あなたは懸命に走って売店の裏側に回った。
段ボール箱が山積みになっていて、物置もある。
今日は休みなのだろうか? やはり売店の中にも人の気配はない。

あなたは山積みの段ボール箱と物置の間に身を隠した。
呼吸を懸命に整え、辺りの気配を窺う。
『もし奴が来たら、この箱の山を崩してその間に逃げよう・・・』
そう思いながら道の方を見た。
道にはあの女・・・“鬼”が立ってあなたを探している。
しかし、どうやら見失ったようだ・・・道をまっすぐ歩いて行った。
大きく息をつくあなた。

少し気持ちが落ち着いて余裕が出たのだろうか?
鳥の囀りや、売店の上に張り出した赤く色付いたもみじが目に入ってきた。
時折吹く風が、もみじの葉を落として音をたてている。

ようやく呼吸が落ち着いたあなたは、また辺りの気配を窺った。
聞こえてくるのは風の音と鳥の囀りだけ・・・人の気配はない。

「?!」
突然、あなたの携帯電話が鳴った。
電話を取り出してチェックをする、差出人はさっきのメールと同じだ。



「ミッション?!」




















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