OBとして思うこと・・・夏合宿の反省

中竹 竜二


 サイドデフェンスが悪い。ミスが多い。走れていない。そんな言葉をたくさん頂いたであろう現役諸君。確かにそうであるが、そんな言葉は聞きたくないのが本音であろう。なぜならそんな実況中継なら、やった本人たちのほうが、十分にわかっているからだ。起こった現象に対して後から述べることは、何の解決にもならない。

 そのような愛が欠如している言葉は世間やマスコミ込みに任せてしまおう。起こりうる問題に対して、予防策を考え、予測する。その結果が失敗に終われば悲しみ、成功であれば喜ぶ。失敗に対して単に怒るのではなく、成功すれば誉めるのではなく、主役現役達と共に戦い、共に悔しさを分け、喜びをえることが我々OBには必要ではないかと感じる。責任は同じであると決心することから距離がなくなり、愛が生まれるのだろう。

 当事者にしかわからないことはたくさんある。逆に第三者にしかわからないこともある。しかし当事者はいかなる行動も言い訳はできないのに加え、結果には必ず点数や勝敗がついてくる。当事者とは主役であり、主役は大きなプライドと華やかな舞台が用意されており、限りある期間の中、限り無い緊張で体を震わせることができる。

OB1年生も今年こそ心から喜びたい。

 「月田うめー」「石川つえー」の観客の声が、「今年の早稲田すげー」に変わっていくことを英国Oxfordの遠い空から願う。

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