初めての相手に、1回で終わらせてやれずに 気を失うまで無理をさせるなんて… 随分と抑えが効かないものだと我ながら呆れる 手触りのいい金の髪も、汗と精液で固まっている (洗ってやるか…) 俺は意識のないエディの額に口付けてベットを降りる (離れてる間に、起きなきゃいいが) バスタブにお湯を入れ、タオルを出す 寝室へ戻り、まだ眼を覚ましていないエディを抱き上げる (今は俺より、頭1つ小さいからいいが…どれくらい育つかなお前は) バスタブに浸かり、エディが苦しくないように抱えなおす 薄い胸板、綺麗な鎖骨、細い首… あちこちに俺のつけた痕が残っている 意識のないのは判っていても 口付けたいという欲望が頭をもたげる 女とは違うけれど、滑らかな肌 日に焼けた象牙の肌を味わいつくしたい… 鳴かせて、啼かせて 求めさせたい… 「った、かい…」 掠れた声が呟く 「目が覚めたか?エディ」 髪を撫でながら耳元に低く、尋ねる 「んっ」 びくり、と腕の中の体が跳ねる 「ヒュー…」 「俺以外がいたら、おかしいだろう?」 ぼんやりと眼を開いたエディに言い聞かせるようにして、耳をなぶる 「ゃっ…」 「良い声だ」 こんな風に、いじめるようなことはしたことないんだがな 返ってくる声が素直すぎて、追い詰めたくなってしまう だけど… 「初めてだったのに、無理を…させたな」 「平気…」 掠れた声が、どれだけ追い上げたかの証拠で それでもそう答えてくれるのが、嬉しいと感じる また我慢できなくなる 「あっ。や、っ、ヒュー・・・あつっ」 後ろへ指を入れ掻き混ぜる 「やぁっ」 口を塞ぎ、声を飲み込む そして俺は、バスでもエディを攻めまくってしまった… 「しんじ、られない…」 ベットの中 俺の腕の中でぐったりしているエディは恨めしそうに見上げる 「悪かった。押さえが利かなかった」 「たいりょく、あるって…思ってたけど…私…」 「ああ。ここまでもったのはお前が初めてだな」 「!」 身体を硬くしたのが判った 「男はお前が初めてだがな?」 「え…」 「何だ?」 「うそ、だって…」 「何が嘘だ?」 「…私は、女じゃないし。でも…すごく、慣れてた…」 「SEXは初めてじゃない。お前が、素直に気持ち良いと言ってくれれば答えてやれるくらいにな」 「う…」 散々に乱れた自分を思い出したのか、顔だけじゃなく身体まで赤くなっている。 「よかったなら、俺も嬉しいんだがな?エディ」 髪を撫でながら笑いかけてやる 「あ、ぅ…その、え…と、う…うん」 瞳を逸らして、顔を逸らして頷く いつまでも変わらないでくれるといいと思いながら、俺は腕の中の身体を抱きしめる 「疲れたろう?眠っていいぞ?」 「ん…」 少しすると、小さな寝息が聞こえてきた 「信じられないのは、俺の方だけどな?エディ」 執着するものはない 近寄る女は俺を素通りして名前を見る だから、俺の方こそ興味がなかった なのに 4年前助けた子供のことは気になっていた 後で砦の管理官に尋ねたけれど判らずじまいだった 旅行者だったのかと諦めたのだけれど… 遠征に行く度に何度もあの場所に行った 澄んだ碧の瞳が焼きついていた そして、訓練所でお前に会った 流れるような剣に目を引かれた 近くで会って男だけれど、よく似た瞳だと思った そして誘うような艶やかな微笑み、視線 だけどその瞬間の他は、極普通の素直な子だった いつから、それを独り占めしたいと思ってたんだろうな 「俺を捕まえた、責任は取れよ?」 お前といると、自然に笑顔になる 友人達はそれが珍しいことだという 俺を、そうできるのはお前だけだからな? 眠る恋人にそっと口付けて、俺も目を閉じる 明日からも腕の中に、お前がいるならきっと楽しいだろうと思いながら END 2010/11/9
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