ジョウイ×ジル 著者:種様

ジョウイが目を覚ますとそこは見慣れた自室だった。
「目が覚めましたかな?儀式の後に倒れられたのです、覚えておられますか?」
「…儀式」

―ハイランド王国、ブライト王家の名にかけて勝利の願いをこめ…我がもっとも近しき者を…最愛なる者を…“獣の紋章”よ。
我が妻ジル・ブライトの血をそなたに捧げる!!!

ジョウイの脳裏に儀式の出来事が甦る。
「…っ」
「ジョウイ殿?」
「ジルは…ジルは今何処に?」
不安になった。人形の出来があまりに良くて本当にジルを生贄として自分の手で殺してしまったのではないか…と。
とにかくジルが生きていることを確かめたかった。
「ジル様には離宮の最奥の部屋に移っていただきました」
「何?」
「ジル様は亡き者となったのですから誰かの目に触れては困りますからな」
ジョウイはその言葉を聞いてかっとなる。
「ジルを…ここに連れてくるんだ」
「しかし…」
「早く!国王の命が聞けないというのか!?」
「…かしこまりました」
そう言うとレオンは頭を下げ部屋を出た。
「ジル」
君の声が聞きたい…君のぬくもりを感じたい…でなければ僕は、君をこの手にかけてしまったのではないかと不安でたまらないんだ…
「ジル…どうか早く」
ジョウイはベッドの中から月を眺めて呟いた。

暫くして扉がノックされた。
「失礼します」
レオンが扉を開け中に入ってくる。その後ろから白い夜着を着た少女が入ってくる。
ジョウイは起き上がりその少女の名を呼んだ。
「ジル」
名前を呼ばれてベッドの方へ歩いてくるのは紛れもなく愛しい妻。
「ジョウイ…」
ジョウイがベッドから出ようとするとジルはそっとジョウイに言う。
「お倒れになったと聞きました…まだ安静になさってください」
「ジル、ジル」
そっと手に触れる。温かいジルの温もりを感じる。

「それでは私は失礼いたします」
レオンはそう言うと部屋を後にし、ジョウイとジルの二人きりになった。
「ジル、君が無事でよかった」
そっと細い華奢な体を抱き寄せる。
「ジョウイ…」
ジョウイはその体をぎゅっと抱きしめジルの温もりを堪能していた。
「君は温かいね…でも不安なんだ」
「?」
「君が生きていることを…君のすべてで確かめたい…」
そう言って頬に口付ける。

「ジョ…」
何かを言おうとするジルの唇を自分のそれで塞ぐ。
「ん…んんっ」
ジルは少し驚いたように目を見開いていたがやがて素直にジョウイの口付けを受け入れた。
「…はぁ」
頬を紅潮させ潤んだ瞳でジョウイを見る。
「ジル…愛しているよ」
ジョウイはそう告げてジルをベッドに組み敷いた。

もう一度唇を重ねる。ジルの唇を甘噛みし、ジョウイは舌をジルの口内に差し入れた。
「っ…あ…ふっ」
ジルの舌を絡めとり吸い、口内に流れてくる唾液を喉を鳴らして飲み自分の唾液もジルに飲ませる。
「んぅ!」
ジルは苦しそうに声を漏らす。ジョウイはジルの口内を堪能しながら夜着の紐を解いた。
唇を離し夜着を脱がせると、ジルは恥ずかしいのか手で顔を隠している。
「顔、ちゃんと見せて?」
耳に舌を這わせそっと囁くとジルの体はビクリと震えた。
「君の顔が見たいんだ…僕に感じている顔が…」
腕を掴みジルの手をどかせるとジルは涙目でジョウイを見た。
「み、見ないで…」
「それは無理だよ、ジル。こんなにも可愛いんだから…」
くすりと笑いながらそう言うと首筋に舌を這わせた。

