
最初のボールとザクとの宇宙戦はよかったのだけれど・・・。
個人的にやっぱガンダムは宇宙が似合うなぁ・・・と感じた作品です。敵もMSも何か中途半端で、ストーリーがそれにも増して・・・。あとガンダムがちょっと・・・。
基本的にこの時期(ガルマが死んだ時期)にガンダムが量産されていたことが信じられません。オデッサ作戦でも連邦のMSは見えなかったし、ジャブロー戦でやっと初めてGMが確認された程ですもの。『先行量産型』の一言で片付けられない問題だと思いますけど。
でも嫌いではないです。『撃墜王出撃!』の回とか。
同じく一年戦争末期のあるコロニー(サイド6)を舞台にしたサイドストーリー。
僕はガンダム系というかリアルロボット系のアニメで、人間を好きになることはほとんどありません。MSが、ガンダムがかっこよければそれだけで十分な人間です。だからシャアとかセイラさんとかも別に嫌いではないけど好きでもない(興味がない)といった感じです。
ちなみに僕が『エヴァンゲリオン』をほとんど見ていない理由は一つ。『エヴァがかっこ悪かった』からです。綾波とかアスカもその頃は興味なかったし(今は好きですよ)。
前置きが長くてすみません。そんな僕がガンダム世界で一番好きな人物、それが『バーナード・ワイズマン(バーニィ)』です!かっこよすぎるぅ!!
最初、ジオン軍がメインのOVAシリーズ、しかも戦闘シーンが少ないという話を聞いた時、それほど期待していなかったのですが、バーニィ一人の為に僕はこの物語が大好きになってしまいました。
どれだけ好きかというと、『スーパーロボット大戦』で、バーニィをレベル40以上育てて二回行動させちゃう位(笑)。
一番好きな回は、第五話『嘘だと言ってよバーニィ』。泣けます。
一年戦争後、ジオン軍残党の起こした『星の屑作戦』を巡る戦いを描く。
メカ、キャラ、ストーリー全てにおいてOVA版ガンダムの最高傑作と言われています。
確かにハイクォリティのMS群(フルバーニアンの動きや、デンドロビウムの存在感、ノイエ・ジールの強大さ)と、こ難しいニュータイプ論を全く無視したわかりやすいストーリーは、本当にガンダムが好きな人達が作ったんだなぁ・・・と思わずにはいられません。
故にちょっと同人誌っぽい感じもしますが・・・。
どっちかっていうと、ガトーの個性だけが光っていたように思われがちですが、そんなことはありません。
ガンダム史上、『カテ公』と双壁をなす悪女(と言われる)『ニナ・パープルトン』を忘れてはいけません。
ここまで(視聴者に)嫌われたヒロインも珍しいよな。僕も嫌いだけど。
『一年戦争』から6年、新たに勃発した『グリプス戦役』における『ティターンズ』と『エゥーゴ』の戦い。ガンダムの正統な続編。
『名作』と言われています。
自分にとっては、最後精神が崩壊してしまう主人公は斬新だと感じましたが、後の『ZZ』のことを考えてか、中途半端に終わってしまったような印象を受けます。BADENDだったことも一因があるのでしょう。
しかし、オープニングや劇中の作画の美しさは、今見ても遜色ありません。可変MSも格好いいし、ストーリーも三つ巴の戦い(『百式』と『ジ・オ』と『キュベレイ』の戦い)に胸踊りました。
好きなMSは『ガンダムMK−2』。それほど高性能とはいえないものの、正統なガンダムの後継機ですもの。主人公のカミーユはよくこの器用貧乏なMSで勝ち続けられたと思います。やはりガンダム神話のせいでしょうか?
