4主×ミレイ 著者:6_309様

フォーが扉を開けると、どこか見慣れた姿の少女が床に転がっていた。
「……?」
おそるおそる顔を覗き込むと、今日の護衛のミレイだとわかった。
「ミレイ……」
声をかけても起きる気配はなく、ただ可愛らしい寝顔をこちらに見せ付けるのみだ。
(最近、ずっとミレイはメンバーに入れっぱなしだったし、その上、今日護衛だもんな)
疲れているのだろう、そしてそんな彼女の状態に気付かずにいた自分にも非がある。
そう思ったフォーは、ミレイを横抱きにして、自分の部屋へと入った。
すっと、彼女の軽い肢体をベッドへと寝せると、彼女の寝顔と均整のとれた肢体が目に焼きついた。
フォーは胸が一瞬高鳴ったが、すぐに目を逸らして自分は床ででも寝ようと思い、
ミレイの身体とは逆に身体を向ける、が。
「……フォー……様……」
フォーは一瞬どきりとしながらも声の主と思われる、寝息を立てている彼女の方へ再び振り返ると、
そこにはやはり先ほどと変わらず、かわいらしい寝顔の少女の様子が目に映った。
(寝言……?)
フォーがそんな事を考えていると、また、
「フォー……さまぁ……」
と、どこか自分を誘っているのではないかと錯覚するほど、愛おしそうに自分の名を呼ぶ少女。
当然、彼女はそんなつもりなど毛頭なく、ただ憧れの人が夢にでも現れているのだろう。
実際に本人が目の前にいるとも知らず、その名を呼び続ける。
フォーは、改めて彼女の様子をじっくりと覗いた。
完全に眠りについているのは確かなようだ。
それとは別に、年頃の少女が露出の多い衣装を纏っている為、
むき出しとなった胸元や太股がフォーの視界に入る。
(ミレイ……改めてよく考えてみると……すごく、可愛いよな)
そんな少女が今、自分の部屋のベッドの上で、
気持ちよさそうに自分の名を呼びながら眠っている。
フォーに、いや、少年に芽生えつつある欲の波を堪えることなど不可能に等しかった。
普段、罰の紋章を使い、耐えうるほどの精神力を持つ少年でも、
流石にこんな状況では若気に負ける。

「……ミレイが、悪いんだからね」
ぽそりと一言そう言うと、フォーはゆっくりとミレイのしなやかな肢体の上に覆いかぶさり、
先ほどから自分の名を紡ぐ小さな唇を塞いだ。
「んっ……」
一瞬、彼女から吐息が漏れたものの、彼女はまだ眠りについたままだ。
ミレイの唇はひどく柔らかくて温かく、フォーに言い様もないほどの心地よさを与えた。もっとその心地よさを分かち合いたい、感じたい。
その欲求が、行動を昇華させてゆく。
にゅるっ……
ゆっくりとミレイの唇を割って、フォーの舌がミレイの口内に浸入する。
しばらくして、フォーは宝物を見つけたかのように、ミレイの舌を発見すると、
ねっとりと絡ませ始め、唾液を彼女の口内に送りこんでゆく。
「んっ……んんっ…!? んくっ……っ……!!」
ここで、ようやくミレイの大きな瞳が開いた。
驚いた様子で、慌ててフォーの唇と自分の唇を離す。
「フォ、フォー様!? わ、私……何で? それに、この部屋……?」
「おはようミレイ、やっとお目覚めかい。さあ、続きをしよう」
「続きって……? フォ、フォー様!? 私、何を……んんっ…!」
まだ状況を把握してないミレイの唇を、再び貪るフォー。
(う、うそ…私、フォー…様と……フォー、様と……)
驚いて目を見開いてみれば、自分が憧れている人が目の前に、近すぎるほどに。
驚きと、不安と、疑問と、喜びが入り混じってくる。
その思いが、とりあえず憧れの人との口付けを中断させていた。
「フォ、フォー様、ちょっと……ちょっと、待ってください……」
「……ミレイ、嫌、だった?」
「そ、そんなっ……そう、じゃなくてっ……その、嬉しいっですけど……そんな、急に……私……」
カアッと耳まで顔を真っ赤にしながら、言葉を紡ぐミレイ。
そんな表情が、さらにフォーを掻き立てる。
「急に僕にそうさせたのは、ミレイの方じゃないか」
それだけ言い終えると、フォーが再びミレイの唇を貪り始めた。
舌が彼女の口内を、容赦なく犯していく。
「私が…私が、何をっ……んぅっ、はぁ……フォー……さま……」
(フォー様のっ…舌がっ……やあぁぁ…、私の舌と絡まって…私の舌、蕩けちゃぅう……)

