アルベルト・ユーバー×セラ 著者:6_485様

1.
カレリヤにある宿屋の一室。
そこに、仮面の神官将ことルックが寝ていた。
傍にはセラが付き添っている。
シンダルの遺跡で水の紋章を奪う事に失敗し、その時の負傷が元で
ルックはもう2日も眠り続けている。
心配そうにその寝顔を見つめるセラは、ため息を吐いた。

と、ノックも無しにドアが開き、アルベルトが顔を覗かせた。
「セラ、いい加減休んだらどうだ」
「…」
彼の言葉に返事は無く、振り返る事すらしない。
アルベルトもまたため息を吐く。
遺跡から戻ってきて以来、ずっとこうだった。
食事も睡眠も摂らず、セラはルックの傍にいる。
「…向こうに飲み物を用意している。せめてそれ位は飲め。
 お前まで倒れたら誰がルック様の面倒を見るんだ」
ルック、の一言が聞いたのであろう、初めてセラはアルベルトに顔を向けた。
「俺やユーバーが看病できるとでも思っているのか?」
一瞬、間が空く。
ユーバーが腕まくりをして甲斐甲斐しく看病している所を
想像でもしているのだろうか。
セラは頭を振り、椅子から立ち上がった。

2.
隣の部屋には、アルベルトが言ったとおり湯気の立つティーセットが
用意されていた。
ソファーに腰をおろし、カップに口を付ける。
香りの良いお茶だ。ハルモニア産だろうか。
その香りと心地よい暖かさに疲れが解れるような気がする。
「…そう言えばユーバーの姿が見えませんが…」
「あいつなら資金の調達に行って貰った」
大方モンスター狩りにでも行っているのだろう。
もしくは不運な旅人を狙っているか…。

カップ一杯のお茶を飲み終え、セラは立ち上がった。
「ご馳走様です。それでは…」
そう言ってドアに向かおうとしたが。
突然、膝がカクンと折れ、セラはその場にしゃがみこんだ。
「な…何?」
慌てて立ち上がろうとするが、足に力が入らない。
そうこうする内に腕からも力が抜け、柔らかな絨毯に倒れこむ。
「これは…一体…」
「さすが早いな」
何時の間にかセラの傍にアルベルトが立っている。
何とかしてそちらに視線を向けると、彼は笑みを浮かべていた。
普段より100倍は厭らしい顔になっている。
その手には小さな瓶が握られていた。
「アルベルト…それは…」
「お前の飲んだ茶に入れた即効性の媚薬だ。」
「今…なんと?」
「媚薬だ、媚薬。惚れ薬と勘違いする奴もたまにいるが、要するに性欲と性感を高めて
 セックス狂いにする薬だ」
「…」
彼の言っている事が、良く判らなかった。

3.
「何故…私に…それを…」
肺にまで力が入らないのか、先程から息苦しい。
体も熱を持ったように熱くなっている。
「いや、ハルモニアを離れて随分経ったしな。長い事ご無沙汰なんだ。
 かといって蛮族の女を抱く気には到底ならん。
 つまり、一番手っ取り早いのがお前なんだ」
「っ何ですって!?」
馬鹿にした様な口調に、思わず頭に血が昇る。

「まぁそういきり立つな。お前だってどうせすぐ良くなるんだ」
そう言いながらアルベルトがセラの背中を撫でる。
たったそれだけ、それも服越しに、だがそれだけでセラの体がビクン、と跳ねた。
彼の手は遠慮なくセラの体に触れ続ける。
倒れたときに捲れ上がったスカートから覗く、普段は目にする事の無い白い脚。
厚い布地に抑えられ、それでもしっかりと押し上げている柔らかな胸。
僅かに紅く染まった耳たぶに、しっとりと濡れる唇。
じらすように掠めたり、弄ぶ様にこね回したり。
巧みに動く彼の手は、正確にセラの欲望を引き出していった。

4.
「っあっ…いやぁっ…」
何時の間にか全ての衣類を剥ぎ取られ、白い肌をアルベルトの前にさらけ出していた。
それに対して彼は髪の毛一つ乱さず、見下したような目でセラを見ている。
「イヤという割には…」と、セラの乳首を弄ぶ。
「ひあっ!!」
「随分感じているようだが?」
酷薄な笑みを浮かべ、アルベルトは乱暴にセラの唇を奪った。
ぬるりとした生暖かい物がセラの口の中に入ってくる。
その感触の気持ち悪さに思い切り噛み付こうとしたが、
意思とは反対にセラの舌は必死でそれに絡み付いていた。
「んふっ…ふっ…ふぁっ…」
息苦しさの中で、セラは下半身の違和感を感じていた。
それは今まで感じたことの無いもので、熱い様なむず痒い様な、そんな感じだった。
ようやく唇が離れると、セラは荒い息を吐く事しか出来なかった。
しかし。
「あああんっっ!!!」
突然全身に電気が走ったかと思う位、ビクリと体を跳ね上げた。
「凄いな…幾ら薬を飲ませたからといって、これ程濡れているとは…。
 お前初めてじゃないのか?随分淫乱な女だな」
楽しそうに言いながら、アルベルトはセラの秘部に指を差し入れた。

