欲望の秘薬 著者:エロデリク様

「う……ぐぁ……」
リヒャルトの華麗な一撃を受けたキルデリクが血を吐きながら倒れる
「なぁんだ、大したこと無いじゃーん?」
それを見て無傷のリヒャルトが剣をくるくる回して鞘に収める
ナヨっちい外見と変態的な言動からは想像出来ない強さだ
「く……くくくくく……俺がこんな事で死ぬと思うな!」
死んだと思われていたキルデリクが鬼のような形相でリヒャルトに斬りかかる
「うわぁっ!?まだ生きてたの!?」
ブスッ
「リヒャルト!」
「う……あ……また……ミューラーさんに……怒られちゃ……」
リヒャルトがさっきまでの余裕が嘘のように倒れる
バタバタ
そこにムラードが駆けつける
「これは……毒!?」
駆けつけてきたムラードが傷口を見て言う
たしかに倒れたリヒャルトの傷口が黒く変色している
「ああ……そうとも……そいつには一撃で死んで貰いたかったのでな……
 クッククク……ヒャハハハハハ!!」
「キルデリク!」
ファルーシュが武器を構える
「ヒャハハハハハ!!王子様も死にてぇのか?
 お望み通りにして差し上げますよ!
 ヒャハハハ……ハ……?」
バキ
キルデリクの汚い笑い声を遮るようにファルーシュがキルデリクの腕をへし折る

「がぁぁああああ!!!!」
キルデリクが折れた腕を押さえてもがき苦しむ
「これで終わりだ!」
ファルーシュがキルデリクの頭部を狙っう
「てめぇは……生きて苦しめ!!」
パシャ
キルデリクは懐から薬瓶を取り出しファルーシュの顔面に投げつける
薬瓶はファルーシュの顔面に当たり、中に入っていた青い液体が体中にかかる
ファルーシュは一瞬それにひるむが、すぐに狙った頭部を突く
「ぐ……」
キルデリクは頭から血を流しながら倒れる
即死だったようだ
「ハァ……ハァ……」




「リヒャルトさんの毒はもう解毒できました
 傷も浅いですし、一週間もすれば元気になるでしょう」
「良かった……」
ストームフィストから帰った後、ファルーシュはリオンのお見舞いがてら、
リヒャルトの容態について、かけられた薬についてムラードに聞きに行った
「あと薬についてですが、あれはただの水と見て間違い無さそうです」
「み、水!?いったい何のために……」
「恐らく王子殿下を不安にさせ、軍全体を動揺させるのが目的でしょうな」
「キルデリクがそんな事するかなあ……」

あのキルデリクがゴドウィンの為に命を張って敵軍を動揺させるとは思えない
「ムラードが言うんだから正しいんだろう」と無理矢理自分を納得させると
「大変な事になった」
ドアを開けシルヴァが入ってきた
「まさか……」
と言い、ムラードは青ざめてシルヴァとどこかに行ってしまった
心配になり付いていこうと思ったが、自分が行ったら邪魔になるだろうと思い、やめる
「そういえば」とリオンの方を見る
リオンは気持ちよさそうに眠っている
服を少しめくって傷を見るが、シルヴァの言っていた通り、
傷はもう完全に癒えていた
一時はどうなるかと思っていたが、もう安心だ
「良かった……」
心からそう思った
子供の頃からずっと一緒だったリオン
リオンが側にいてくれたからここまでこれた……
「っ!?」
急に頭がボーっとしてくる
視界が狭くなっていく
体中が火照ってくる
「まさか……あの時の薬……?」
狭くなった視界にリオンが映る
「リオン……」
柔らかそうな顔
細く美しい腕
小振りな胸
すらりとしたくびれ
引き締まった足
それらが目に入る毎にファルーシュの理性は消えていく
「だめだ……リオンは……家族じゃないか……」と自分を言い聞かせる

