インタビュー 〜源頼久の場合〜


                                      著≫ 由貴様



恋人達の一大イベント、クリスマス。
その日、頼久はあかねとの待ち合わせの場所に向かっていた。

(あかね殿はもういらしているだろうか・・・。)

そんな筈はない。
お待たせしてはいけないと、頼久はいつもあかねとの約束の時間より1時間も
早く来ているのだ。
考えながら歩いていると、人だかりが見えた。
どうやらテレビの撮影中らしい。
女の子がマイクを持って人と話してるのが見えた。

(あれは・・・確か“いんたびゅー”というものだったな)

以前あかねに教えて貰ったのを覚えている。
そんなことを考えつつ傍を通り過ぎようとした時。

「すいませ〜ん、ちょっといいですか〜?」

声を掛けられ振りかえると先程のマイクを持った女の子が立っていた。
今人気急上昇中のアイドルである。

「なにか?」

「今、クリスマスについてインタビューしてるんだけど答えてもらってもいいですか〜?」

「失礼ですが、いま人と待ち合わせをしているので・・・」

「歩きながらでもかまわないから」

断る頼久に尚も食い下がるアイドル。
彼女からしてみれば、こんないい男、逃してなるものか!!である。
それもその筈、すらっとしたモデル並の長身、鍛え上げられた体躯、意思の強そうな瞳、
その上美形とくれば世の女性達は放っておかないだろう。

「それでしたら・・・」

「じゃ、決まりねv それじゃあ・・・まず、あたり前の質問なんだけど恋人はいるのかな?」

歩きながら質問する。

「はい。」

あかねを思い出し、はにかみながらうっすらと頬を染めて答える。
その様子にむっとしたアイドルは絶対自分の方が可愛いと自負してた。

「その恋人って可愛いのかな?(私の方がきっと可愛いわ!)」

「あのお方ほど愛らしい人はいません。」

きっぱり、はっきり言う頼久にますます機嫌を悪くするアイドル。

「でも貴方くらい素敵な人だったら、そんな子より私の方が釣り合うんじゃないかな?」

頼久は歩いていた足をぴたりと止め、アイドルを鋭い目付きで射貫く。

「確かにあかね殿は私のような者には勿体無いお方だ。だか、あかね殿に対して
そのような物言い、今すぐ取り消して貰おう。」

睨まれビクッと身を竦める。

「ご、ごめんなさい・・・」

謝るアイドルを尻目に再び歩き出した頼久はある物を目にして走り出した。

「っっ!あかね殿!」

急に走って行った頼久に驚き、その先を見ると一人の少女が数人の男に囲まれていた。



「だから、人を待っているんです!」

「でも、さっきから見てたけど彼氏来ないじゃん。」

毅然とした態度で断るあかねにニヤニヤしながら近寄る。

「そうそう、きっとドタキャンだよ。だからさ、俺達と遊ぼうぜ」

あかねの腕を掴み引っ張る。

「やっ、離してっっ!」

怖くて涙目になるあかねに、尚も近づく男達。

「その、汚い手を離せ・・・」

怒りを含んだ声がしたかと思うと、あかねの腕を掴んでいた男の手を掴み後ろに捻り上げる。

「・・・っつ!なんだお前っ・・・・・・ひっ!」

振りかえり男の顔を見た瞬間、固まった。
殺気を含んだ鋭い眼光に怖じ気づく。

「・・・失せろ。」

捻り上げていた男の腕を離し突き飛ばす。
男達は慌てて逃げていった。

ふぅ・・・と溜め息をついてあかねに向き合う。

「あかね殿、ご無事ですか?」

「よ、頼久さん・・・」

涙目になっているあかねを抱き寄せると、涙を指でそっと拭い去る。

「遅くなってしまい、申し訳ありませんでした。」

すまなそうに見つめてくる頼久に慌てて首を振る。

「そんなっ、頼久さんのせいじゃないです!いつも頼久さん約束の時間より
早く待ってるでしょ?だから・・・先に来てビックリさせようと思ったんです。」

にっこり笑って「びっくりしました?」と聞いてくるあかねに苦笑する。

「貴方という方は・・・」

「あ、でも迷惑かけちゃいましたね・・・」

沈んでいるあかねの顎に指を添え、持ち上げる。

「貴方にかけられる迷惑でしたら喜んで・・・」

うっとりと顔を近づけ、口付ける。
唇を離すと、あかねは恥ずかしそうに頬を染めて何か言いたげに見つめてくる。

「何か?」

「うん・・・頼久さんって人前でこういう事しないタイプだと思ってた。」

「貴方は私の大切な方だと皆に見せ付けたかったのかもしれません。」

嬉しそうに微笑む頼久を不思議そうに見る。

「え?皆って・・・」

辺りを見まわすと呆然と立ち尽くしているアイドルと、一部始終撮影していたと思われるテレビカメラ。

「・・・・・っ!(かぁぁぁぁぁ///)よ、頼久さんのばかぁ!」

真っ赤になったあかねはその場から逃げ去るように走り出した。

「あ、あかね殿、お待ち下さいっっ!」

慌ててあかねの後を追う頼久。
その後頼久は一週間あかねに口を聞いてもらえなかったという。


                  

「暁月夜」 由貴様よりクリスマスフリー創作をいただいてまいりました〜vvv

頼久さんっvvv貴方ってひとは〜vラブ!ラブですよ!もいっちょラブ★

「あのお方ほど愛らしい人はいません。」 
でございますでしょ〜vそして極めつけは
「貴方は私の大切な方だと皆に見せ付けたかったのかもしれません。」
ですよっ!!奥さん!!どうですかー(>_<)このラブラブっぷり!
熱っぽさvvvあああ!由貴さんありがとうございました〜vあかねちん幸せ真っ盛り!
いや、頼久さんの方がすっかりエンジョイしているではありませんかvv
不器用そうなふりして順応性は高いのですね〜★
うふふvクリスマスにこんな素敵なワンシーンを見せ付けられた世のシングルスの
皆様!羨ましかろう!!うっふっふ…私もたーーーい(ToT)/ひゅるりら〜

由貴さんvラブラブな頼神子話をありがとうございましたー★



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