散歩道

 

たまには城の散歩もいいと、辺りを歩き周っていたヒューゴだが
思わぬ人物を見つけて足が止まる。

「シーザ・・・?」


ぐっすりと木陰で眠る男にヒューゴは驚いたように呟く。
「ん・・・?あれ、ヒューゴ殿じゃないか」
ヒューゴの呟きが聞こえたのかシーザが目を開く。
「ごめん!起こした?」
慌てて言うヒューゴが可笑しかったのかシーザは口を開けて笑う。
「・・・っ!そんなに笑うことないじゃんか!」
「い・・や・・失礼・・あははは」
頬を膨らませ、むくれたヒューゴにシーザは謝りながらも更に笑い続ける。
「もう!」
怒って横を向くヒューゴだが、チラリと横目でシーザを見ると
つられて笑いだす。

「ところで、ヒューゴ殿どうして此処に?」
ふと、思い出したかのようシーザは聞く。
「え?う・・んと、たまには散歩もいいかなぁ〜って」
ヒューゴの答えにシーザは、それは良いことだと頷く。
「シーザは何でこんなとこに寝てたんだ?」
今度はヒューゴが聞く。
「ん、俺か?」
少し考え、シーザはヒューゴの手を掴む。そして、自分のもとへと引き寄せた。
「うわぁ!」
そのまま、シーザの隣に寝転がる形でヒューゴは倒れた。
「イタタ・・・、いきなり何するんだよ」
「ほら、上見てみろ」
打った頭を抑えているヒューゴにシーザは上を向かせる。
「う・・わぁ・・」
感嘆の声がヒューゴから漏れる。
「いい景色だろ?」
「うん・・・空がすっごい綺麗だ」
雲一つない青い空。
それが、ずっと遠くまで広がっていて、
まるで目の前に海が広がっている様だった。
「このまま、寝たらすっごく気持ちいんだよ」
またシーザは目を瞑る。
それを習ってヒューゴも目を閉じた。
最近は色んなことがあり、あまり眠れていなかったヒューゴは
すぐに眠気に襲われた。

「・・・ュ・・ゴ・・・」

沈んでいく意識の中で誰かに名前を呼ばれている感じがした。
「ん・・・」
唇の辺りが何故かくすぐったく身をよじる。
「ヒューゴ・・・」
今度はハッキリと聞こえた。
これはシーザの声だ・・・・。
でも、目が重くて開けれない

そのまま、ヒューゴっは眠りについた。



 

「ん・・」
気づけば自分の部屋のベッドで寝ていた。
見れば日もすっかり沈んでいる。
「よく寝れましたか、お姫様?」
「誰が姫だよ・・・・」
ジロリと、椅子に腰かけこちらを見ているシーザを睨む。
冗談だとは分かっているが、そんな事を言われてもいい気はしない。
「シーザが運んでくれたの?」
思いついた疑問を口にした。
「熟睡してたから揺すっても起きなかったしな」
「ありがとう・・・」
お礼を言ってヒューゴは、また思いつく。
夢かもしれない・・・
けれど、唇には確かに感触が残っている。
「・・・オレが寝ている間に何かした?」
思い切ってシーザに尋ねる。
シーザは驚いたように目を見開くが、フッと笑って首を振った。
「いいや、何も・・・」
だが、その笑いがかえって怪しい・・・
「寝てない時にはしたけどな」
案の定そう付け足す。

 

気づいてたんだ、
オレが寝ていなかったこと


 

「もう一度しようか?」
からかうように言うシーザ。
答えの代わりにヒューゴはシーザの側へと歩み寄った。



 

 

<END>


初めてのシザヒュです。
実はヒューゴ受け好きですv
てか、この話・・・無駄に甘い?(爆)
色々ツッコミたいとこは山ほどありますが
どうぞツッコマず読んでくださいv(死)






 

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