それから『リック・ディアス』。クワトロ(シャア)といえば百式かもしれませんが、僕にはやはりこの赤くてジオン系のこのMSの方が彼には似合っているような気がします。
『Z』のすぐ後の、『第一次ネオ・ジオン抗争』を描く続編。
シリアスだった『Z』とは対象的な明るく楽しいガンダム。今までのファンの多くはその内容に拒否反応を起こしたようですが、当時小学生だった僕はこういうわかりやすい、ギャグ調の展開はかなり好きでした。
ただ、同年代(?)だった『エルピー・プル』はかなりうざったく思いましたが。
ちなみに僕は重武装のMSが大好きです。『デンドロビウム』や『V2アサルトバスター』なんかも好きだし、『ZZ』では『フルアーマーダブルゼータガンダム』や『クイン・マンサ』の強さに感動しました。
それからやっぱ、ハッピーエンドはいいやね。
宇宙歴0093。『シャアの反乱』と呼ばれる戦争で、アムロとシャアの最後の戦いが始まる・・・。
『?ガンダム』は格好いいっ!の一言に尽きると思います。
僕は『出渕裕』さんの大ファンなので、公平ではないかもしれませんが、彼がデザインしたMS群は統一感があって美しいです。
『永野護』さんほどのシャープさはありませんが、流線型のメカに関しては彼のほうが上ではないでしょうか。
ただ、人間に関しては、どうも『クェス』がただのわがまま娘にしか見えず、うざったい。
プルにしろ、彼女にしろ、どうも僕はこういう系の女の子は苦手のようです。
宇宙世紀0123、宇宙海賊『クロスボーン・バンガード』が貴族主義を掲げ、フロンティア6を襲撃。その戦いに巻き込まれた主人公『シーブック・アノー』は、試験運用中だったMS『F91』でフロンティア脱出を計る。
ストーリーとしては劇中の『This is only the bigining・・・』の文字に表せるように、あくまで序章といった感じで『マトリックス』のような消化不良感はありますが、一本の映画としては見せ場もあって完成された作品です。
主人公が今までのニュータイプのようなわがまま系ではなく、優等生っぽい所が好感が持てます。やっぱ高校生にもなると、多少の分別がつくようになるようです。(13歳なのにものわかりの良すぎる『ウッソ』くんも考えものですが・・・。)
しかし、ニュータイプへの覚醒が遅かったためか、どうも歴代のガンダムパイロットと比べて見劣りしてしまいます。
何で戦っても、相手が『セシリー』(シーブックの彼女)だとわからないのか(セシリーは気づいていたのに)とか、宇宙でセシリーを見つけるのが遅すぎ(結局サイコミュの一種である『バイオコンピューター』は使いこなせなかったし)とかツッコミ入れまくっていました。
でも『ラフレシア』との戦いはスピード感があってかっこいいです。個人的にはガンダムシリーズにおけるベストバトルは、この対ラフレシア戦だと思っています。
宇宙世紀0150、地球に侵攻してきた『ザンスカール帝国』と、反乱組織『リガ・ミリティア』との戦いを描く。
僕かリアルロボットものにハマり出した頃、リアルタイムで見ていたガンダムであり、一番思い入れのある作品でもあります。
巷での評価は低いですが(このVガンダムを見た庵野監督が、その内容に失望し、自ら『エヴァンゲリオン』を作る動機になったという笑えないエピソードもあることだし)、僕は大好きです。
ストーリーは悲劇的ながらも、ちゃんと美しく完結しており、終盤の『エンジェル・ハイロウ』を巡る戦いは、地球連邦も参戦し、圧倒的に盛り上がっていきます。
人があっけなく死んでいく様は『皆殺しの富野』の面目躍如ですが、特に『リーンホースJr』の最期は涙無しでは見られません。
そして最強のガンダム『V2アサルトバスターガンダム』の雄姿!光の翼の美しさは言葉では言い表せません。
オープニングでエンジェル・ハイロウに向かって光の翼を広げるV2の姿に、僕は鳥肌が立ちました。
友人に『設定に踊らされている』と言われましたが、実際今までのガンダムを見ていた人には思わずニヤリとさせられる演出がいっぱいです。
この時代、すでにガンダムは『伝説』と化していて、なぜか反抗の象徴になっています。リガ・ミリティアもこのガンダムをシンボルとしていますし、それほどガンダムの名は有名なのでしょう。
そして、主人公『ウッソ・エヴィン』について。彼のお母さん『ミューラ・ミゲル』と『逆襲のシャア』に出てきたシャアの恋人『ナナイ・ミゲル』は関係あるのか?もしあるとしたら、ウッソはシャアの子孫かもしれないのです。
結局謎は謎のまま終わってしまいましたが、そういうことを想像するだけでもたのしい作品ではありました(あくまで個人的意見です)。
宇宙世紀とは違う世界での話。