フォーが一方的にミレイの舌を伝わせて、自らの欲望の唾液を彼女の口腔内に滴らせていく。
ミレイは、ただただその垂れ流されるフォーの唾液を、従順に喉を鳴らして飲み込んでゆく。
「んくっ……はああぁぁ……こく、こく……ん、フォー…様っ……」
(もう、ダメっ……フォー様の舌、あったかくってぬるぬるして気持ちいいよぉ……)
ミレイも、何かが弾けたように、フォーの舌と自分の舌を積極的に絡ませ始めた。
瞳をとろんと閉じて、フォーの首に両腕を絡めて、自らフォーを求める。
対してフォーは、ミレイの乳房にそっと自らの手を置いていた。
「!?」
ミレイは、突然の刺激の増加に戸惑いの表情をフォーに向ける。
しかし、それは拒絶の意思を孕んではいなかった。
「ミレイ……柔らかい……」
フォーがミレイの胸を覆う布をずらし、直に彼女の柔らかな部分をまさぐっていく。
形、張りの良い若い乳房は、指の力を加える度に指を弾力で押し返していた。
「んんっ…、やっ……フォー様……私、変な声でちゃっ……ああっ……」
「それでいいんだよ……もっと、ミレイの可愛い声聞かせて…」
「そ、そんな…っ……、恥ずかしい……フォー様……んんああっ、だ、駄目です…そんな
吸ったりしたら……」
フォーがそう言うと同時に、今度はミレイのピンと勃った乳首に吸い付いていった。
ビクビクとミレイの身体が刺激を加える度に震え、時には大きく身体を跳ねさせた。
刺激の変化に順応できずに、ただただ喉の奥から雄を誘う扇情的な声を発する。
それに刺激される雄は、もっとその声を聞きたいと、さまざまな手段で彼女を蹂躙しようとする。
フォーは口内に含んだ乳首を円を描くように舐めまわしたり、舌でつついたりするだけではなく、
今度は固くしこってきた彼女のそれを軽く甘噛みした。
「ひぃんっ!!」
フォーの身体の下で、ミレイの身体が快楽に耐え切れずビクンと跳ねた。
「ミレイ、気持ちよかった…?」
「フォー様……」
ちゅぽっとミレイの乳首から唇を離し、クスリと笑いながらフォーは言った。
ミレイも答えはしなかったものの、赤らめたその表情がすべてを答えていた。

「じゃあ、今度は……」
「え……?」
フォーがそう言いかけながら、ミレイのショートパンツに手をかけて
ショーツと一緒に一気に膝の辺りまで下ろしてしまった。
突然の事に、ミレイは驚いてどうしていいかわからなくなったしまう。
ミレイの隠されていた、綺麗な桃色の花びらがフォーの大きな瞳に晒される
そこはすでに先程までの愛撫によってか、潤っていて淫靡な輝きを湛えていた。
「フォー様っ……そんな…、見ないでっ、見ないでください……」
「あ、ごめん。すごく……綺麗だと思ってさ」
「えっ……?」
(何だかよくわからないけど……恥ずかしいけど……嬉しい)
フォーがするすると、ミレイの膝あてと脱ぎかけのショートパンツとショーツを下ろしていく。
これで足を開くのに邪魔なものはなくなった。
フォーは早速、ミレイの両足を少し開かせる。
(ああ……フォー様が、完全に私の……見てる)
目から火が出そうなほど恥ずかしくて、顔が熱くなる。
いや、顔だけではない。
フォーに凝視されている部分もさっきよりも熱くなってきて……
「ミレイ……すごいよ、何もしてないのにどんどん溢れてくる」
「!?」
「見られてるだけで感じるんだね……ミレイは」
「……っ……わ、私……」
「もっと……溢れさせてあげるよ、ミレイ」

