(貴方とひとつに) ブロッケンマンの股間から粘液の糸を引きつつ唇を離す。Jr.の愛撫によって完全に膨張し血管が浮き出しているそれは唾液で光り、そこだけが、本人とは別の意志をもった生き物めいて天を仰いでひくついていた。 (もうすぐこれが、ファータァのこれが自分に......) 快楽の予感ではやる気持に指先を震わせつつ、騎馬隊の制服に似て膝上のゆったりした軍服の、緑色のズボンからベルトを抜き取って下げる。裾が黒皮のブーツにたくし込まれていて思うように脱げないのがもどかしくて、やっと片脚を解放すると、もう一方はそのまま、服のまとわり付くに任せた。 「腰を上げて、もっと脚を拡げて--そう、良い子だ--」 長い年月を経て麗しく色褪せたペルシア絨毯。擦り切れ、柔らかに練れた繊維の一本一本が、その上にうつぶせて父を待ちわびるJr.の耳朶から頸筋、胸の突起を通って下腹を下り内股、そして露を含んだ中心へと、くまなく撫で上げては性感を昂らせる。 ブロッケンマンが、自身の熱く起立し唾液で濡れ光るそれで、つぅ...っと、滑るようにJr.の会陰をまさぐる。ぴくっと、Jr.の身体が反応する。やがて固く閉ざされたすぼまりの中心に辿り着くと、自身を押し当て、小刻みに腰を揺すりながらじょじょに押し広げ、熱い粘膜の中へと没入させていった。 「か、は...ぁ」 空気を求めてJr.が身じろぐ。それを逃げぬよう、うなじに噛み付いて固定するブロッケンマンの、まるで猫科の野獣がつがうのにも似た本能の動きに、Jr.の吐息にも思わず甘いものが混じるのを隠せなかった。 しばらくは一つ身体につがった姿勢のまま、互いの熱と鼓動をじっと感じ合う二人だったが、呼吸を見計らっていたのだろう、既に幾度となく睦み合った経験があるとはいえ、体格も華奢で、まして前戯を経ぬ挿入でこわばったJr.の緊張が解れる一瞬をついて、ブロッケンマンの腰の挿脱が始まった。 「ヤん、あん、あん、あ、はぁっ...ん」 ブロッケンマンが腰のものを挿脱するごとに、そのリズムに合わせ、あられもない閨声が上がる。 身悶えたくとも、長身で自分より遥かに体格の優れた父にのしかかられ、身体の自由がきかない身ではそれもままならず、快楽の波に溺れ、翻弄されるばかり。 ずっちゅ ずっちゅ ずっちゅ ずっちゅ ずっちゅ ずっちゅ...... ... 怒張した肉棒が唾液の糸を引いて粘膜を行き来する。卑猥な粘着音をたてる。 「脚...を、上げなさい」 ついと姿勢を変えられた。うつぶせた状態で片脚を高く掲げられ、下になったもう一方をブロッケンマンの前脛に押さえ付けられた格好で、再び犯される。中空を付くJr.のペニスにも愛撫の手を延ばした。 「んぁぁぁっ ファータァ ファータァァッ でちゃう、出ちゃ...っっ」 Jr.のその一言を耳にした途端だった。ブロッケンマンは満面に淫猥な笑みをうかべると、指と腰を使う速度を速めだして言った。 「...よしよし、出しなさい、Jr....可愛い、私、の」 「ひぁっ、あっ あっ あっ あっ ファータッ、ファータァァァッ」 Jr.の身体が弓なりに強張った次の瞬間、狂ったように腰をふりながら父の手の中に白濁の飛沫を散らした。指の隙間から零れた分が、滴って、絨毯の上に恥ずかしい染みを広げるのと期を同じくして、ブロッケンマンもまたJr.の中に熱い欲望のたけを放った。Jr.の身体の奥深くでカっと灼熱感が広がり、最早、自らの意志で制御出来ない凄まじい快楽の刺激に、悲鳴とさえまごう閨声が口をついてあがるが、ブロッケンマンの運動は止まるどころか、最後の一滴まで絞り込まんばかりに腰を律動させ続けるのだった。 どのくらいたっただろうか、ふと我にかえると部屋の様子が変わっている。頭には宛てがわれたクッション。何時の間にか寝台に横たえられていた。 「---気がついたか」 「抱っこ...」 甘え声でねだる。 |
当初予定していたより二倍くらい長くなっちゃいました。 ところで従順な子猫チャンなイメージのウチのJr.たんですが、あんがい猫をかぶっているだけかも知れなかったり。そのうち本性の垣間見える機会があるとイイな〜。予定は未定ですけども。 |