衝動

 

君をこの手に取り戻したい・・・
例えどんな方法だとしても――――――。

 

 

「あれ?あなた見かけない顔ね?」
「最近、配属されたばかりなんです」
そう尋ねてきた少女に深い藍の髪をした少年は思わず少女がうっとりするような微笑を浮かべ答える。
「ふ―ん・・、そうなの・・名前は?」

少年は微かに目を細め躊躇うことなく告げた。


「アスラン・・・アスラン・ザラです」

結局、少女はそのままアスランに微笑みを返しながら立ち去っていった。
あまりの呆気なさにアスランにはホッとしたのと同時に呆れが沸いてくる
「ナチュラルとは、こんなにも警戒心が薄いものなのか・・」
ふと呟いて、コーディネイターでも警戒心というものを、持ち合わすには
お人よし過ぎる人物を思い出しアスランは苦笑を漏らす。

だが、アスランが今この地球軍の中に忍びこんでいるのも彼の為なのだ・・。

彼をまた自らの側に置くこと・・・
それがアスランのたった一つの望み



「キラ・・・・」




もう少しで逢える愛しい人物の名を呟き、アスランは更に奥へと歩みを進めていった――――。

 

 

 

キラはうとうと、と仮眠をとっていた。
いつ出撃要請が来るかも分らない、だから決して深い眠りにつくわけにはいかなかった。
瞳を閉じ、体を横たえる上辺だけの休息・・・・

 

そんな中、扉が開く微かな物音と同時に人の気配が部屋へと入ってくる。
「・・ん・・誰・・?」
キラは重い体をベッドから起こす。
そして側に立っている人物を見て驚きで目を見開いた。
「ア、アスラン・・・?!」
アスランは、静かにと言うようにキラの口を手で塞ぐ
「どうしてここに・・?」
キラはさっきより声を低く潜めアスランへと尋ねる。

「君を取り戻しに来た・・・」
アスランはキラに覆い被さるように耳元で囁くと共に、強くキラを抱きしめる。
「っ・・・」
いきなりの事に身を捩り逃れようとするキラ。
だがアスランは手を緩めるどころか、ますます強く抱きしめ続ける。

「キラ・・ザフトに来るんだ僕の側へ・・・!」
「ダ・・・メ・・」
強く抱きしめられる中でキラは喘ぐ
「どうしても・・?」
揺れる瞳でアスランはキラを見る
「僕には・・・やっぱり友達を裏切れない・・」
そうキラが答えた時、ゆっくりとアスランの体が離れていった
ほっと息をつくキラ。そして、とにかくこの敵軍の中にいるアスランを逃がさなければとキラはアスランの
手を引く。
だがアスランはその場から一向に動こうとしない
「どうしたの・・?」
不安げにキラはアスランの顔を覗き込む
「キラ・・ごめん・・・」
アスランが呟いた言葉をキラが理解する前に、鈍い痛みがキラを襲った
「アス・・ラ・・・・ン・・・」
ずるり、とキラはアスランの胸の中へと崩れ落ちる

気を失ってしまったキラを受け止めアスランは入ってきた扉へと向き直った。
侵入するのは簡単だったが、脱出するのが難しいことはアスランにも容易に想像できた。
それに今は気を失ったキラもいる

やはり正面突破しかないか・・・

初めから予想はついていた事だ

アスランは一つ息を吸い込むと一気に外へと駆け出した

 

 

 

 

 

 

++++++

 

 

 

体の身動きが取れなかった
身を捩ろうとも、手が動かない

キラは、うっすらと目を開ける

 

広い部屋だった・・・


白い壁なせいか余計にその部屋は広く見える

 

「っ・・」

あらためて手を動かそうとして始めて自分の両手が縛られている事に気づく


「アスラン・・・」


思い出すのは自分の部屋へと現れたアスランの事・・・
もし此処がザフトだとすると彼は一体どうやって自分を連れ出したのか?
それにどうやってアークエンジェルへと侵入したのか・・・