くちゅっ……
フォーがそっと愛液の溢れ続ける秘所に指を這わせていく。
「ふぁっ!?」
突然の刺激にビクッと大きく身体を反応させるミレイ。
フォーはそんな彼女の反応をクスッと微笑んで楽しんでいた。
「そう……可愛いよ、ミレイ。もっと、そういう反応見せて……」
「フォー様、だめっ…です、そんな……フォー様の指が、私の中にっ……はああぁっ!!」
まずは一本、様子を見て指を膣内に挿入していく。
「ん……ミレイ、すごく濡れてるから、スッと指入っちゃうよ」
「お願いです……そんなこと言わないで下さい……」
「だって、まだまだ入りそうだよ、ほら」
ずぷっと、フォーが突然指をもう一本、愛液の溢れかえる秘所に挿入した。
「んんああぁぁっ!!」
「ミレイの中、ひだひだしてて、あったかくって……」
「やあっ! フォーさま……お願いです、もう……抜いてくださ……おかしくなっちゃ…」
ミレイがふるふると頭を振って必死に理性を保とうとする。
「そう? じゃあ」
ぬぷっとミレイの中に入っていた指を引き抜くと、愛液が指先から滴り落ちた。
と同時に、ミレイの高揚感も消えうせてしまい、身体の奥が何かを訴えてくる。
(何コレ……やぁ……体の疼きがっ……収まらないよぉ……)
「はぁ……ん……っ……」
太股を必死に擦り合わせてみても、身体の疼きを抑えるには程遠い。
「フォー、さまぁっ……」
「ミレイ、どうしたの?」
「あ……あのっ……」
「ちゃんと言ってくれなきゃわからないよ」
「……も、もう一度っ……して、くれませんか……」
勇気を振り絞って放った一言。恥ずかしくて死んでしまいそうだ。

しかし……
「え……何を?」
「……っ、そんな、ひどい……」
「ミレイ……ちゃんと言えば僕は何だった君の為にしてあげるよ」
「うぅっ……お願いです、フォー様の指で、私の……」
ミレイが自ら足を開いてフォーに疼きの止まらない、蜜の溢れかえる箇所を見せ付けた。
「私のっ……ココを……いじって、ください……」
「ミレイ、いい子だね……すごく、可愛かったよ」
「…っ」
涙の止まることのないその瞳から落ちる雫に優しく口付ける。
「ミレイ、僕ももう我慢できないよ」
フォーが自分のズボンのジッパーを下ろし、自身の肉棒を取り出した。
「ほら……僕のもこんなになってるんだ」
フォーは自分のビクビクと脈打つ肉棒をミレイに見せ付けるように突き出した。
(すごい……これが、男の人の……フォー様の……)
「フォー様っ……」
「ミレイのせいでこんなになってるんだよ」
「そんなっ……あの、でも……それって、私で、その……興奮してくれたって事ですか……?」
おそるおそるミレイはフォーの顔を覗き込むように、恥ずかしげに顔を紅潮させながら尋ねた。
「そ、そうだよ」
「……嬉しい」
ぽそっとミレイは囁くように一人呟いた。
それがフォーに聞かれてしまったのかはわからないが、ミレイの正直な気持ちだった。
そんなミレイを尻目に、フォーはミレイの両足をそっと広げていった。
先程までの愛撫で濡れに濡れた秘所が、妖しく誘うように輝いていた。
「ミレイ、じゃあ責任とってもらうからね」
「は、はいっ……フォー様なら……私、怖くありません」

