「で、さっき求めた解をここに代入して計算してみろよ」
「えっと…あ、ホントだ。先輩、ありがとうございます!」
「にしてもお前ってさ、バカ藤と違ってできるけどニアミス多すぎ」
「…数学はどっちかって言うと苦手なんです」
「数が苦ってタイプか?そんなんじゃこれからの時代、取り残されるぜ」
「う"…たぶん、パソコンとかは大丈夫だと思いますよ。たぶん…」
「とか言って、先週俺の愛機を何度もフリーズさせたのは誰かな〜?」
「ちゃんと謝ったじゃないですか〜…本当にスミマセンでした!」
「ムキになんなって」
「先輩、数学得意ですよね?」
「ああ。んじゃなかったらこうしてお前に教えらんねぇし」
「じゃぁ、問題です!先輩が部活を終えてから寮へ来るまでの平均時間はどれぐらいでしょうかっ?」
「はぁ?」
「ちなみに難しいですよ?ちゃんと考えてくださいね」
「どこが難しいって?こんなの"はじき"使えばすぐに出るじゃねーか。
人の平均速度は1分間に80mで、部室から寮までが………っと、ほらよ」
「…ブー、不正解です」
「あぁ?んなことねぇって。距離を速さで割れば時間が求められるぜ」
「でも不正解なんですよ」
「………」
「拗ねないでくださいよ。ちゃんと答え教えますって」
「いいですか?そもそも距離を間違えてるんです」
「間違えるって…どう間違えるんだよ」
「先輩、今日部活が終わってからすぐに寮へ来ました?」
「いや、俺と渋沢が最後だったから職員室へカギを返しに行った」
「ですよね。それじゃぁ、昨日はどうでしたか?」
「昨日は…すぐに帰ってきたぜ」
「なら一昨日は?」
「忘れ物を取りに一度部室へ戻ったけど…何を言いたいんだ?」
「先輩、部室から寮へすぐに帰ってる日のほうが少ないことに気付きません?」
「あ?」
「今、部室から寮までの最短距離で答えを出しましたよね?
でも本当は、日によって寄り道したりすぐに帰ったりで距離は微妙に変わってるんですよ。
思い出せる範囲でもう一度計算してみてください」
「………あ、5分延びた」
「その延びた時間をなんて言うか知ってます?」
「え?」
「<幸せの時間>って言うんですよ」
「幸せの…時間…」
「で、オレが何を言いたいかわかります?」
「……教えてクダサイ」
「オレといる時間は、幸せですか?」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「THE.NEVER.INNOCENT」の月岡アラタさまのところでキリ番を踏んでもらったSSですvありがとうございました♪イキナリ三笠SSを希望した私もわたしですがね・・・・いろんな所でキリ番踏むたびに三笠しかリクしないし(爆)
ちょっと知的優れているっぽい(そう見えたのです)笠井くん。三上さんに「教えてください」と言わせれるのはあなただけ・・・(いや、ホントに)。一番問題なのはこのSSを読んでも意味がわからなかったワタシ・・・・最悪です。
コメント:緋乃川稚
|