5.
そしてわざとぐちゅぐちゅという音を立てながら出し入れする。
「ゃぁっあああっっ!!!」
アルベルトの言葉と、自分自身の立てる音に恥ずかしさの余り死にたくなる。
しかし、そう思う自分を押さえ、もう一人の自分が徐々に姿を現し始めていた。
…快楽を求める自分が。
「イヤァア!!あっっ!!あああっ!!」
何時しかセラはアルベルトの指の動きにあわせて腰を動かしていた。
それに気付いた彼は、嬉しそうな笑みを浮かべる。
そして、不意にその動きを止めた。
「ふあっ…あ…ん…」
熱を帯びた瞳で不思議そうに見上げるセラに、ニヤリとする。
「そんなに大声を出すと、目を覚ますぞ」
「っ!!!!」
突然、頭に掛かった靄が晴れた気がした。
隣に寝ているルックの顔を思い浮かべる。
もし、ルック様がこんな所を見られたら…。
彼女の顔に浮かんだ恐怖の色を見て取ったアルベルトは、満足そうに頷いた。
そして。
「っっ!!!??っくっ…ふっ…あっ…!!!」
今までより早いスピードで、セラへの愛撫を開始した。

6.
必死に声を出さないように堪えるものの、徐々に高まる快感にその忍耐も空しく敗れ去る。
「イヤッ…何…!?やっ…イヤアァアッッ!!!」
ひときわ高く叫び声を上げると、全身を強く痙攣させる。
その存在も知らないまま、セラは初めての絶頂を迎えた。
収縮を繰り返す膣に指を締め付けられ、アルベルトは唇の端を上げた。
そして指を抜くと、ぐったりと横たわるセラを抱え上げる。
「何を…もう…やめて…」
「ふざけるな、お前だけ気持ちよくなって終わりな訳ないだろう」
そう言いながら、アルベルトはセラを後ろ向かせる。
「イヤ…イヤ…」
力なく頭を振るが、薬に犯された体はぐったりとして自分の物ではないようだ。
ただ、ごく一部だけ異常に感覚の研ぎ澄まされた場所が。
「こんなになって嫌もくそもないだろう」
そしてアルベルトが後ろからその部分を触る。
「ひぅっっ!!」
一度達したそこは、更に感度が良くなっていた。
先程はわざと触れなかったクリトリスを摘むと、アルベルトの膝の上でセラの腰が跳ね上がる。
「ココが気持ちいいんだろう?」
耳元で囁かれ、耳朶を噛まれる。
「ふあぁっっ!!あんっ!!あぁぁぁっっ…」
彼の言うとおり。セラの全身に狂気とも思える快感が走った。

7.
「そろそろいいだろう」
アルベルトの与える快感のため、囁かれた言葉は耳に届かなかった。
しかし、突如下半身を貫いた激痛に一瞬で我に返る。
「ひぎぃぃっっ!?」
「くっ…暴れるな…力を抜け…!!」
「痛いぃぃ!!嫌っ、抜いてぇぇっ!!」
泣いて懇願する間にも、アルベルトの物はずぶずぶとセラの中に収められていく。
そして痛がるセラを気にも留めず、アルベルトは動き始めた。
「いっっ…やっ…やだっ…」
下から突き上げられる振動にあわせ、セラが声を上げる。
その声は最初の痛みを訴えるものから徐々に変化し、遂にはただ意味の無い音の羅列になっていく。
それに伴い、二人の結合部からもぐちぐちという淫靡な水音が聞こえてきた。
「ふっ…あっ…あんっ…あっ…」
片手で乳房を弄ばれ、もう片手でクリトリスを捏ねられ。
薬によって痛みすら快感へと変わっていたセラは、すぐにまた絶頂を迎える。
「イヤッ…また…」
「イク、って言ってみろ」
「ひっ…イヤァッ…」
「イクって言うんだっ」
言いながら、アルベルトが一層深く突き上げた。
「ヒィィィッ!!いっ…イクっ!!いっちゃうっっ!!!」
大きく開けた口から唾液を垂らし、全身を痙攣させ、セラは達した。