「あんっ!」
首筋に舌を這わせただけでジルの体はすでに敏感に感じているようだった。
そのまま舌先を滑らせ柔らかな乳房を舐めまわすが敏感な乳首には触れようとしない。
「はぁ…っ」
ジルは甘い溜め息を吐き涙目でジョウイに何かを訴えるように見つめる。
ジョウイはジルのその様子を確認してからようやく乳首に舌を這わせた。
乳首の先端にすこし舌がふれるだけでビクンと体をくねらせる。
少し焦らしてからジョウイは乳首を舐め転がし始めた。舌先で尖りかけた乳首をつつきまわす。
「っ…あぁっ!」
ジョウイが乳首を口に含み甘噛みするとジルは艶めかしい声をあげる。
片方の乳房を舌で愛撫しながらもう片方の乳房にも手を伸ばす。
そして既に尖っている敏感な乳首を指でこねくり回した。
暫く丹念に胸に愛撫を与えているとジルが腰をくねらせた。
その様子にジョウイは笑みを浮かべ乳房を愛撫するのをやめる。
「こっちもそろそろかな?」
下着の上からジルの秘所に触れる。
「くぅん…いやぁ…」
下着越しに触れてもジルのソコが潤っているのが良くわかる。
その湿った部分に指を這わせる。ビクビクと腰を震わせながらジルは懇願した。
「いじわる…しないで」
その言葉を聞いてジョウイは下着を脱がせると足を開かせた。
「綺麗だね…でも凄くいやらしいよ、ジル」
太股の間に顔を埋め秘所に舌を伸ばしチロチロと舐め始めた。
「はぁ…ん…あぁっ…」
ジルの秘所は少し舐めるだけでトロトロと大量の愛液が流れてきた。
「もうこんなに濡らしたのかい?」
悪い子だね、と笑いながらピチャピチャとわざと音が聞こえるように溢れ出る蜜を舐めとっていく。

そして最も敏感な秘所の上にある突端を指でつまみ擦りあげる。
「っふぁ…ぁぁっ…やぁぁ!!」
「イっていいよ…」
それを促すかのように言うと突端をいじりながら秘所の中へと舌をめり込ませた。
ジョウイの舌は執拗なまでに秘所の中を掻き回すように舐めまわす。
ジルは舌と指の両方に敏感な場所を弄ばれ腰を淫らに動かす。
「あぁぁっ…はぁっっ…あ…あぁー!!!」
体を何度か痙攣させ弓なりになりシーツをぎゅっと握り締め果てる。
ジルの中からは先ほどとは比べ物にならないほどの大量の愛液が溢れ出していた。
「指と舌だけでイっちゃったね?そんな悦かったかい…?」
秘所に指を這わし溢れ出る愛液をすくい舐める。
「美味し…」
くすくす笑いながらジョウイはジルを見る。
「さて…と、ジル?次は僕を気持ちよくしてくれるかな?」
ジョウイは服を脱ぎ、既に硬くなっているモノを取り出した。
ジルは頬を染めて顔を逸らすがジョウイはにっこりと微笑んでジルを起き上がらせた。
「して…?」
そう促すとおずおずとジョウイのモノに手を伸ばしそっと触れた。
「っ…失礼…します」
そう言うとそっと舌を這わせジョウイに奉仕を始めた。
「いい子だ…ジル」
ジルの舌がジョウイのモノを舐めまわす。
肩からさらりと零れ落ちてくる髪を掻きあげながら奉仕する様子はとてもエロティックでジョウイを興奮させる。
先走り液の滲む先端を舌でつつく。その行為は亀頭の裏側やサオの部分まで舐めまわすような激しいものになっていく。
「ん…」
ジルの口には大きすぎるモノを全て口に含むと苦しそうに声を漏らすがそれでも懸命に奉仕を続ける。
「ジル…」
さらさらの長い黒髪に触れその一房を取り口付ける。
それが、ジョウイが吐き出す欲望を「飲め」と言っている合図であることをジルは知っていた。
こくんと小さく頷くとジョウイはジルの頭を押さえつけ腰を激しく動かし始める。
喉奥までモノを突きたてられるとジルは声にならない悲鳴をあげた。

