「誰・・・あの人・・・」

久しぶりに学校帰りに会ったリョーマと千石だったが、リョーマのその一言に
あらかさまに顔色が変わる。
「清澄・・・？」
ますます不審気にリョーマは千石を見る。
此処は千石の家の前で、千石の家の前にいる少女は千石の知り合いであることは
容易に知れたことだ。
重要なのは２人がどういう関係なのか


「リョ・・リョーマ君、ちょっと待っててくれない？」

リョーマの答えを聞くより早く千石は急いで少女に駆け寄る。
少女と千石は何か言い争うが少しして少女の方が瞳に涙を溜めて走り去っていく。

「あ〜あ・・女の子泣かすなんて最悪」



疲れた顔をして戻ってきた千石にリョーマは言い放つ。
「仕方ないよ、今おれが好きなのはリョーマ君だもん」
「やっぱり昔の恋人かなんかなんだ・・・」
千石は慌てて否定するが何か確信めいたものをリョーマは感じた。
「あんたって女の子が好きだもんね。もう一回付き合えば良かったじゃん
　あの子、可愛かったしさきっとお似合いだよ」
言ってるうちに千石の目の色が変わるのを感じたがリョーマは気にせず続ける。

「オレより、あの子の方が清澄も・・・・・」
言葉は途中で途切れる。
代わりにリョーマの唇に熱いものが触れる。


「っ・・・・は・・・」
ねっとりと舌を絡ませられリョーマの体から力が抜けていく。
力が抜けたリョーマの身体を抱え上げ千石は家の中へと入る。そして器用にリョーマの
服を取り去っていく。
「ちょ・・こんなとこで・・・」
いくら人はいないと言っても、こんな玄関から幾分も離れていないリビングでことに
及ぼうとしている千石を必死に止めようとリョーマはもがく。
「リョーマ君・・」
大人しくして・・・というように千石はリョーマの耳元で囁く。
ピクリとリョーマの身体が震え、完全に力は抜ける

「ずる・・・い・・」

千石にしっかりしがみつきながらリョーマは上目で千石を睨んだ
「リョーマ君のためなら俺はずるくなれるんだよ」
胸への愛撫を繰り返しながら、千石はリョーマの下肢へも手を伸ばしていく。
「やぁ・・・」
リョーマ自身を掴み、やんわりと包むようにしごきだす。
「んぁ・・・はっ・・・」
「そんなにいい？」
何処か愉しげな千石の声
リョーマの顔が羞恥からか赤く染まる。
「よくなんか・・・な・・・」
反論するリョーマの言葉は、いきなり入ってきた千石の指に意識を攫われ続かなかった。
「これでも良くないの？」
２本の指を、ジュプジュプと音を立て抜き差しされる。
「んあぁぁ」
濡れた音と自分の中に入っている千石の指のリアルな感触にリョーマの気分は高まっていく
そして、いつしか自分で誘うように腰を揺らしていた。
「リョーマ君のココ、俺の指を締め付けているよ・・・」
「ちがっ・・・・・ん・・」
急に千石がリョーマの中から指を引き抜いた。
「なん・・・あ・・」
涙目で訴えるリョーマの前に、今度は大きく成長しきった千石自身を見せる。
「やだっ・・ぁ・・」
リョーマは気だるい身体を無理やり起こし逃げようとする
「大丈夫・・・いつもちゃんと入ってるでしょう？」
すぐさま床にリョーマの身体を押さえつけながら千石は言う。
「やっ！痛いもん！」
いくら慣らされても、あそこを突かれる痛みはリョーマにとって快感よりも苦痛が
まさる。
「リョーマ君・・力、抜いて・・」
その言葉と共に千石が、ゆっくりとリョーマの中に入ってきた。
「ひっ・・・！」
息苦しい程の圧迫感でリョーマの動きが止まる
「っ・・・きつ・・・」
「ひゃん・・・っあ・・・」
だが千石が動く度に確実にリョーマからは苦痛の声だけではなく、甘い声と濡れた音が漏れる。
「あぁ・・んっ・・あぁぁ・・・・・・」
ぎゅっと千石の肩に手を回しながら、リョーマはそのまま精を放った。

「次やったら絶対許さないからね！」
まだだるい身体を千石の方に向けながらリョーマは言う。
「うん、もういないはずだよ」
答える千石に反省の色が見えずリョーマは怒る気さえも薄れ呆れたように瞳を伏せた。
「リョーマ君」
名前を呼ばれ伏せていた顔を上げる

―――チュ

不意打ちの軽いキスにリョーマは目を瞬かせる


「約束の印・・俺はリョーマ君以外とは付き合わないし好きにもならない」
これでどう？と笑う千石にリョーマは抱きつく。

「絶対だよ」

強く強くしがみつく腕に千石も答えるようにリョーマを強く抱きしめる。

「約束するよ―――――――――」

千石のその言葉はリョーマの耳に心地よく響いていた。




＜END＞


キリバン1００番のゆきのさんのリクで千リョです。
でも何か結局はバカップルですね（汗）
そしてリョーマはうまく千石に誤魔化されている気も致します（笑）

短い上に駄文ですが何も言わず貰って下さると嬉しいです（＞＜）