ネクロード×シエラ 著者:アホキチ様

「さて、どうしますかシエラ様…」
「くっ…まさかこれほどとは……」
「予想もしていなかったでしょう?今や月の紋章は完全に私の支配下にあるのです!」
「……む、無念じゃ…」

ティント市を巡る同盟軍とネクロード軍の戦いは、同盟軍の敗北に終わった。
リオウ以下、カーンやビクトールなどネクロード討伐に向かった本隊はボロボロの状態で発見され、
軍師シュウはティント市からの一時撤退を決める。
ここにティントは、完全にネクロードの支配する土地となったのである。

数日後、ティント市のとある地下室にて…
鎖で手足を壁に縛られ自由を奪われたシエラの前に、ネクロードが姿を現した。
ネクロードはシエラの側に歩み寄ると、俯いていたシエラのあごを掴んで上を向けさせる。
「さあ、そろそろ私に従う気になりましたか?」
「なにをたわけたことを……さっさと殺すがいい」
鋭い目つきで睨みつけられ、さすがのネクロードも一瞬たじろいだ。
だが、今のシエラにできるのはせいぜいその程度のことでしかない。
ネクロードは口の端を吊り上げて笑うと、シエラの首に手を当てて力を込めるが…
「お望みどおり、殺して差し上げましょうか…と言いたいところですが、止めておきます」
すぐに手を離した。

「どういうつもりじゃ?わらわを生かしておいたとて、絶対におんしなどには協力せぬぞ」
「ええ、それは分かっています。ですが、我が月の紋章で自由を奪われている貴方は自殺することもできず、
 私にされるがままの存在でしかないというわけでして…」
シエラの透き通るような白い肌を撫でながら、ネクロードはニヤニヤと笑い続ける。
「何が言いたい?」
「なに、ちょっとした実験をしたいだけですよ」
「実験…じゃと?」
戸惑いの表情を浮かべるシエラを見てネクロードはニヤリと笑うと、指をパチリと鳴らす。
その音を合図に、5,6人ほどの人影がぞろぞろと部屋に入ってきた。
「ゾンビ…か?」
確かにその男たちには生気がなく、ネクロードが操るゾンビによく似ている。
だが、ゾンビにしては肌の色艶がいい。
「彼らは私が特別に作り出した生ける屍です。彼らがゾンビと違う点は、彼らの身体がまだ生命活動を行っているということですね」
「……惨いことをする…」
「いえいえ、惨いのはこれからですよ…」
ネクロードがなにやら合図をすると、男たちはシエラの方へよろよろと歩み寄ってくる。
「なんのつもりじゃ。こやつらにわらわを食わせようとでもいうのか?」
「ふふ、そんな勿体無いことはしませんよ。…まだ気づきませんか?彼らの身体の一部に…」
「? ………なっ!?」
男たちは全員、ズボンの前を膨らませていた。
位置的に見て男性器が勃起していることに間違いはないだろう。
「…ど、どういうつもりじゃ。こんな奴らにわらわを犯させればわらわが服従するとでも思っておるのか!?」
「それも違います。なにせ貴方は800年以上も生きてらっしゃる。男性経験の方もそれなりにおありでしょう。
 ゾンビどもにいくら犯させても、屈辱こそ与えられるにせよ、服従させられるとは思いません」
ネクロードがもう一度指を鳴らすと、男たちはエサに群がる飢えたハイエナのようにシエラに群がった。
「や、やめぬか!…くっ、おのれ!」
シエラが身につけていた薄地の服はあっという間に破り取られ、下着も引きちぎられてしまう。
タイミングを見計らってネクロードがまた指を鳴らすと、男たちは動きを止めた。

「ふふふ、イイ格好ですね。その白い肌、美しい髪…貴方がもっと素直だったら、と思いますよ。
 私の71番目の花嫁にして差し上げたのに…」
「誰がおんしの嫁になどなるものか!」
「確かに。そう気が強くては、月の紋章の束縛を解いた途端に魔法を使われるか、或いは自害するか…
 どちらにしても私の望むところではありません。そこで……」
と、ネクロードは右手の月の紋章を掲げる。
蒼い光を放つ紋章の輝きを見せつけられて、シエラは思わず目をそらした。
まるで紋章にも見放されたような気がしたからだ。
「ふふふ、少し貴方は紋章から離れすぎた。私はこの紋章を身に宿したときから、絶えず人の精気を与え続けてきました。
 その結果、貴方よりも宿主に相応しいと紋章に認められたのです。そして……」
ネクロードが紋章に意識を集中させると、月の紋章はさらに蒼く輝いた。
「さあ見なさい!これが、私の開発した究極の術です!」
その光を見まいとシエラは目を閉じたが、あまりに強烈なその光はまぶた越しにシエラの目につきささる。
と同時に、シエラは身体の奥からなにか熱いものが湧き上がってくるのを感じていた。
「な、なんじゃこの感覚は……ネ、ネクロード…おんし一体なにを……?」