「ん…んぅっ!」
喉奥でジョウイは欲望を吐き出した。
それを必死で飲み込んでいる苦しそうな表情にジョウイは満足の笑みを浮かべる。
「っ…はぁ…はぁ…ごほっ」
飲み込みきれなかった精液がジルのあごの方へ伝う。
それを拭ってやるとジョウイは再びジルを組み敷いた。
「悦かったよ、上手になったね、ジル…」
耳元で囁かれ秘所に指をあてがわれると、ジルの体は敏感に反応する。
「へぇ…さっきより濡れているね?僕のを咥えながら感じていたのかい?」
そんな風に言われてジルの羞恥心はいっそう強くなった。
クチュクチュと音を立てながらジルの秘所をいじる。
指を2本一気に侵入させ内を掻き回されるとジルは体を耐えられないといわんばかりにビクビクと震わせる。
「っ…ほしい…ですっ」
とうとう耐えることが出来なくなりジルはジョウイに懇願する。
「…何が、欲しいんだい?」
指を動かすのを止め顔を覗き込む。
「言ってくれないとわからないよ」
「っ…そん、な…」
「それとも…こんな中途半端な状態のままやめるかい?」
敏感な突端を擦りあげてジョウイは尋ねる。
「あ…っ、貴方が…ほしいっ」
「よく言えたね。それじゃあご褒美だよ…」
ジョウイは再び硬さを取り戻した自身のモノをジルの秘所にあてがい擦り付けた。

「…いくよ?」
「っ…はい」
ジョウイのモノはジュプジュプ音を立ててゆっくりとジルの内に侵入していく。
「あぁ…ん」
ジルの最奥に達するほどに自身のモノをねじ込んでいく。
亀頭が子宮口に到達するとジルの中がぎゅうっと収縮し、ジョウイのモノは一層強い締め付けに襲われた。
「キツいよ…ジル」
はぁ…と熱っぽい溜め息を漏らすとジョウイは一度秘所から抜けそうになる所まで引き抜くと再び子宮口に届くまで深く挿入する。
その度にジルの秘所はまるでそれ自身が生き物であるかのようにジョウイのモノに絡みつく。
暫くするとジルは自らも腰を動かし始める。
その健気な姿にますます愛情とそして欲情がこみ上げてくる。
そっとジルの細い体を抱きしめ、挿入したままジョウイは体の上下を入れ替えた。
「っ…あ、…やだ…恥ずかしいです…」
窓から差し込む月の光がジルの白い肌やその肌を伝う汗を照らす。
その姿はとても神々しく美しかった。

「ジル…君は本当に綺麗だ…」
ジョウイはジルの敏感な突端に爪を立てた。
「っあぁ!!」
「凄いね…ここを触っただけなのにまたキツくなった…」
二人の唇が重なると同時にジョウイは下から突き上げる。
ジルもその腰の動きに合わせるように懸命に腰を動かす。
「んぅ…あっ…あぁぁ…」
突き上げる速度が速くなるにつれジルの愛液の分泌量は増し、2人の結合部からは卑猥な水音が聞こえ、その音がジルの耳をも犯していた。
ジョウイはジルの腰をしっかりと掴みますます激しく突き上げる。
「あぁっ…あっ…あぁん…あぁぁあああああ―っっ!!」
ジルの体がビクビクと震え、内がきゅぅぅっと収縮し、ジョウイのモノを更に締め付ける。
「くっ…ジルっ…愛してるっ!!!」
ジョウイは自身の欲望をジルの中に隠すことなく吐き出した。
「はぁぁ…あぁぁぁっ!!!!」
ジルの内ではジョウイのドクドクと注がれた欲望の余波を未だ感じていた。

「ジル…」
ジョウイは優しい手つきでジルの髪を撫でながら唇を重ねた。
余波がおさまった後、自身のモノを引き抜くと秘所からはドロリと白濁の液体が溢れ出た。
「愛しているよ…ジル」
まだ少し息が乱れたままのジルを抱き寄せる。
「はぁ…ジョ…イ…」
「ジル…?」
「私は…こうして貴方のお傍におりますから…」
そう言って微笑むジルに愛しさがこみ上げる。
「…ありがとう、ジル」
何度も口付けを交わし、抱き合い、2人はお互いがどれ程大切な存在であるのかを確かめ合った。

翌朝、ジョウイが目を覚ますとジルはまだ隣で小さな寝息を立てていた。
普段、必ずといっていいほど自分より早く起きている寝顔を見るのはとても新鮮だった。
何より、自分の腕の中で愛しいジルが眠っていることが嬉しかった。
そっと頬に口付け、ジョウイは再びまどろみの中に身をゆだねた。

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