空
側にいる事は苦痛じゃない
苦痛じゃないけど、ただそれだけ
「最近、元気ないね」
大きな瞳が僕を覗き込んだ
「そうでもないけど・・・」
僕は答えながら視線をはずす
そんな僕にオウリは拗ねたように頬を膨らませる。
「最近冷たい」
「気のせいじゃない?」
そうは言ったものの僕も少し冷たくしすぎたかな、と思う
案の定オウリを見ると納得いかなさそうな顔で僕を見ていた。
「・・・・散歩にでも行く?」
低く溜息を洩らし僕は言った。
オウリは何処かを見ていた
澄んだ空を見ていると思っても何処か遠くを見つめていた
そんなオウリを見ても僕は何も言わない
分かってる」・・・オウリが何を見ているか
今はハイランドにいる彼の幼馴染・・・・
『ねぇ・・・ルック・・一緒にいて・・・っ!
ずっと、一緒に・・・』
彼がハイランドの皇王になったと知った時、
オウリは泣きながら僕に言った
側にいる事は苦痛じゃない
だから僕はオウリにキスをした
『分かったよ・・』
そう囁いて彼を抱いた・・・・
恋愛感情ではない
ただ彼と僕が重なった
幼い頃の僕
彼を求め泣いていた僕
重なった・・・
ただ、それだけ・・・・
それだけなのに・・・
この苛立ちは何だろう―――?
*あとがき*
矛盾すぎる小説です。
てか短っ!!
こんなのルク主じゃない!!(><)
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