忍者になるまで 番外編

夏のおもいでスペシャル 1


1999年9月22日(水)より私は夏休みをとり、石垣島への旅行を計画していました。
現地で旧友である隊員00号まなみ氏と合流し、楽しく夏休みを満喫する予定・で・し・た・・・・

それは9月19日(日)
台風18号が石垣島で発生。
まなみ隊員の乗る飛行機は、着陸できず石垣島上空で40分程旋回していた。
そのとき、台風は生まれたてのホヤホヤ。
まだ勢力も弱く、規模も小さいため「そんなちっぽけな台風、すぐ消えるよ」と私は言ってしまった。

思えば、これが台風の怒りをかったのか・・・・?

 

9月21日(火)の台風情報では、台風は宮古島上空で停滞し、勢力を次第に強くしていた。
この頃はまだ中心気圧が970ヘクトパスカル。だが、順調に成長している。
しかも時速10キロ!!!牛歩戦術を思い起こす(あれはもっと遅い)。
勤務先では、離島からやってくる方が、翌日の講習会に参加できないと連絡が入った。
当然である。宮古、石垣発着の便はすべて欠航している。
沖縄本島地区も次第に風雨が強くなってきた。

夕方、自宅へ戻る際にも私の車は時折突風に煽られた。
暴風雨どころか雷まで・・・
夜は自宅で情報収集。
気象庁のページで台風情報をリアルタイムで確認する。
だんだん強くなってきた。これは長丁場になりそうだ。
この時点で翌日のフライトは全便欠航の予定となっていた。
旅行代理店からは、暴風域から抜けられれば、午後からでも石垣に飛べる可能性もあると言われた。
しかし、この速度である。この暴風域の広さである。
早く石垣に行きたい気持ちを押さえ、床に入るが風の音がうるさくて眠れない。
先に石垣入りしたまなみ隊員は一歩も外に出られないとのこと。
コテージタイプのホテルなので、台風の間は篭城状態。
せっかくの沖縄旅行なのに・・・早く台風が去ることを祈った。

9月22日(水)
朝、目が覚めてすぐに台風情報を見た。
中心気圧は950ヘクトパスカルになっている。
瞬間最大風速も強くなっている。台風図を見ると目もくっきりしている。
しかも、いまだに時速は10キロ!!!!
旅行代理店に連絡をとり、詳細を確認した。
担当者は私の友人だが「もう今回は行くな」と言われた。
自分だけの旅行ならとっとと止めただろう。でも、今回は石垣で人に会うのだ。
2ヶ月以上も前から準備していた休みなのだ!
何がなんでも行くぞ!という私の決意は固かった。
日程が少なくなっても行く、ということを伝え、その後の状況がわかり次第連絡が入ることになった。

待っている間、荷物を詰めなおしたり、本を読んだり、自分のサイトの更新準備をしたりしていた。
掲示板に書きこみをしたり、たまっていたメールへの返事を入力しているとき・・・
悪魔はやってきた。そう、停電である。
入力中のデータはもとより、自宅のマシン2台がプスンと音をたててディスプレイが消えてしまった。
5分ほどで停電は復旧した。
一旦マシンの電源を入れ、復旧作業をした後、私は昼寝をした。
昼頃には、今日中に暴風域を抜ける可能性はないとニュースが伝えた。
あきらめて明日のフライトに望みをかける。

私が昼寝をしている間に3度ほど停電があったらしい。
パソコン使っていなくて良かったと思ったら、母がパソコン使っている時に停電したのよと。
ありがとう母上。またスキャンディスクとノートン先生に働いてもらう。
落ち着いたらちゃんとリカバリするからね、と言いきかせながら・・・・

沖縄本島上空の台風は930ヘクトパスカルに成長している。私の記憶の中でも強い方である。
しかし、時速は15キロになっていた。ニュースでは各地の被害を報じていた。


石垣島は雨もやんだ様子。明日からは外出できそう。
飛行機が決まり次第連絡を入れることにし、ホテルで落ち合うことになった。

そうこうしているうちに夜になり、そろそろ眠ろうと部屋にあがると、2階のベランダ入り口から浸水!!!!
階段の踊り場が水浸しになり、1階へ雨漏り状態。必死で水をふき取る。
この日も眠れない・・・・


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