世界各国のガンダムが、四年に一度開催されるガンダムファイトに優勝するため、戦って、戦って、戦い抜いて、頂点を目指す熱くて、激しくて、恥ずかしい作品。(注:誉めています。)
はっきりいって最初、拒否反応を起こしていました。今でもこの作品をガンダムシリーズとは認めていません。前半もほとんど見ていませんでしたし(後でビデオで見ましたが)。
しかし、これをガンダムと思わないで見たとしたならば、これほど面白い格闘ロボットアニメはありません。
特に後半戦の熱すぎる展開は、一話も見逃せないほどハイテンションになっていきます。
ただ、僕が後半戦からハマった理由は、わかる人には『やっぱりな』と思われそうですが、『アレンビー・ビアズリー』が登場したからです。
めちゃくちゃ可愛いです(川本的に)。彼女については後で『ボク推』の方で熱く語りたいと思いますが、普段はガンダムファイトの選手という強さを持ちながら、片思いで、かなわぬ恋に悩む弱さも持っている(そしてその心をDG細胞につけいれられたのですが)女の子でもあるわけです。
最終話での彼女の台詞が忘れられません。
『・・・でないとあたし・・・ドモン以外のひと、好きになれないよ!』
ああっ!なんていじらしいんだ!彼女の幸せを祈って、この項は終了(じゃないと延々と続きそうだから)。
これも宇宙世紀ではない、アフターコロニーという歴史軸での話。
地球でゲリラ的活動をする、五人のガンダムパイロットの活躍を描く。
これも僕はガンダムとは認めていませんが、新たなる視聴者(特に女性)を開拓した功績ははかりしれません。
『お前を殺す!』『私を殺しにいらっしゃーい!』等の名台詞を数多く残しましたが、メカにもキャラクターにもそれほどのめりこみませんでした(ごめんなさい)。
ただ、話的には王道でよかったです。最後にちゃんとコロニー(じゃないけど)地球に落ちるの阻止したし(笑)。
日本人、ショウ・ザマは、或る日オーラ・ロードに導かれ、異世界『バィストン・ウェル』に召還されます。そこは空と海の間の世界、妖精達の住む世界。
その世界を、異世界(地球)の技術を取り入れた昆虫型兵器『オーラ・バトラー』を使って征服しようとする『ドレイク・ルフト』と、それを阻止しようとするショウ達の戦いを描く。
早すぎた名作。このアニメが『ドラクエ』や『FF』などのファンタジーがヒットし始めた頃に放映されていれば、もっとヒットした可能性があったかもしれません。
逆にいえば、それほど富野監督には先見の明があったということでしょう。素晴らしすぎます。
後にRPGがヒットした頃、安易に(というのは言いすぎですが)ファンタジーとロボットを融合させたアニメやゲームが出てきましたが、『ダンバイン』程の鮮烈さはなく、二番煎じの感は否めません。
逆に、『ダンバインみたいなもの』の一言で説明できてしまう程なのです(これには『レイアース』や『エスカフローネ』でさえ例外ではありません)。
もちろん僕が書いたPBM『霧幻想ミストブレイカーズ』は、この作品の影響を受けまくっています。
第一始めた目的が、『ダンバインの世界を舞台にしたPBMをやりたい!←でもない!←なら自分で書いてしまえ!』でしたからね。
調度『ダンバイン』と同じ頃やっていた中世っぽい世界を舞台としたロボットアニメ。
惑星アーストのある亡国の王子『ジョルディ』は、偶然にも伝説の守護神『ガリアン』を手に入れたことで、この惑星を支配する仇敵『マーダル』に反旗を翻す。
中世世界、発掘されるメカ、そしてそれらは過去に栄華を誇った文明の遺産・・・等、『霧幻想ミストブレイカーズ』の設定で結構影響受けています(決してターンAの真似じゃないぞ)。
そしてダンバインとは似ていて異なる重量感と硬派な設定。これらはサンライズで富野監督と双壁を為す、高橋良輔監督の為せる技でしょう。同監督は他にも『レイズナー』や『ダグラム』や『ボトムズ』等を手がけましたが、実はまだ全部見ていないので何とも言えません。
しかし、この作品が高橋監督の作品の中で、僕が一番好きになった作品だと思います。
勇者シリーズ最後にして、最強の作品。
謎の侵略者『ゾンダー』に立ち向かう『GGG(スリー・ジー)』の熱く激しい戦いを描く。
実は勇者シリーズは全く見ていませんでした。『ファイバード』を見て、「ああ、お子様向けなんだな・・・。」と思ったくらい。
そんな僕が、これだけは最初から見る気になっていたのはただひとつ、『高橋良輔プロデュース作品』だったからです。
これは何かやってくれるにちまいない!そんな期待を抱いており、そして見事に答えてくれました。
熱い展開。深まる謎。最後まで落ちないテンション。科学知識に裏付けされた各種ツールなど、挙げたらキリのないほどの魅力があります。
さあ、みんなも!『ディバィディング・ドライバぁぁぁぁぁっっっ!!!』