ファルーシュが自分と戦っている時
「王子……」とリオンが寝言を漏らす
ファルーシュの理性は消えた

まずいつも付けている女王騎士の鎧を外す
ほんのりと汗の香りがして、ファルーシュを更に興奮させる
次々と脱がしていき、全て脱がし終わった所でリオンが目を覚ます
「あれ……王子……どうしたんですか……?」
と言い終わるが早いか、自分の状況に気付き起き上がる
「お、王子!?な、何し………んっ……」
それを強引に押し倒し口でリオンの口を塞ぐ
ファルーシュがリオンの舌に自分の舌を絡めると、リオンは思わずファルーシュの舌を噛んでしまう
「いったぁ……」
ファルーシュは
「す、すいません!」と眉をハの字にして自分に謝るリオンを見て、
ニヤリと口を歪ませ
「そんな事する子にはお仕置きしなきゃな」
と言いリオンの口に無理矢理自分自身を入れ込む
「んむっ……んー!」
リオンはそれを拒もうとするが、ファルーシュを気遣って自分の口に入れ込まれたソレを噛もうとせず、
舌で押しだそうとする
それが逆にファルーシュに強い快感を与える
リオンはそれに気が付かずに押し出そうとする
その快感は射精感へ変わり、それが絶頂に達したとき、

ファルーシュはリオンの口内に射精する
「んぅ!?」
リオンが苦しそうにしているので彼女の口からファルーシュ自身を抜くと
リオンは自分の口内に吐き出された欲望を口から吐き出す
それが偶然リオンの胸の辺りに垂れる
それを見たファルーシュは、リオンの胸の辺りに垂れた自分の欲望を彼女の胸に塗る
「あっ、ふぁ、いゃぁ……、ふぅ」
リオンのいやらしい声と柔らかい感触がファルーシュ自身を復活させる
ふとリオンの下半身を見ると、もう既にファルーシュを受け入れる準備は出来ているようだ
ファルーシュは我慢出来ずに自分自身をリオンの秘部にピタリと付ける
「リオン……僕もう……我慢出来ない……いいよね……?」
その返事も聞かずにファルーシュは勢い良く自分自身をリオンの秘部に入れた
「痛っ!」
リオンは涙を浮かべ、彼女の秘部からは血が流れ出している
だが、もう体が止まらない
リオンの中はファルーシュ自身を締め付け、
ファルーシュにこれまで味わったことが無いような快感を与える

その快感を得たくて、激しく腰を動かす
リオンは涙を流している
「リオン……出すよ……」
ファルーシュは自分の欲望をリオンの中に吐き出した
それでもファルーシュの性欲は収まらない
視界が薄れていく

ファルーシュが我に帰ると、
目の前には血と精液が混じった物を秘部から流して、泣いているリオンの姿があった
「あ……ああ……」
ファルーシュは自分のしてしまった過ちの大きさに初めて気付く
大切な大切な、家族とも言える存在であるリオンを
自分の欲望のままに強姦してしまった
「僕は……ああ……」
ファルーシュはいつの間にか涙をこぼしていた
リオンは我に帰ったファルーシュを見て泣き止み、彼を抱き締める
「いいんです……王子となら……私は構いません……」
「うう……リオン……リオン……」
ファルーシュはリオンに抱き締められたまま眠りに落ちた
欲望の秘薬による悲劇はまだ始まったばかりだという事も知らずに



日の光が眩しい
この光を遮ろうとカーテンに手をかけようと起き上がると、
ベッドの横にミアキスが目を吊り上げて立っていた
「あれ……?ミアキス……?どうしたの……?」
ファルーシュはまだ良く回らない頭で聞く

「どうしたもこうしたもありませんよぉ
 昨日ここがうるさいから見に来たら
 王子が泣いてるリオンちゃんを無理矢理犯してたじゃないですかぁ」
ミアキスはかなり本気で怒っている
改めて自分のした過ちを恥じる
「あ……えっとこれは……」
「言い訳はいらないですぅ
 王子が護衛を強姦してたなんて広まっちゃったら大変ですから
 昨日は騒ぎにならないように黙ってましたけどぉ
 次やったらこの軍の為にも切っちゃいますよぉ?」
「……はい」
ミアキスはつーんとしながら診療所を出ていった
「……はぁ……」と落ち込んでいるとリオンがどこかから戻ってきた
「あ……王子……おはようございます……」
「あ……昨日は……ごめん……」
「いえ……いいんです……それより……
 ムラード先生とシルヴァ先生とレヴィさんが王子にお話があるそうですので
 着替え終わりましたら行ってきて下さい」
「うん……あ!診療所から出れるって事は傷は完治したの?」
「はい、お陰様で」
「……お陰様?」と思っていると、
隣のベッドから声をかけられる
「いいなあ、リオンさん」