「……いくよ」
「ああぁぁぁっ!!」
先端を彼女の愛液の溢れる秘所へと導き、ゆっくりと腰を奥へと進めていく。
熱い感触にフォーの分身が包まれ、肉壁が絡み付いて締め付けてくる。
「ミレイの中……キツいっ…」
「はあああぁぁっ!! フォー、様っ!!」
フォーが快楽を感じているのに対して、ミレイは苦痛に顔を歪ませて、涙をぼろぼろと流していた。
結合部からは血液と愛液の混ざった液体が滴り落ちている。
その様子にやっと気付いたフォーは、奥へと進んでゆく分身をようやく止めた。
「ミレイ……ごめん、痛かった? こんなに涙流して……」
「ち、違いますっ…私、フォー様とひとつになれたのがっ……うれしくって、それで……」
先程までとは違い、涙をこぼしながらも強い笑顔をフォーに見せた。
その気持ちに嘘偽りなどないが、ミレイが無理をしているのは明らかだった。
「フォー様っ……はあっ、はあっ……私、だいじょう…ぶですから、私をっ……」
「……」
「フォー様で…いっぱいにしてください……フォー様を感じさせて……」
そう言って、ミレイは震える腕を伸ばして、フォーを抱き締めてそっと口付けた。
彼女のその想いを無駄にするわけにはいかない。
フォーは再びミレイの奥へ奥へと、膣壁をかぎわけるようにして肉棒を進ませていった。
「ふぁ、あああっ……フォー、様ぁ…」
先程とは声質の変わった甘美なミレイの声にフォーは気を良くしたのか、
ミレイの身体をくるりと反転させた。
「フォー様……?」
ミレイがふるふると身体を震わせながら後ろを振り向くと、
フォーが両手を彼女の腰に置いて、膝立ちになっている。
「こうすれば、ミレイの綺麗な所と僕が繋がってる部分が見えるからね」
「フォ、フォー様……っ……後ろからだなんてっ…やぁ……ああっ、んあっ!!」
羞恥に顔を染めるミレイのことも構わずに、フォーは再び抽送を開始した。
パン、パンと勢いよくフォーの腰とミレイの引き締まった形の良い
尻肉とがぶつかり合い、卑猥な音を立てて波打っていた。

フォーは征服感とともに、視覚的にもかなり興奮を煽られていた。
「ミレイ……すごいよ、やらしくひくひくしてるのが良く見える…」
「やぁっ!?」
「……感じてるんだね」
「〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!」
フォーがそっと耳元でそう囁くと、耳まで真っ赤に染めて、ミレイは言葉を失ってしまった。
「ミレイの中……熱くて、絡み付いてきて、吸い付いてきて……
僕のほうが溶けちゃいそうだよ」
「……!!」
フォーが耳元でそっと囁く度に、ビクンとミレイの身体が跳ね、
膣内がきゅうぅぅっと締め付けてくる。
ミレイは瞳を閉じて涙を浮かべながら、快楽と羞恥に耐えるのみだ。
「ミレイは気持ちいい…?」
「わ、わたしは……そのっ…」
「聞きたいんだよ。僕を感じさせて欲しいって言ったでしょ?
 それに僕だけが気持ちいいだなんて、悪いじゃないか」
「あ……私、その……フォー様と繋がってるって思っただけで……」
「思っただけで?」
「か……感じ、ちゃ……ぅ、気持ちいい、ですっ……、その、フォー様の…熱くて……
私、いやらしい娘…でしょうか?」
「そうだね。ミレイは……いやらしい娘だと思うよ。
動いてない今も僕に絡み付いてきて、吸い付いてきて…」
「それはっ……フォー様だから……ひああっ!!」
再びフォーがミレイを突き始めた。
先程よりも激しく、獣のように本能のままに後ろからミレイを犯していく。
「はぁっ…、ひあっ! フォー様……もっと…、ゆっくり……激しすぎっ…て……」
「ミレイが可愛すぎるのがいけないんだよ」
「はああああん! フォー様のっ……いじわるっ……」
じゅっぽ、じゅっぽと激しく膣内で愛液が肉棒でかき回されている音が響く。
フォーの腰の動きはただ彼女を突きこむだけでなく、小さな円を描くように動いていた。
広げられた結合部から、肉棒や太股を伝って愛液が溢れ出していた。

