震える指先
曖昧な残像


降りしきる―――――――、雨




++TRUE++




「キラ・・・!」
目の前にいた姿に驚いて声をあげる
そこにいるのは確かに彼


どんなに望んでも
どんなに求めても


決して戻らなかった彼
指先で、その姿に触れてみる


「アスラン・・・」


彼がポツリと呟いた


雨に濡れ
透明な雫が彼を濡らす
滴り落ちる水滴は一体何を表すのか・・・・

かまわない
そんな事は気にしない
ただ、此処に彼はいるのだ

自分が濡れる事など気にせず俺はキラを抱きしめた


「キラ・・・キラ・・・!」

その確かな存在を確かめるように俺は彼の名を呟き続ける
彼は黙って俺に身を任した




大切な物
けれど裏切れない物
課せられた枷に、重苦しい沈黙
息が――――――――詰まる





雨は止むことを知らず俺達を濡らしていた
俺の腕の中キラは微動だにせず、ただ瞳を閉じていた
「どうして・・・」
尋ねる俺にキラは答えない
何も答えず何の反応も示さない
仕方なく俺はキラの顔を上へと向かせた

「・・・っ!」

キラは泣いていた
唇を噛み締め、ただ涙を流していた

「キラ・・・」

胸が締め付けられた
何が彼をここまで追い詰めたのか
何故、彼が俺の元へ戻ったか―――――

 

 

逃げ出したかった
気づけば彼を思い浮かべていた
逃げて、逃げて、戻りたかった
何も知らず笑えていた頃
彼と過ごし幸せだった頃

幼かったアノ時に――――――

 

 

「これ使って・・」
室内にキラを招きいれタオルを渡す
だが、キラはそのタオルを受け取らずただ立ち尽くしていた
「ちゃんと拭かないと風邪ひくだろ・・・」
厳しい面持ちでキラに無理矢理タオルを被せる
そして髪を滴る水滴を丁寧にふき取ってやる
その間もキラは黙って俺に身を任す

「何が・・・あった?」

ビクリ、とキラの肩が揺れた
そして、ゆっくりと顔を上げる

 

その瞳に浮かんでいたのは明らかに戸惑いだった―――――。

 

 

 

 

どうして彼のもとへ来たのか・・・
受け入れてくれるわけないのに
彼を裏切った自分を
同胞を裏切った自分を
彼が受け入れてくれるわけないのに

それでも・・・
それでも僕はいた


彼の側に・・・・

 

 

「っ・・ん・・」

滴る水と甘い喘ぎ
交りあうそれは俺を酔わせていた

甘い感覚・・・・


キラ自身の雫を舐め取りながら、俺は丹念に愛撫を繰り出す
相変わらずの感度のよさ・・・
ヒクヒク震えるキラの後の蕾にも舌を這わせ、窄むそこに
指を一本挿入する・・・・。
「やぁ・・・んあぁ」
キラが嬌声をあげ、身体を大きく揺らす
「まだ入りそうだね・・・。キラのここ、こんなに濡れてる・・・」
耳元で囁くとビクリと、また身体を震わす
俺は微笑んで、更に2本指を挿入した・・・・・

 

 

熱い・・・
自分の中が熱く蠢いていた
アスランが触れるたびに僕の身体は大きく揺れ
アスランが触れた場所には快感が残る
どうしようもなく・・・
なすがままに彼に身を任せ
快感だけを探そうと僕は大きく腰を振っていた
そんな自分がまた淫らで、更に快感は募る


「アスラ・・・ぁ・・ゴメ・・・・・」

 

口をついて出たのは、謝罪の言葉・・・・・

 

 

 

違う・・・
お前が悪いわけじゃないんだ

快感に喘ぎながら俺に対して何度も謝罪の言葉を告げるキラに
俺は心中で呟く

悪いのは、お前じゃない
悪いのは、ナチュラルだ

悪いのは、俺だ―――――。

 

 

 

 

 

行為が終えたキラの身体を湯につけ、バスローブに包み
俺達はベッドに入る
「・・・どうして俺と目を合わせてくれないんだ?」
毛布に顔を埋め、自分の方を向かないキラに募るのは不安
感情のままに走った自分の欲望に、苦笑じみた後悔が湧き上がる
「キラ・・・・」
耳元でソッと囁いてみた
「・・・優しくしないで・・・・・」
キラが、やっと口を開く
けれど、その声はまた涙に濡れていた
「優しくしないで・・・・僕は・・・僕は君に優しくされる資格なんてない・・・・」

悲痛なキラの声

「お前は・・・お前は何一つ悪くないじゃないか?!」

俺の言葉にキラは首を振る

「僕は・・・たくさんの人の命を奪った・・・。それは許される事じゃないよ」

キラの肩が揺れている・・・

「お前は・・・・・」

俺だって、たくさんの数え切れない人々の命を奪っているのだ
それこそ、キラよりずっとたくさんの・・・
何処まで・・・
何処まで彼は優しいのか・・・
傷つける事を嫌うのか・・・・・
戦場では撃たねば撃たれる・・・
だが、キラは撃った人の分だけ自分を傷つける

俺はキラを自分の方に抱き寄せた
そして唇を奪う

「どうして・・・キラは俺のところに来たんだ?」

「それ・・は・・・」

口ごもるキラ・・・


「俺に会いたかったからじゃないのか?」

自惚れかもしれない
でも、もしかしたら・・・という期待が俺の胸のうちにあった

「戻りたかったんだ・・・・・・」

ポツリと、キラが言葉を紡ぐ
そして静かに俺を見る

「戻れると思った・・・。何かが変わるかと思った・・・・」

彼に会う事で、自分が戻れるかと思った
僕はアスランを逃げ場にしたんだ・・・・・・・・

 

「それでも・・・それでも俺は構わない」

お前の逃げ場になることが出来るなら・・・
それもいい

キラが驚いて俺を見つめているのに気づいた
俺が笑むと、キラもまた曖昧な微笑みを浮かべた・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

「ありがとう・・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

キラはいなかった・・・
あんなに側に感じていた温もりが消え、
残ったのは微かな残像・・・・

そこに本当にキラがいたのかさえ分からない
雨が見せた虚像だったのかも知れない

 

けれど・・・・・

 

温もりが消える、僅かな前に
唇に触れた温かさ・・・・・・

 

あれは誰のものだったのか・・・・・?

 

確かめればいい・・
今度会った時に

戦場ではない
俺は彼の逃げ場になるのだ
なら・・・・・

 

必ず彼は俺のもとへと来るだろう・・・・・

 

 

 

今度は、笑顔を浮かべて――――――――。

 

 

 

<END>

シ、シリアスだ・・・・。
ものすごくシリアスだ・・・・・・
最近の私はこんな文しか書けません
ていうかラブが書けないよ・・・・

で、どうしてコノ話は裏行きなんでしょう??(死)
初めはキチント表でした
でも何故ヌルイが裏が入ったのか・・・?(汗)
アスランかな・・・・・(死)

ちなみに、これは地球での話ということで
キラちゃんは雨の中ザフトのキャンプまで歩いていってしまったんです(無意識にね)
そこを偶然キラのことを考えながら歩いていたアスランが発見する・・・・


運命の再会!!!

 

あぁ・・止めましょう止めましょう(怯)
自分のテンションがすごくおかしいことに気づいてはいるのです。
けれど制御できないです。アスキラアスキラ・・・・・・!!!!(呟)

 

本気、誰かこのアスキラ病を治せる病院を紹介してくれませんか?(笑)

 

 

 

 

 

 

 

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