モーニングコール 詩紋編 

                                                        著≫文月葉子様


こーんにちはっ!
 大好きな頼久さんの寝起きどっきりvを夢見る乙女なピュアソウル満載の龍神の神子、あかねでーっす!
 ……あ、ちょっとそこの人。ひかないひかない。
 だって、だってね!?気になると思わない見たいと思わない!?
 あの頼久さんがすやすやと眠る顔!そして布団へばふんと飛び込まれてビックリする顔!さらにそんな私との心温まる
ボディランゲージに照れる顔…!
 見たい、私はそんな頼久さんが見たいのー!!(にぎりこぶしっ)


 と、ゆーわけで。
 おそらくたった一度しかないであろうその機会を確実に成功へ導くべく、てっとりばやく八葉をターゲットに練習を試みて
いるんだけど。 …………前回怖い目にあったので、平安組へのチャレンジは今回はお休み。
 あのあと誤解を解くのがどれだけ大変だったことかっっっ。(蒼白)
 白虎……白虎の加護がすべて悪いのよおおおおおっっ!!
 ――――おおっといかんいかん。思わず取り乱しちゃったわっ!
 まーそういうわけで、今回は私のこの怯えた心を癒していただくべく、詩紋くんに寝起きどっきりをすることにしました。
 だってきっとね、あの金髪の巻き毛のふわふわ〜vな頭でねっ、もふもふって小動物ちっくにお布団に潜っててね、
「くぅくぅ」
なんて可愛らしい寝息立てながら眠っているに違いないのよ!?
 そんな詩紋くんの寝顔を存分に堪能したあとは、ちょっと優しくぱふんっとお布団へ倒れ込んでみたりしてv

     詩「ん〜?(寝ぼけ眼)……えっ、あかねちゃんっ?(赤面)」
     私「うふふ、おはよ〜★髪ボサボサだよ?」(にっこり)
     詩「わあん、見ないでよ〜っ」
     私「私が直してあげるー!」

 とか、とかねっ!!(妄想終了)
 どーよちょっともー癒されないっ!?かわいくない!?
 なんか妙に興奮しちゃったけど、頑張って早く寝なきゃっ。ミッション決行は、明朝に決定よー!!

                                 ★★★

 と、いうわけで早朝です。
 さすがに日も昇ってないので、頼りは手元のろうそくの明かりのみ…っていいたいけど、ろうそくの明かりすら今の
私には厳禁っ!その明かりで誰かに見つかろうものなら、今回の癒しプロジェクトは台無しになってしまうのだからっ。
 しっかりお洋服を着て、澄んだ空気の中を抜き足差し足…。
 詩紋くんの部屋までは途中に女房さん達の部屋とかあったりして、かなりドキドキなんだけど。
 途中何度か床がきしんで肝が冷えたりしたんだけど、そこは龍神様の加護なのか(え?)無事に切り抜けて。
 思ったより時間はかかったけど、やっと詩紋くんのお部屋が見えてきたーってところで、おや東の空がほのかに明るく。
 うう、思ったより時間かかっちゃったなあ…と、だんだんと光に染められていく景色を眺めていると。
(あれ?)
 きいと詩紋くんの部屋の妻戸が開いて、思わず私は柱の影に身を潜めた。
 まさか詩紋くん、もー起きちゃっているとか!?やめてーっ、私頑張って早起きしたんだからああああっ。
 内心絶叫しながら、祈るような気持ちで見つめていると。
「へ」
 思わず小さな声が口をついてしまった。
 あれ?なんで女房さんがそそと出てくるの?
 ………はっ、もしかして私道間違えた!?(馬鹿)
 やばいじゃあここどこだ!?と、きょろきょろと辺りを見回していると、女房さんが妻戸の方を名残惜しげに見つめている。
 なんだか頬とか染めちゃてて、あーこれが逢い引きとかいうやつなのかしらvとか思っていると。
 かたんと音がして、同じ妻戸からひとりの人物が現れる。
 少し乱れた髪、けだるそうに寄りかかる体、みみみみ乱れた着物おおおおおっ!?
 びたっと柱に貼り付き直して、ぜーはーと一気に乱れた呼吸をなんとか整える。
 だだだだってそんなまさかよねっ!?じじじ情事(赤面)のあとっぽく見えたりするのは間違いよね、きっとなんらかの事
情があったりするのよそーよ、きっと相談事…!!
 だって出てきた人物があまりな人だったんだものー!パニくるわよ、焦りもするわよー!!
 し、詩紋くんだったんだもん…!!(蒼白)

