温泉豆知識
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温泉の基本
野生動物達が温泉に浸かり、傷を治していた。それをたまたま人間が見つけ、近づいてみたら「温泉」があった。現代では様々なデータと最新技術を屈指し、ボーリングによって機械的に温泉を掘り当てることが可能ですが、これも人類の長い歴史から見れば、ほんのつい最近の技術です。野生動物達は人類が文明を手にする、ずっと以前から「温泉」に浸かり、その効能を体得することによって自然界の休息所として「温泉」を有効利用して来たのかも知れません。現代の様に科学技術が発達していない時代には、野生動物達の「温泉」に浸かる行動が、人類の傷や病気を治療する手段の一つとして参考とされ、温泉療法のステップとなったことは否定できない。温泉は「薬」では決してないので、浸かったからと言ってもすぐに効果が現れるものではなく、浸かりすぎても逆に身体には良くないと言われています。また、傷や病気に万能ではなく、決して入浴してはいけない傷や病気もあります。入浴することによって病気や傷が逆に悪化することもあるのです。温泉を良く知ることは、健康増進のためにも決して無駄にはならないのです。温泉の効果の一つには「転地効果」というのがあり、例えば都会の喧騒から離れた自然豊かな温泉地で、ゆっくり、ゆったりと温泉に浸かれば、温泉の心地よさと、お湯の流れる静かな雰囲気であれば肉体的にも非常に開放感に満たされ、現代人の慢性病とも言われるストレスなどは一気に解消されることでしょう。温泉が何故傷に効くと言われるのか?湯治が何故効果があると言われるのか?これは、温泉に含まれる豊富な成分によるものなのです。これらの温泉成分と転地効果等の要因が重なった時、温泉の効能は十分に発揮されることでしょう。

温泉とは
単純に地下水がお湯となって地表に湧き出るものが温泉ではありません。日本では、温泉法という立派な法律があり、この法律によって温泉を定義しています。
※温泉の成分と含有量 (単位:mg/kg)
成分 含有量
ストロンチウムイオン 10.0以上
バリウムイオン 5.0以上
ヒドロヒ酸イオン 1.3以上 
フッ素イオン 2.0以上
マンガンイオン 10.0以上 
メタケイ酸 50.0以上
メタホウ酸 5.0以上
メタ亜ヒ酸イオン 1.0以上
ヨウ素イオン 1.0以上
ラジウム塩 1×10−8 以上
ラドン 20×10−10キュリー以上
リチウムイオン 1.0以上
臭素イオン 5.0以上
重炭酸ナトリウム 340.0以上
水素イオン 1.0以上
総イオウ 1.0以上
第一鉄イオン 10.0以上 
第二鉄イオン 10.0以上
遊離炭酸 250.0以上
溶存固形物質総量 1,000.0以上
上記の表にある成分が一つでも含まれる、湧水・温水・鉱水・水蒸気を温泉と言います。ですから、温水が温泉ではなく、水であっても表の成分が一つでも含まれていれば立派な温泉と言えます。(この様な水は、加熱しても温泉と言う訳です)温泉の源は、雨が地中に浸透し地下水となり、これが地下のマグマで暖められたり、マグマの余熱や地下で起きる一種の化学反応によって暖められたものです。すなわち、これらの過程で地下の水蒸気やガスに含まれる上記の表の成分を溶かし込み、温泉となって地表に現れて来るのです。もちろん前述の通り、暖められなくとも表の成分が一つでも水に溶け込んでいれば「温泉」となるのです。

