出逢い

まさか人がいるなんて思わなかった
ここは同盟軍本拠地からも離れた森の中だ
そして現れた人物にも少なからず僕は驚いた
茶色の髪に大きな瞳、赤い衣服の同盟軍リーダー
向こうも僕に気づいたのだろう
今でも大きな瞳が更に大きく見開かれた




「ルック・・・」




彼は呟いた


だが、それはすぐに間違いであったと気づく
今オウリの目の前にいるのは確かにルックと瓜二つの人物・・・
だが、その人物は大きな帽子と青い衣服に身を包んでいる
見覚えはあった・・・・。
リドリー救出作戦の時にハイランド側にいた人物
あとでハイランドの友好国・・・ハルモニアの神官将だと聞いた
名前は・・・・


「僕はササライだよ・・」


僕が名乗ったのが、そんなに意外だったのだろうか?
同盟軍リーダー・・・確か名前はオウリだったと思う
その瞳には困惑の色が浮かんでいる
当たり前のことかな・・・?
まさか敵の主将みずから名乗るとは思わなかったのだろう
でも間違って名前を呼ばれたくなかった
なぜだかは分からなかったけど・・・・


ササライは苦笑を噛み締めた
そして・・・


「ルック・・・・って、あの緑の奴ですよね・・・」


ササライの皮肉めいた言葉にオウリは、ふと疑問を覚える。

「知り合いじゃないんですか・・?」

その問いにササライは、にっこりと笑う

「僕は知りません」


「僕は」という言葉を強調しながらササライは言った
そして、こう続ける
「彼とは数えるほどしか会った事はないです。
 しかも、その度に彼は意味深な言葉を残し消える・・・・」


これが知り合いということですか?

逆に問い返されオウリは言葉に詰まる
そんなオウリの様子をササライは何処か愉しげに見ている
なぜだか、この少年を見ているとつい虐めたくなる欲求に駆られた
ふと、何か思いついたようにササライの口許に笑みが浮かんだ



「オウリさん、貴方とルックは恋人同士ですか?」
唐突な言葉に一瞬オウリは固まる。
だが、すぐに真っ赤になり慌てて弁解する
「ち・・・違っ・・・!ルックとのことは僕の全然片思いで・・・」
そこまで言って、しまったというように口を塞ぐ
ササライは可笑しそうにクスクスと笑う

「貴方は正直な人ですね」
そして、すっ・・・と瞳を細めるた
「でも、だからこそ・・・・」





壊したくなる――――






「ひゃ・・んん・・・」
押し殺した少年の声。
「どうかしましたか?」
ササライは素知らぬ顔でオウリへの愛撫を続ける
「や・・・だ・・こんな・・・」
目に涙を溜め、オウリは訴える。
だがササライの手は止まらない
止まらずにオウリのスパッツへと手を伸ばしていく
「ふ・・んッ・・・」
声を押し殺し続けるオウリにササライは耳元で囁く。
「オウリ・・・僕のことは”ルック”と思いなさい、今
 君を抱いているのはルックなんですよ・・・」
「ル・・・ク・・ッ・・・?」
半ば呆然にオウリが呟く
「そう、ルック」
にっこりとササライはオウリへと微笑みかけた
そして今度はオウリの下の蕾へと手を伸ばす
「や・・・やぁぁぁん!」
ツプリと指が1本挿入される
「ふぁ・・ん・・はぁ・・・」
1本、また1本と指を増やされオウリはただ喘ぐ
「なれてますねぇ・・・」
ササライ注挿を繰り返しながら眉をしかめる
なぜか不愉快だった・・・
「ん・・あぁ・・・ルックぅ――・・」
「もう欲しいんですか?」
その問いにオウリは無我夢中で頷く
「仕方ないですね・・・・」
そう言ってササライは、さっきまで指が入っていた場所に今度は
自分自身を押し当てた。
「ひゃぁぁぁん・・・」
一瞬、息が詰まる圧迫感がオウリを襲うが、すぐそれは快感へと変わる
「あ・・ん・・ああ・・」
喘ぐオウリ。ササライは激しく腰を揺さぶりながらオウリの首筋、指の1本1本まで
丹念に嘗め痕をつけていく
「や・・・もう・・・っ・・、ああ―――――っ」
ガクリとオウリの体から力が抜ける
そして、そのまま気を失ってしまった。
「僕はまだイってないんですけどね・・・・」
でも、彼に自分の痕を残せただけでも良しとしなくては、とササライは思い直す。
ズルリという湿った音と共にササライのものが抜かれる
首筋を始めとする体のいたる所にある赤い痕、
ササライは満足そうに微笑んだ。

衣服を整え、オウリを木陰へと横にさせる



「また・・・、会いましょうね」




まだ気を失っているオウリにキスを残し、
ササライの姿は空へと消えた。





「オウリ、オウリ!」
頬を叩かれる感触で目が覚めた
「あれ・・・?ルック?」
まだ寝ぼけているせいか声が空ろだ


「ルック?、じゃないよ。また君が勝手にいなくなるから僕がこんな所まで
捜しに来たんじゃないか」
「え・・・あ、ごめん・・・」
しょんぼりと目を伏せるオウリ
ルックは大きく溜息をつくと、オウリへと手を伸ばす
「別にいいよ、さっさと帰ろう」
「う、ん・・」
立ち上がったオウリがよろける
間一髪オウリを抱きとめたルックだったが、オウリの首筋の赤い痕に気づき
眉をひそめた。
「オウリ・・・これは何?」


「あ・・その・・・虫に噛まれたんだ!」
慌てて、そう言うオウリ

「そう・・・」
ルックはそれ以上は聞かず、そのまま静かに目を伏せた


浮かんだのは青い影


「あいつ・・・」
忌々しげに呟く



「許さない・・・・・」







<END>

*あとがき*

マイナーな事は承知のササ主ですv
てか、このササライは言ってる事、矛盾しております・・・。
その辺は、ウチのササが酷く屈折した性格だからでしょう(苦笑)

この話、基本はルク主です。
ただ、ルックも2主もお互いの思いに気づきあっていないって感じで・・
で、それに水を差すのが今回のササライです。
「早くしないと僕が貰うよ・・」とかルックに宣誓布告とかしちゃったり
またまた2主へと迫ったり・・・・・(妄想)

って、そうなると続く事になっちゃいますね・・・。
書く気力あるかな私・・・・?
別の坊+ササ+ルク+主のSSで力尽きる気も致します・・・(滝汗)

 

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