 ひいいいいいいっと内心ムンクの叫びどころじゃない勢いで壊れまくっていた私だけど、そーだ見間違いってこともあるし!
と、思い直して再びそーっと柱の影からのぞき見れば。
 そそと立ち去ろうとする女房さんの袖をついと引き、振り返った彼女の髪を一房その白い指先にからめて。
 そ、そのまま唇に寄せ、みみ妙に色気のある笑みを彼女にななななげかけて……!!(泣きそう)
 かあっと赤面した女房さんが、顔を隠してたたっと走り去ったのは運良く私のいる方と反対側。
 彼女を見送るように背を向けた詩紋くんを見ながら、私はじりじりと後退する。
 だってヤバイ気がする……今の詩紋くんに見つかったら、絶対ヤバイって龍神様がいっている……!(鈴の音が聞こえた
らしい・笑)
 さっと身を翻して、死ぬほど神経を尖らせて音を立てないように去っていく私に。
 ぽそりと聞こえた、聞き慣れたあの可愛らしい声。


「そこにいるの、誰?」


 びくーっっっ!!
「あかねちゃん……?」
「っっ!!??」(蒼白)
 その時私のとった行動は。
脱兎。
 ぎゃあああああ逃げるのよ私、風になるのよあかねっっ!!
 背を向けたまま、全速力で(陸上競技の短距離選手並のフォームで)逃げた私は、幾度か女房さんに「神子様!?」と声
をかけられた気がするけどそれすら無視して部屋へ駆け込んだわよっっ。
 どだだだだだばんっ!!
 いつもは立てない几帳を幾重にも巡らせて、がばーっと布団へ潜ってから、私は再び襲ってきた恐怖にカタカタと身を震わ
せることになる。
 なにー!?私は今何を見たのーーーーっ!?
 てゆか、アレが事実だったら詩紋くんに寝起きどっきりをしかけていたら、私は一体どうなっていた
の?

………
………………
………………………
 ヒィィィィィィィッ!(イロイロ想像したらしい)
 ぎゃああああどうしよう、今日はどんな顔して詩紋くんに会えばいいのー!?
 パニックもいいところで、布団の中にいると。
「神子殿、どうなさいました?」
 外から遠慮がちに駆けられた声に、私はぱっと飛び起きた。
 妻戸をあけはなって、その声の主にがしーっとしがみつく。
「み、神子殿!?」
「よよよよよよ頼久さああああああああああん」

 びっくりぎょうてんな頼久さんの胸元に貼り付きながら、わああああんと泣きわめく。
「なにかあったのですか!?」
「ゆゆゆ夢・・・そそそそそうです夢を見たんです怖い夢―――っ!!おおおおお鬼がでたんです、鬼―――っ!!」
「鬼!?」
「わあああああんっ」
 しっかりしてくださいとかいう頼久さんをしっかり無視して、私はとりあえずそうだあれは夢だ夢、もしくは鬼が出たんだと思
いこめーっ!と自分に言い聞かせる。
 だだだだって詩紋くんがあんなに女の子みたいでかわいらしい詩紋くんがあんなあんなあんなああああああああっ(号泣)
 

 りゅ、龍神様……この寝起きどっきりを続けていくと、私そのうち八葉に対する信頼の心を保っていけるかどうかちょっぴり
不安になったりしてます……。
 ああめでたくなし、めでたくなし……。


 うう、次こそはもっとこーまともに成功する人の所へ行きたいなぁ……(懲りろ)


                                                                  <終>



    「擬似薬プラシーボ」 葉子さんからいただきましたvなんと、頼久組支部会記念だとかvvv

    うひょーーーv詩紋くんったら!可愛い顔してやってくれます!あの柔らかお日様スマイルからは
    想像の難しいこの艶!!見事葉子さんがご披露してくださいましたですよ!!ビバ!葉子さん☆
    このモーニングコールシリーズは葉子さんのお部屋の人気シリーズ物なのですよ〜vvv
    その中の詩紋くん編をいただけるなんて、私!頼久さん好きでよかったーーー!!ありがとう運命!
    詩紋くんのドッキリ大人ぶりにどびっくりのあかねちゃんvさあさあ☆愛する頼久さんとのラブい
    朝を迎えるのはいつの日か〜vvvあかねちゃんがんば★ そして葉子さんも頑張って下さいねvvv
    素敵に胸ドキな特別な朝のひととき(笑)をありがとうございました(^-^)

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