温泉の泉質
温泉の泉質は、その温泉が浴用専門か、飲用もできるのか、どんな傷や病気に効能を発揮するのかを判別する上での目安となり、これらの泉質を無視した入浴は湯あたり等、かえって症状を悪化させる恐れがあります。泉質の分類は昭和54年に11種類から9種類に改定されました。ただ、昭和54年当時から数十年の歳月を経過しておりますが、まだまだ改定前の11種類の泉質を表記する温泉地が多いのも事実です。(旧表記と新表記の併記が多い様です。)ここでは、改定前の旧表記を主体に解説します。(現在でも十分に通用するため)
硫黄泉
 硫黄泉と言えば、硫黄特有の卵の腐った様な独特な匂いが特徴です。この匂いが「温泉らしい」と隠れファンが非常に多いのも事実です。硫黄から出る硫化水素ガスは痰の切れを良くし、硫黄泉は、慢性皮膚病や関節疾患、リューマチ症、動脈硬化に効果がある。飲用では、慢性便秘や糖尿病に効果があると言われており、良薬は口に苦しとは、まるで硫黄泉を指しているようです。高齢の方や皮膚が弱い方は、規則正しい入浴を心掛けること。まれに、皮膚炎や湯あたりを起こす可能性があります。
酸性泉
 硫酸や塩酸、ほう酸等の成分を多量に含む温泉。酸が強いので湯あたりには注意。殺菌力の強さから水虫や湿疹に効果があります。
重曹泉
 新表記をナトリウム炭酸水素塩泉と言う。重曹主体の温泉で、美人の湯と呼ばれることが多い。アルカリ泉とも言われますが、入浴中に肌の脂肪や分泌物を落とす作用から、入浴後は肌がすべすべにすることでも有名です。皮膚病や火傷、切り傷によく効き、飲用では慢性胃炎や糖尿病、痛風、尿道結石に効果があり、吸引すると、喉の炎症や慢性気管支炎の症状を緩和すると言われている。
食塩泉
 新表記をナトリウム−塩化物泉と言う。舐めると、海水に似た食塩水の味がします。保温効果が高く、湯冷めがしにくく、身体の芯まで良く温まります。強食塩泉と弱食塩泉とがありますが、弱食塩泉は病後の回復や慢性リュ−マチや打ち身、捻挫、手足の冷えの回復に効果があると言われている。飲用では胃腸病に効能があると言われている。
重炭酸土類泉
 新表記をカルシウム・マグネシウム炭酸水素塩泉と言う。無色透明のお湯で、アレルギー疾患、リュ−マチ、慢性皮膚病に効果があると言われている。飲用は、痛風、尿道結石、膀胱炎、糖尿病に効果があると言われている。
炭酸泉
 新表記を二酸化炭素泉と言う。日本には少ない泉質の一つで、炭酸ガスの働きで血行を促進する効果がある。飲用では、胃液の分泌を盛んにすることから胃腸病に良く効くと言われている。
単純泉
 含有する成分が極めて薄い温泉を単純泉と言う。例えば、食塩泉でも石膏泉と同じ成分を含有していても、成分量が少なければ単純泉の分類となります。成分が薄いことから温泉の効能の即効性は期待できませんが、神経痛や病後の回復のための入浴には効果があります。(健康増進や疲労回復)飲用では、利尿作用もあり、胃の負担も軽く、軽い胃腸炎には効果があると言われています。
鉄泉
 緑ばん泉と炭酸鉄泉の2種類に大別される。緑ばん泉は硫酸鉄、炭酸鉄泉は重炭酸第二鉄が主な主成分です。鉄分が豊富であることから貧血に効果があり、飲用では直接体内に鉄分を取り込めます。
放射能泉
 ラドン温泉が代表格として有名。放射能と聞くと、放射能汚染とか被爆とか深刻な想像をしがちですが、ラドンの場合は湧出したあと大気中に飛散するので健康を害する被爆の心配はありません。放射能泉は浴用のほか、吸入が効果的で、浴用ではリュ−マチ、神経痛、飲用(吸入)では尿路系の疾患、痛風、糖尿病に効果があると言われている。過度の入浴は湯あたりを起こすので、規則正しい入浴が必要です。
明ばん泉
 新表記をアルミニウム硫酸塩泉と言う。目の湯とも言われ、結膜炎に効果があると言われている。このほか、慢性皮膚疾患、水虫に効果があり、日本では比較的多い泉質の一つである。
硫酸塩泉
 新表記を苦味泉と言う。芒硝泉、石膏泉、正苦味泉の3種類に分類され、傷に良く効くと言われている。芒硝泉はナトリウム硫酸塩泉と言われ、高血圧や慢性関節炎、傷に効果があり、飲用では肝臓病、糖尿病、痛風、便秘に効果があると言われる。石膏泉はカルシウムを良く含み、カルシウム硫酸塩泉と言われる。高血圧やリュ−マチ、打ち身、切り傷、痔、捻挫等に効果があると言われる。正苦味泉はマグネシウム硫酸塩泉と言われ、高血圧、動脈硬化の予防に効果があると言われる。