8.
繋がったままアルベルトに体を預け、ぐったりとするセラに冷たい声が降りかかる。
「俺はまだ一度もイって無いのに、もう終わりのつもりか?」
「もう…やめて…」
「駄目だ」
非情にもそう言うと、彼はセラを膝から下ろした。
そして足元に膝間付かせる。
まだ体に力の入らないセラは、くたりとアルベルトの足の間に倒れこんだ。
目の前には、ソファに座る彼のそそり立つモノが。
「しゃぶれ」
一瞬、何を言っているのか判らなかった。
しかし、乱暴に髪をつかまれ、無理矢理ソレに顔を近づけさせられる。
「早く舐めろ」
懇願するように見上げるが、彼は冷たく見返すだけだった。
息を吐き、涙を浮かべてセラはソレを握った。
熱く硬いそれは、ドクン、ドクンと脈打っている。
恐る恐る口を近づけ、思い切って口に咥える。
「んっ…んんんん〜〜!!?んぐっっ!!」
その瞬間、アルベルトがセラの頭を両手で持って思い切り上下させた。
喉の奥までソレが突き刺さり、気持ち悪さに涙が滲む。
「くくく…普段のお前には想像も出来ない姿だな…」
「んっ…!!!」

9.
「…何をやってるんだ、お前らは」
突然、後ろで聞きなれた声がした。
「ユーバー。帰って来たのか」
「今日はどこも不作だ。」
そう言いながら、ユーバーは何かを投げた。
アルベルトはそれを上手にキャッチする。
チャリ、とくぐもった音をするその小さな布袋には、幾らかの金子が入っているのだろう。
「…本当に少ないな」
アルベルトが少し不機嫌な声を出す。セラに咥えられたまま。
セラはセラで、完全に固まっていた。
『ユーバーに見られた。』
そのことが頭を巡っていた。
「セラ、口が止まっているぞ」
そんなセラに構うことなく、アルベルトは自ら腰を動かす。
「うっ…げほっ…」
「…しかし人間は下らん事をするな…」
背後ではユーバーの呆れた声がする。
「まぁそう言うな。なんならお前もどうだ?付いているんだろう?」
というアルベルトの言葉に、セラは再び固まった。
「まぁな、その辺も人間に似せてはあるが…」
「それにこの女のヒィヒィよがる姿も見ものだぞ?」
「くくっ…それもまた一興か…」
ゆっくりと自分に近づく足音がする。
キュキュ、という革の手袋を外す音も、する。
「ひ…ひやぁ…」
アルベルトのモノを咥えたまま、セラは頭を振る。
しかし、すぐに押えられて喉の奥まで突っ込まれた。

10.
ひんやりとした感触が、熱く濡れた部分に触れた。
「ひうっ!!!」
体温を感じさせないユーバーの指が、セラの中を掻き回す。
その激しい動きに、とろりとした蜜がぼたぼたと床に垂れ落ちる。
「…なんだこいつは。人間の女というのは全部こんな風なのか?」
「いや、薬のせいもあるが…まぁ、元々淫乱なんだろう」
あざけるように笑うアルベルトだったが、微かなファスナー音が聞こえて
暫くするとその端正な顔を歪めた。
「…なんだ、ソレは」
「おかしいか?」
「いや…可笑しくは無いが…デカイな」
その言葉に、セラは恐怖を覚えた。
背後に迫るユーバーの、一体何がデカイのか。
想像しなくたってすぐに判った。
「イヤ…痛いの…イヤ…」
力なく抵抗するが、すぐにアルベルトに両手を封印される。
そして、何かが秘部に宛がわれた感触がした。
「セラ、力を抜け」
アルベルトが優しく髪を撫でる。
「行くぞ」
ユーバーの冷たい両手が、セラの細い腰を掴んだ。

11.
「ッぎぃああああああ!!!!!!」
…ソレは、信じられないくらいの激痛を伴ってセラの中に入ってきた。
ユーバーは容赦なく突き進み、しっかりと腰を掴んで確実にソレを収めていく。
「ぎいいいいいいい!!!」
「…もうちょっといい声は出せんのか」
「…お前のソレではちょっと無理だろうな…」
淡々と交わされる会話にも、セラの意識は向かなかった。
ただ、胎内に出し入れされている巨大なモノの事だけ。
それだけが彼女の意識を支配していた。
痛い…痛い…痛い…
痛い……痛い…