「フォー様っ!! そんなっ、深っ! はああん、奥がっ……フォーさまがっ…奥にっ…」
「ミレイの奥のほう…すっごいやらしい動きしてて……くっ!」
ミレイの最奥部を先端で刺激するたびに起こる、膣内の蠢動に翻弄されていくフォー。
先端部がきゅうぅっと子宮口に咥えられて吸い付かれ、竿の部分がぬるぬるした、
ひだひだした暖かいものに包まれていく。
フォーはもっと快楽を増強させようと、既に最奥部に辿り着いている肉棒を
さらに奥へ奥へと進めようとする。
「そんなっ!! フォー様……、私…こわれちゃ、こわれちゃいますぅっ!!」
ミレイの声など届くはずもなく、フォーは貪欲に何かにとりつかれたようにミレイを求め続ける。
二人が高みに上っていくのも時間の問題だった。
「んんんああぁ! フォー、さまっ! フォーさまぁっ! 好きぃっ……好き、ですっ…」
「ミレイ……僕、もう……」
「フォー様! わたし、何か…ヘンっ……おかしくなっちゃ…ぅ、何か、きちゃぅっ!!」
フォーの腰の動きが、最後の力を振り絞り素早く何度も突きこんでいく動きに変わる。
刺激の変化に対応しきれないミレイの頭の中には霧がかかったようになり、
何も考えられなくなる。

ただ出てくるのは、快楽に耐える涙と自分を求める想い人の名を呼び続ける声のみ。
「フォーさまっ! フォーさまああああぁぁぁぁっ!」
「うああっ! ミレイ、そんなに締め付けたらっ……くぁっ……」
ミレイがこれまでにないほどに、フォーの限界寸前の膨れあがった肉棒を絞るように締め付ける。
フォーは初めて感じる女性の蠢きの真髄に、あえなく限界を迎え、
大量の白濁液を彼女の胎内に吐き出していく。
「ふあああ…! あつ……熱い、ですっ! フォーさま……が、いっぱいっ……!!」
「ミ、レイ……」
こんなに長く放出したのは初めてで、あまりの肉棒の脈打つ時間の長さにフォー自身驚いている。
そんな大量の精液を愛おしそうにミレイの膣内は受け入れていた。
「フォー様っ! フォーさまっ……好きっ……す……き…」
ミレイの身体がぶるぶる震えたかと思った刹那、力が抜けてしまったのか、
その場に倒れこんだ。
その衝動でフォーとミレイの繋がりがずるりと抜け落ちて、
フォーはその場に倒れこんだミレイを抱きかかえた。
「フォー……様」
「ミレイ…、大丈夫?」
「はい……私、こうしてフォー様が抱き締めてくれるから……」
「少し、無理をさせてしまったね」
「いえ……私、フォー様を護らなくちゃいけないのに……護衛失格…ですね」
すまなそうにそう言って笑うミレイが、ひどく可愛くらしく見えた。
フォーはゆっくりと首を横に振ってミレイに笑いかけて言った。
「そんなことはないよ。これからも……いや、もしよければずっと……」
「え……?」
「……何でもない、今日は……もう、寝ようか」
「あ、はい……」
「当然、ミレイも一緒だよ」
「フォー様……」
思い出したことがあった。
罰の紋章が宿主に与える最大の罰は、孤独。
この紋章を使わなくてもいい世界になるまで、僕は言いかけた言葉を彼女に言えない。
フォーはそっとミレイを抱き締める左手にきゅっと力を入れて、瞳を閉じた。

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