温泉の効能
 日本人は世界でも類を見ないほどの温泉(風呂)好きな民族です。特に熱い湯が好きな傾向があり、約40℃〜42℃前後の湯でなければ入浴した気分にならない方も多いのではないでしょうか。しかしながら、40℃〜42℃前後の湯は血圧の上昇と共に心臓にも負担がかかることから、決して身体に良い温度とは言えません。約38度前後の少しぬるめの湯にゆっくりと浸かるほうが、熱い湯に短時間浸かるよりも保温性も良く、温泉成分も効率良く身体に取り込めるのです。入浴が好まれる理由の一つは、入浴後の爽快さにあると言えます。入浴は新陳代謝を高め、ストレスを簡単に解消できるのです。温泉は身体の代謝を高めることから、ホルモンの分泌も盛んになり、自律神経系にも作用することから、魔法の湯と言えるのかも知れません。温泉は何回も入っても、入った回数効能があるものではありません。1日2〜3回程度が身体に負担をかけない入浴法と言えます。(入浴自体、身体に負担をかけています。)ゆっくり入浴し、のんびり休む。これが贅沢な最高の入浴方法と言えましょう。温泉の効能を引き出すのは入浴方法に大きく左右されます。入浴の方法は泉質によっても多少異なりますが、温泉地には大抵、入浴の頻度、飲用の回数の目安があります。これらの目安を参考とすることが、温泉の効果を引き出す近道でもあるのです。温泉は各種薬効成分を含むことから、家庭のお風呂とは性質が異なることも忘れてはなりません。温泉入浴後は、シャワーを浴びたり、真水(湯)で身体を洗い流してはいけません。せっかくの温泉成分が流れてしまい、温泉成分が十分に身体に吸収されないからです。あとは、ゆっくり、のんびり身体を休めることが、温泉の効能を高める秘訣です。

良い温泉地とは?
 良い温泉地と言っても、人によって千差万別です。温泉地=宿泊する場合には、宿の印象によっても温泉地全体の印象が非常に左右され易いものですが、宿は外見で決して判断しないことが大切です。どんなにデラックスな豪華旅館であっても心がこもっていない、事務的な処理しかできない旅館は意外と多いのです。(勿論、デラックスな豪華旅館で真心のこもった素晴らしい宿もあります。)宿はくつろぎの場であるのです。また、不潔な宿もいただけません。浴衣や寝具が黄ばんでいたり、畳やじゅうたんが汚れていたり、カビ臭いなどは言語道断と言えるでしょう。不潔な宿と古い宿を決して混同してはいけません。古くとも良く磨き上げられ、清潔で清掃が行き届き、真心のこもった宿は数知れず多いのです。良い温泉旅館を調べるのは簡単です。個人客も団体客も、それぞれの客層に合った真心のこもった対応の旅館はお奨めです。また、最近ではレポート形式の温泉紹介雑誌も数多く出版されていることから、これらの雑誌を有効活用するのも一つの方法です。利用するコツとしては、雑誌編集者の記述よりも一般読者からの投稿形式による感想や紹介が多く掲載されている雑誌が実用性が高いです。また、環境省では日本各地の温泉地から保養や湯治に適した温泉を選び、国民保養温泉として指定しているので、これらを目安にするのも一つの方法です。温泉に行く目的によって温泉地の選び方も変わってきますが、サービスの基本と従業員教育がしっかりしていて清潔で料金も手頃な宿がある温泉地が理想ではないでしょうか。

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