Fetish Barにて
    どうしてこんなことに!?
    ふと我にかえると、革の拘束具で身動きできない状態にされていました。
    手も足も全く使えない上に口まで封じられています。

    「ん〜っ」

    声をあげてみたものの、

    「あら、可愛い声で鳴いちゃって、よしよし。」

    といって頭をなでられるだけでした。

    友達に誘われてひやかし半分に入ったSM系のBAR。店の装飾やスタッフの衣装こそ
    淫靡な雰囲気をかもし出していたものの、相手をしてくれたスタッフのお姉さん
    は気さくな感じで会話が弾みました。

    他のお客さんも、一人でしずかに飲んでいる人もいれば連れと談笑している人た
    ちもいて、普通のBARと変わりはありません。

    お酒もすすみ、スタッフの勧めで友達と一緒にお店の衣装でコスプレをしていた
    ところまでは覚えています。最初は看護婦やチャイナドレスでしたが、スタッフ
    におだてられて調子に乗って露出の多いボンデージファッションを着て写真をとっ
    たりしていました。

    でも、どこでまちがったんでしょう。こんな拘束具を身に着けるつもりなんてな
    かったんです。
    全く抵抗不可能な自分の姿を認識して急速に酔いが覚めてきました。

    友達は興味津々といった目でわたしを見ています。
    見てないで助けてよ!と目で訴えてみたものの全然わかってくれません。それど
    ころか目がマジです。

    周りをみまわすと、他のお客さんもわたしのほうをちらちらと見ています。
    知らない人に見られてる。そう思うと頭がかっと熱くなりました。

    やだぁ、みないで!

    身をよじって視線から逃れようともがいたのがきっかけになったのか、
    わたしたちとずっと話をしていたスタッフお姉さんが背後から抱きしめてきました。

    「とっても恥ずかしい格好ね?」

    お姉さんは耳元でささやきながら手はわたしの胸元とおなかをさすり始めます。

  「んっ」

    指先が太ももの付け根に触れたとき、無意識に身体が跳ねてしまいました。
    わたし、どうしてこんなに感じてるの?
    でも、お姉さんの愛撫はそれだけではすみません。

    「んっ…んーっ。」

    おなかや耳たぶを撫でられるだけで理性が飛んでしまいそう。

    わたしこれからどうなっちゃうの?

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