駆け巡る疑問の中、キラはまた瞳を閉じた
扉の外で人の気配がしたのだ。キラが瞳を閉じた直後に静かに部屋の扉が開いた

その人物は足音を響かせながらキラの眠っているベッドへと近づく、そしてキシリと音たてベッドへと腰掛けた。

「んっ・・・!」

目を開けるまもなくキラは唇を塞がれた。
手を縛られているので抗うことも出来ず、なすがままに唇を貪られる。
「っ・・・はぁ・・」
深く深く口づけられキラの体から次第に力が抜けていく。

「キラ・・・」

甘く耳元で囁く声をキラは知っていた。

「っ・・アスラン・・・!」

急いで瞳を開ける。

「起きた?」
アスランの優しい微笑みにキラは一瞬たじろぐが、すぐに今の状況を思い出しアスランを押しのけ体を起こす。

「どういう事なんだよアスラン・・!」
縛られている両手をアスランの前に突き出す。
「キラ・・・此処はザフトだ」
少し瞳に影をおとしアスランは告げる
「ザ・・・フト・・・」
予想はしていた事だが、改めて聞くとやはり信じられない気持ちだった。

茫然としているキラにアスランは言葉を投げかける
「君がいけないんだキラ・・・
 どうしてあんなに説得したのにザフトに来ないんだ?!!」

激しく揺れるアスランの瞳・・・
それは静かな怒りさえも滲ませているようだった

「何度も言ったろ!僕は・・・・・っ」

「そんな言葉・・・・聞きたくない!!」

再びアスランへと押し倒される形でキラは柔らかいベッドへと沈む。

「んっ・・・っ・・・」

沈んだ体にすかさずアスランがキスをしかける。
舌を絡め、キラの柔らかな口腔内をアスランの舌は隅々まで蹂躙していく
「やめっ・・アス・・・ラ・・・」
激しいキスの合間をぬってキラが訴えるがアスランに止める気配がない。
それどころか、ますます口づけは濃厚なものへとなっていく
「っ・・ふぁ・・・」
朦朧とした意識の中、キラはアスランの手が自分の服をたくし上げているのに気づく。

「アスラン・・何す・・・」
「キラが僕のものだと体で分らせる:
淡々とした口調のアスランにキラはなぜか背中を冷たい汗が伝うのを感じた。
そしてアスランの手から逃れようともがくがアスランは許さない。
引き裂くようのキラの服を脱がせてしまう。
「やっ・・やぁぁ・・」
白く透き通るようなキラの肌があらわになった

「キラ・・」

甘い囁きと共にアスランの唇がキラの胸の隆起を啄ばむ
「ひゃぁ・・んぁぁ・・・」
キラが身を震わせながら仰け反った
「相変わらず敏感だね・・・」
どこか嬉しげなアスランの声
「やめ・・・やめ・・て・・」
キラは涙をためアスランの愛撫を拒もうと、腰を浮かせ逃げようとする
「ダメだよ・・・キラ・・・」
「んぁぁっ・・・」
アスランはそう言ってキラの敏感な先端をいっそう深く口内に含み強く吸い上げる
「ここも・・・いい?」
ズボンの上からキラの熱をこすり上げる
「ひっ・・や・・・」
キラの体が大きく揺れる
アスランは小さく笑むと、そのまま器用に手をズボンの中へと入れ、じかにキラ自身を撫ぜあげた。
「やぁぁ・・・」
キラはか細い悲鳴を上げ、そのままアスランの手の中に精を放つ

「まだ少ししか触れてないだろう?」
口ではそう言いながらもアスランの手は執拗にキラへの愛撫を続ける
「ダメっ・・アスラン・・・だめぇ・・・」
精を放ったばかりの敏感なキラの体がビクビクと痙攣する
「こっちも・・・いいかな・・?」
そう言ってアスランは枕もとから何か瓶のような物を取り、それを自分の指先へと垂らす。
「さぁ・・キラ足を開いて」
「何する・・・ん・・」
否応なしにアスランはキラの足を大きく開かせる。
そしてアスランの指が、キラの蕾の縁をなどった