ビクッとして隣のベッドを見るとリヒャルトがいた
「あ……ああ……リヒャルトも早く完治するといいね」
と当たり前の返事をすると
リヒャルトは首を振って言った
「いや、昨晩の事」
「……はあ?」
リオンが顔を赤くして応える
ファルーシュも昨晩の事を口が軽そうな人に見られてて青ざめていると、リヒャルトが言った
「あー僕もミューラーさんにあんな風にされたいなー」

「へっぐし!」
「おぉ?どぉしたミューラー、風邪か?」
「いや、なんか寒気がしてな
 まあどうせまたあのボケだろ、気にしないでおくか」




「お邪魔しまーす……」
ファルーシュが研究室に入ると、中にいたムラードとレヴィが彼の方を見る
「ああ、君か」
先に口を動かしたのはレヴィだった
それに少し遅れてムラードがファルーシュに話す
「おはようございます、王子殿下」
「……あれ?シルヴァさんは?」
リオンはシルヴァもいると言っていたが見当たらない
「ああ、シルヴァさんは念の為ここから離れて貰いました」
「念の為……?」
「まあ、君の為でもあるがな」
レヴィがニヤニヤしながら話す
「君もバーサンとやるのは嫌だろう?」
「えっと……ああ……」
ファルーシュはやっと理解した
あの薬は女なら老婆でも構わず犯してしまうということか
「まず、その薬について分かった事をお話します」
ムラードが真剣な眼差しでファルーシュに話す
「王子殿下が受けた水は、紋章学界で紋章水と呼ばれている物です」
「紋章水……?」
「紋章の力は液体に吸収されます
 本来なら本当に微量しか吸収されずに、紋章水になる程の効力は出ません
 ですが……」
「ある特殊な技術を使えば吸収率を大幅に上げることが出来る
 だが、それでも効力は火の紋章なら”暖かい”雷の紋章なら”静電気が起きる”程度」

「じゃ、じゃあこれは一体?」
ファルーシュが当然の疑問を投げかける
それにムラードが答える
「強力な紋章の力を紋章水にすれば、効力も強力になります
 そう、27の真なる紋章などの……」
ファルーシュは青ざめる
「幽世の門が27の真なる紋章を持っている……?」
「いや、それは無いだろう」
レヴィの言葉にファルーシュは少し安心する
レヴィが続ける
「27の真なる紋章を持っているなら、こんな回りくどいやり方はしないだろう
 おそらく27の真なる紋章を持っている誰かから紋章水を作る技術と交換で
紋章水を貰っているのだろう
 ああ、ちなみに君のそれは獣の紋章の紋章水だ」
「獣の……紋章……」
たしかエルンストの紋章の親玉だったっけ
という事はエルンストにも僕と同じ症状があるのだろうか?
ノーマの事が思いやられる
「ああ、獣の紋章の紋章水には触れた者の性欲を異常に高める効果がある
 それで君はそんなオイシイ思いが出来る訳だ
 ……オイシイ思いで思い出したが
 紋章の宿主の体液も効力は半減するが紋章水になりえる
 あの娘の傷をあそこまで癒えさせるなんて君はかなりの絶倫なんだな」

「は……はは……」
ファルーシュはリヒャルトの何千倍も口が軽そうな人に昨晩の事を知られてて青ざめる
「この程度の事なら冗談になるのですが……」
ムラードが口を開く
「これを太陽の紋章でやられると洒落になりません
 太陽の紋章の紋章水は触れただけでその部分が焼け焦がれます」
ファルーシュは血の気が引く
そんなものが大量生産されたら……
「で、それを防ぐための緩和薬を今開発している
 そのかわり君の黎明の紋章をくれないか?」
「嫌です!」
「君は相変わらずケチだな!
 まあいい、私も太陽の紋章の紋章水に焼かれるのは嫌だから緩和薬は開発するとするよ」
「わざわざこんな所にお呼びして申し訳ありません
 我々が緩和薬を完成させるまでなるべく女性を見ないようにして下さい
 では我々はこれで」
ムラードはそう言うとレヴィと緩和薬を開発する作業に戻る
それを見てファルーシュも外に出る
と、そこにはミアキスが立っていた
「勝手に聞いちゃいましたぁ
 ……今朝は何も知らずに怒っちゃってごめんなさい……」
「い、いや
 自分を押さえられなかった僕も悪かったし……」
ミアキスが上目遣いでこっちを見る