………キモチイイ…

12.
後ろから貫かれ、がくがくと頭を揺らすセラに、アルベルトは舐めさせるのを諦めていた。
代わりにユーバーに犯されて泣き叫ぶ顔を見ようと、髪の毛を掴んで上を向かせた。
「…おい、ユーバー」
「なんだ」
「この女…お前の化け物みたいなモノに貫かれてよがってるぞ」
二人の笑い声を、セラは意識のどこかで聞いていた。
しかし、それは彼女にとってあまり意味を成していなかった。
「はあっ…うあっ…ああっっ」
「ふんっ…。とんだあばずれだな」
セラの肩を掴むと、ユーバーはより深く突き上げる。
「ひあっっ!!」
「セラ。いく時はちゃんと言うんだぞ」
冷静に言いながら、アルベルトはその光景を楽しんでいた。
「ユーバー、人間ではないお前でもイクのか?」
「あぁ…詰まらん事を聞くな」
そういうユーバーの息も、何時しか荒くなっていた。
そしておもむろに上体を倒すと、セラの首筋に思い切り噛み付いた。
「ひいっ!!!」
「くっ…この味…最高だ…。…行くぞっ」
セラの血で唇を染め、ユーバーは速度を速めた。
「ふあっ!あっ!あぁぁっ!!あああんっ!!」
「……くっ!!!」
「ひいいいい!!いっちゃうううううう!!!」

ガチャ。

「うるさいな…目が覚めたじゃないか…」

13.
突然、目の前のドアが開いた。
そして、寝癖のついたままのルックが、ブツブツ言いながら姿を現す。
セラもアルベルトも、一瞬で固まった。
しかし。
「ひっ…いやああああっぁぁぁぁぁ!!!!」
ルックの登場などお構いなしに、ユーバーが突き上げたモノに、
セラの全身が震えた。
ビクビクと収縮する膣内に、ユーバーも同時に達する。
そしてそれが放出した大量の分泌物で、セラは再び絶頂を迎えた。
「ああっ!!あああああああんっっ!!!!」
涙でぼやける視界に、ルックの驚いた顔が映る。
ユーバーのモノがずるりと抜け、セラの体は床に投げ出された。
「何してるんだ、お前達!!」
血相を変えて飛んでくるルック。
「いや…来ないで…セラを見ないで、ルック様…」
すすり泣くセラだったが、心配そうに抱き起こされた時はやはり嬉しかった。

14.
だが…
「あーあ、これじゃ売り物にならないじゃないか」
そう言うルックの言葉に耳を疑った。
「ルック…様…?」
「もー、そろそろ売りに出そうと思ってたのに〜。初物は高く売れるんだよ」
「すみませんルック様。つい…」
「ついで済んだら破壊者は要らないって。しかも何これ、クスリ?
 っあ〜、もう!そんなもの使ったら味が落ちるだろ!!」
「ル…ック様…!?」
しかし、セラの言葉はまるで聞こえていないかのようだった。
抱き上げていたセラを乱暴に床に落とすと、無理矢理足を開かせる。
「いやっ、ルック様!!止めてください!!」
「うっわ、ガバガバじゃん。そんなモノ入れたら駄目になるに決まってるだろ!
 あ〜もう、僕のへそくり予定がパーになっちゃったよ」
「また捕まえてこればいいだろう」
「これ程にするのにどれだけ掛かったと思ってるんだよ!」
イライラと髪を掻き毟ると、ルックは部屋を出て行こうとする。
「ルック様、どちらへ」
「なんかムラムラするから幼女でもヤってくるよ!!」
アルベルトの問いに吐き捨てるように応えると、姿を消した。

15.
「ルック様…」
「ふん。まだ気付かんのか」
ぼんやりとルックの居た空間を見つめるセラに、ユーバーが冷たく言い放つ。
「あいつは子供にしか欲情せん、変態だ」
「残念だったな、セラ」
アルベルトが優しく抱き上げる。
そしてセラを抱いたままソファに座ると、髪を撫でながら言った。
「ルックがお前を引き取ったのは、その時のお前が彼のストライクゾーンだったからだ。
 しかし、お前は成長し…彼にとっては唯の金ヅルにしか見えなくなった」
パキン、と何かが音を立てて壊れた。
ルックとの間の懐かしい思い出が幾つも甦る。
しかし。
「まぁ、俺達には金が無いしな。愛しいルック様を飢えさせない為には
 お前が体を張って…おい、聴いているのか?」
「ふふふ…うふふふ…」
セラにはもうアルベルトの言葉は聞こえていなかった。
ただ、何処も見ていない瞳で彼を見つめ、微笑んでいるだけ。
「…もろいものだな、人間というものは」
「お前にはわからんだろうな。だが…俺はまだイッてないんだ。お前の後というのも
 気に食わんが…仕方ない」
「勝手にしろ。俺は寝る」
ユーバーが部屋を出ると、アルベルトはセラにキスをする。
「セラ、俺と気持ちいいことをしよう。」
「せら、あるべうとときもちいいことする」
ニッコリ笑うセラに、彼は酷薄な笑みを浮かべた。

終わり。

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