「…成功したようですね。これでもう貴方は私に逆らうことはできません」
「なんじゃと……っ、身体が…?身体が…熱い……」
シエラはいつの間にか息を荒げ、頬を上気させていた。
そして、何かを求めるようにふとももを擦り合わせている。
「どうですか?男が欲しくなったでしょう」
「だ、誰がっ…そのような……!」
「おや、強情ですね。では……」
ネクロードが再び指を鳴らす。
男たちは待ちかねたようにシエラの身体に群がった。
「あぁっ、や、やめっ……やめぬかっ…いや……あっ」
「どうですか?素晴らしい快感でしょう。身体の芯から痺れるような、今まで味わったことのない快楽を味わってください」
ゾンビのような男たちに身体中をまさぐられ、舐めまわされ、それでもシエラはなんとか言い放つ。
「…おんしはこのような術で女を支配せぬと何もできぬのか!」
だがネクロードは全く動じず、静かに言い返す。
「私はこれまでに数多の花嫁を娶ってきましたが…中には、その場で自害されるような悲しいこともありましてね。
 そんなことがないようにとこの術を開発したのですよ。使うのは初めてですが…ふふ、効果は見てのとおりですね」
「お、おのれ…そのようなくだらぬ事に…あっ…やめ……あぁっ…いゃ……ひぁっ……んっ…」
「おやおや、もう言葉も出ませんか。始祖様ですから、もう少し抵抗してくれると思ったのですがねぇ」
そんなネクロードの皮肉にも、シエラはもう反論する余裕がなくなっている。
なんとか声を出すまいと唇をきゅっとかみ締め、目を閉じて必死に耐えている。
「ふふふ、可愛らしい姿ですね。吸血鬼の始祖ともあろうお方が、たかがゾンビの愛撫で感じているとは…」
「んっ……くっ…はぅ……んんっ…だ、誰が感じてなど……」
「おやおや、まだ強がりを言う余力がありましたか。ですが……」

ネクロードは男たちを止めてシエラの目の前に立つと、その秘所を指でなぞる。
「これはなんですか?先ほどからまるで泉のように湧き出ているこの液体こそが貴方が感じている証ですよ」
そう言いながら、ネクロードはその指をシエラの口に強引に突っ込んだ。
「ほら、貴方のせいで汚れてしまいました。舐めてください。舐めてきれいにするのです」
「んぅぅっ…!」
理性ではそれを拒みたいシエラだったが、身体の方が勝手に動いてしまう。
そして、ネクロードの指についた愛液を舐め取ってしまってもなお、シエラの舌は舐めるのをやめない。
指を舐める、ただそれだけの行為で、シエラの身体は耐え難い快感を覚えていた。
「そう…いいですよ。そうやって素直でいる方が貴方は可愛らしい」
「はぁ…はぁ……はぁ…」
「さて、改めて伺いますが…男が欲しくなったのではありませんか?」
焦点の合わない眼でネクロードを見つめていたシエラだったが、その言葉にハッと我に帰った。
「……っ!…だ、誰がそのような……あぁっ!」
しかし拒絶の言葉は、ネクロードに乳房をつかまれたことで途切れてしまう。
「いけませんねぇ。もう少し素直になってください」
そんなことを言いながらシエラのやや小ぶりな乳房をもみしだき、こねくり回すネクロード。
命令で動かされている周りの男と違い、ネクロードの手つきはとても巧みであった。
同じ指を動かすのでもこれほどの違いがあるかと思わせるほど、女の喜ばせ方を心得ている。
「はぁっ…んぅっ……も、もうやめ…あっ……」
「身体の方は、やめて欲しいとは言ってませんけどねぇ」
「…あぁっ……っ…ふぁっ…」
「さて、どこまで耐えられるか楽しみですね…」

2時間が経ったが、ネクロードはシエラをイかせぬまま責め続けていた。
確かにネクロードは女の喜ばせ方を心得てはいる。
しかしそれと同時に、女をイかせずに責め続ける方法も心得ていた。
シエラは先ほどから絶頂の寸前で止められては、波が引いたところをまた責められる、という行為を繰り返されていた。
「どうですか、イきたくてもイけないでしょう」
「う…うぅぅ……」
シエラは力なく首を振る。
その瞳は切なげにネクロードを見つめるばかりだ。
「ふふふ、そんな眼で見てもダメですよ。イきたいならちゃんとその口で言ってください。
 『どうかイかせてください、ネクロード様』なんてのはどうですか?」
「そ、そのようなこと……言えぬ……」
シエラにも始祖としての誇りというものがある。
もっとも、それは今にも崩れ落ちそうなほど儚い誇りだったが。
「では今日はここで終わりにしますか。また明日来ますから、それまでそうしていてください」
「…そ、そんな!?」
こんな状態で一晩も放っておかれたら…
ネクロードは周りの男たちを連れて、一歩また一歩と去っていく。
今、ここで呼び止めなかったら……自分はおかしくなってしまうかもしれない。
しかし、呼び止めるということはすなわちネクロードに屈するということ。
だが、屈しさえしてしまえば、イくことができる。この身体の渇きを満たすことができる。
そしてシエラはしばし逡巡した後…
「ま、待ってくれ……たのむ…」
「ほぅ…では先ほど教えたセリフを言ってもらいましょうか」
「………………ど、どうか…イかせてください……ネクロード…さま……」
…シエラは堕ちた。

「ははは、どうですか?あなたから紋章を奪い、蒼き月の村を滅ぼした憎い相手に犯されている気持ちは!?」
「あぁんっ、はぁっ、あぅっ…い、いいっ!」
「ふはは、イイですか。始祖が聞いて呆れますね!」
鎖で縛られたまま激しく責め立てられ、地下室にシエラの嬌声が響く。
もはやシエラの頭はネクロードの男根によって与えられる快楽が支配しており、他のことは考えられなくなっていた。
ただひたすら快楽を求め、ネクロードの男根を咥えこむだけの存在に成り下がっていた。
「あんっ、んぁっ…イ、イくっ…」
「さぁ、遠慮せずにイきなさい!そして貴方は私のものとなるのです!」
「…ぁんっ、あぁぁぁぁぁぁっ!!」

シエラの調教を終え、ネクロードは地下室を後にする。
もっとも、地下室からは未だにシエラの嬌声が響いていたが。
「さて、あのゾンビどもに明日の朝まで犯され続けて、果たして正気を保っていられるでしょうかねぇ、ふふふ…」

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