「んっ・・・あ・・」

ぞくり、とキラの背筋に震えが走る
アスランの指が、ゆっくりとキラの内部に入ってきたのだ
「や・・やだ・・・やめぇ・・・」
キシキシと暴れるたびに縛られている手が締め上げられる。
「大人しくして・・」
「っ・・はぁ・・」
もう一本、指を挿入される。
「キラのココ、すごく僕の指を締め付けているよ」
そんなやらしい事を耳元で低く囁かれ、キラはイヤイヤをするように首を横に振り続ける。
「泣かないで・・」
いつしかキラの頬には幾つもの涙の筋が浮かんでいた
それを舌で舐めながらアスランは今度は優しい口づけをキラへと重ねる
「ふぁ・・・っ・・・ん・・」
舌を絡めあい丹念に咥内を舐めあげられる。
「んぁ・・・はぁ・・・・」
だんだんと激しくなる口づけにあわすかのように次第にキラもアスランへと舌を絡ませる

「アスラ・・ン・・もう・・・」

透明な唾液を引きながら唇を解放され、あがりきった息の中でキラは苦しそうにアスランを見るが、
アスランは意地悪く笑うだけで何もしようとしない。
それどころか、中に入っている指を左右に広げるようにしながら更に抜き差しを繰り返す
「やぁ・・アスラン・・・変だよぉ・・変になる・・・・」
そう言って腰を振るキラの頬は桃色に染まり、濡れた睫毛は儚く震えていた。

「キラ・・いいね・・・」
そんなキラの淫らな様子にアスランも我慢できないというように指を引き抜くと、
まだヒクヒクとヒクついているキラの蕾に自分自身を押し当てた。
「ひっぁ・・・あぁ・・・・」
一気に奥までアスランが入りキラは身を強張らせた
「動くよ・・」
「アッー、・・あぁん・・・・」
アスランの動きと同調し押し寄せる快感にキラは成す術もなく、ただ身をまかす

「キラ・・ずっと君と一つになりたかった―――」

アスランの快感の混じった告白をキラは朦朧とした意識の中で聞いていた。

 

 

 

 

 

 

白く、広い部屋だった

 

 

その中にベッドに身を沈め眠っている少年がいる
白く透き通るような肌に、長い睫毛
まるで少女と見間違うばかりの容姿

その少年を愛しげに見つめるのは深い藍の髪の少年

 

「やっと・・・この手に・・・・・・」

 

こんなに焦がれていた君を

取り戻した

 

でも、なぜか胸が切なく痛い・・・・

 

「アスラン・・出撃ですよ」

 

少し遠慮めに部屋のドアが開いた


「彼は・・眠っているのですか?」

「あぁ・・」

そう尋ねたニコルに軽く笑みアスランは立ち上がる。

 

「地球軍が・・・キラを取り戻しに来たんだね」

衣服を整え終わったアスランに今度はニコルが頷く。
「イザークやディアッカはすでに出撃しています」

「分った・・・行こう――――――」

 

アスランはもう一度キラの穏やかな寝顔を振り返る

 

 

「行って・・・くるよ・・・」

 

 

そう君を守る為

 

争いの嫌いな君を、これ以上関わらせない為に

 

 

 

 

僕は、戦う―――――――。

 

 

 

 

<END>

 

+あとがき+

つ・・・ついにやっちゃいました・・・
アスキラで裏を・・・(汗)
しかも拉致ネタ・・・。実はこの後、監禁まで話は膨らんでたんですけど
さすがにそれはキラがっっ!!とか思ってあえて此処でストップ(死)

思えばアスキラはらぶらぶ健全で・・・とか思ってた時が懐かしいです・・。
アスラン!!あなたがキラへの愛を毎週募らせてるから!!!!!
あぁ・・こりゃ・・絶対2人きりになったら手だすね・・・・
良いこの付き合いなんて出来ないタイプね・・・

とかアニメのあの拉致事件(オイ)の時に決定づけられました。(死)
これからはチミチミ裏ネタも増やしていきます。

私は基本的にアスキラではらぶらぶしたものが書きたいので(アニメでらぶらぶが少ないから・・/涙)
裏もやはりらぶらぶ愛あるものが書きたいなぁ・・・とか(笑)
まぁ・・私の書く話なので、しょせんはヌルイです
長引かせられないんですよねぇ・・なぜか、、もっと執拗に責め立てたいんですが・・・・ゴホゴホ!
す、すいません何かそろそろとんでもない事、口走りそうなんで、いい加減終わっときます(逃)

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