「それでも気分が悪いですぅ
 罪滅ぼしさせて貰えると嬉しいですぅ」
「わ、わかった
 じゃあ罪滅ぼしでも何でもして!」
その言葉を聞くとミアキスはニパッとして
「じゃあ取りあえず私の部屋にいきましょぉ〜」
とファルーシュを引っ張って自分の部屋に連れて行く
「これあげますぅ」と引き出しからお菓子を出してはファルーシュに食わせる
ファルーシュが何個目かのチーズケーキにフォークを入れたとき、ファルーシュに異変が起こる
「っ!?」
急に頭がボーっとしてくる
視界が狭くなっていく
体中が火照ってくる
「しまった……」
ファルーシュはミアキスの方を見ないように、下を向く
しかし、
「こっち見て下さいよぉ
 寂しいですぅ」
とミアキスが無理矢理自分の方を向かせる
その顔はニヤニヤしている
まさかこの人は……
時既に遅し
狭くなった視界にミアキスが映る
「ミアキス……」
子供のような笑顔
おいしそうな唇
意外に大きめな胸
短いスカートから覗かせる太もも
それらが目に入る毎にファルーシュの理性は消えていく
「ミアキス……何を……」
そう言った所でファルーシュの理性は消えた

ファルーシュはミアキスに抱きつき唇を奪う……いや、これは奪われると言った方が良さそうだ
ミアキスが舌を絡ませてくる
理性を失ったファルーシュも舌をミアキスの舌に絡ませる
「ん……ふぅ……」
初めて聞くミアキスのいやらしい声と顔にかかる吐息に、ファルーシュ自身が更に堅くなっていく
ミアキスはそれを服の上から触れ、キスをしている口を離し、ファルーシュの耳元で囁く
「王子のココ、生まれたてのゴーストシールドみたいに堅いですよぉ」
いつもの訳の分からない例えさえ、ファルーシュを興奮させる
ミアキスは息が荒いファルーシュを見て、ニヤニヤしながら彼の服を脱がせる
もうこれではどっちが紋章水をかけられたのか分からない
服を脱がされるとファルーシュの「生まれたてのゴーストシールドみたいに堅い」自身が露わになる
「うふふ、こんなこんな王子の姿姫様にも見せて差し上げたかったですぅ」
とファルーシュ自身を優しくしごきながらミアキスが耳元で囁く
ファルーシュはミアキスの手の気持ち良さに情けない声を上げてしまう
「あ……ぅぁ……みあきすぅ……やめひぇ……」
「嫌ですぅ
 こんな可愛い王子の姿見たら止められませんよぉ」

そう言うとミアキスは手の動きを速くする
「う……ぁ……ミアキス……もう…出る……」
もう出る……と言う所でミアキスにファルーシュ自身の根元を強く握られる
「そうはさせませんよぉ」
射精感はドンドン強くなっていくのに射精出来ない
理性が戻り始めてた頭がまたおかしくなりそうだ
「お願い……ミアキス……手ぇ離して……」
「じゃあ“ミアキス愛してる!”って叫んだら離してあげますぅ」
「ミ……ミアキス愛してる!」
「うふふ、本当ですかぁ?」
「本当……だから……離して……」
「じゃあリオンちゃんと私、どっちの方が好きですかぁ?」
「……リオン」
「王子酷いですぅ!
 ……でも今回は特別に許してあげますぅ」
ミアキスがファルーシュ自身を握っていた手を離す
するとファルーシュ自身から大量の精液が吹き出し、ミアキスの鎧にかかる
「いっぱい出ましたねぇ
 そんなに気持ちよかったんですかぁ?」
「ハァ……ハァ……」
ファルーシュは疲れてもう声もでない
「じゃあもっと気持ちいいこと教えてあげますぅ」
ミアキスが疲れて倒れているファルーシュにのしかかる
ミアキスがまたファルーシュの唇を奪う

ミアキスの甘い香りを感じながらファルーシュは気を失う

ファルーシュが目を覚ますと、隣にミアキスが寝ている
「!?」
よく見るとシーツが血で塗れている
まさか……
と思いミアキスを見るが、血の発生源はミアキスでは無いようだ
ふと自分の腹を見る
ドクドクドク
「ぎゃああああぁぁぁぁああ!!」



その後、ミアキスの部屋には夢遊病注意の札が立てられた

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