膝と首縄
文:ブラど様
静かに寝息をたてる少女の頬をツンツンと指で突付く。
幸せそうな寝顔が、ムニュ〜っと歪められて、
閉じられていた瞼がゆっくりと開いていく。
「おはよう」
「ふに? ・・・おはよう」
「涎、出てるよ」
「え?、・・・やだ」
少女が、慌ててゴソゴソと身体を動かし始める。
まだ、はっきりと目覚めて無いのか、
縛られて動くはずの無い身体をしきりに揺すり、
手で口元を拭おうとしている様だ。
「・・・拭いてよぉ〜」
ゴソゴソと身体を揺らしながらうらめしそうにこちらを見つめてくる。
「ちゃんと・・お願いできたらね」
「う〜・・・お願いします」
「何を?」
「う゛〜〜・・・涎を拭いてください、お願いします」
「はい、良くできました」

口元を柔かい布で拭き取りながら、呆れた様な声を上げる。
「しっかし、そんな格好で熟睡するか?」
「だって・・・昨日寝て無いんだもん」
「それは、僕だって一緒だ」
「それに・・・」
彼女の頬が赤く染まっていく。
彼女は恋の告白をする乙女の様に恥ずかしそうに、こう続けた。
「縛られてると安心するんだもん」
その言葉を紡ぐ彼女が堪らなく愛しくなって、僕は、彼女の熱く火照った頬に唇を這わせた。

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