娼館シリーズ・ビッキー編(???×ビッキー) 著者:10_441様

「じゃあ…あ、この娘がいいかな」
僕が選んだのは、ちょっととぼけた顔をした黒髪ロングの女の子。
正直、こういう店に来るのはあまり機会がないからちょっと不安だったけど…
「…ふふ、じゃあこちらの部屋で待っていてね……」
この美人の女主人(ジーンさんって言うらしい)を見ていたらすごくドキドキしてきてしまった。
あなたが欲しいです、って言葉が喉まで出かかったけどのはナイショだ。
「あ…この娘ちょっと変わってるから、気をつけてね。一応、注意はしてあるんだけど…」
「はい?」
「…もし満足できなかったら、料金はお返しするわ」
なんか嫌な予感がしたけど、僕は小心者なので何も言わないことにした。

案内された部屋に入って、待つこと5分。
コン、コン
ドアが控えめにノックされて、ゆっくりと開いた。
「あの〜、ここでいいんだよね?」
きょろきょろしながら入ってきたのは、さっき指名した女の子。
よし!当たり!
思ったよりも可愛いその女の子に、僕は心の中でガッツポーズ。
「ビッキーです。よろしく」
「あ、ども。Bです」
僕も適当に自己紹介する。
僕の名前なんかどうでもいいだろうから、Bさんってことに。
「えへへ…よろしくね、Bさん」
ビッキーちゃんはにっこりと笑って、とことこと歩み寄ってくる。
そして僕が座っていたベッドの隣に、ちょこんと腰を下ろした。




「…あの、えーと…」
ニコニコして座ったままのビッキーちゃんに、僕は待ちきれなくなって声をかける。
いや、笑顔を見てるだけでもじゅうぶん可愛いんだけど、やっぱね、そういうことをしに来たわけで。
「…はい?」
でも、彼女は笑ったまま首を傾げるだけだ。
おいおい、僕が客だって分かってるのかな。
「いや、『はい?』じゃなくてさ。…その、僕は客で、君を買ったわけでね…分かるでしょ?」
「???……あ、そうか。ごめんなさい、ジーンさんにいつも言われるんだけど、ついボーっとしちゃって」
……大丈夫か、この娘? と思ったけど、口には出さないことにする。
変わってるってこういうことか…ぶっちゃけて言うと少し足りないんじゃないか、ってのは言いすぎか。
まぁ、足りなかろうがなんだろうが、できれば別に良いんだけどさ。
などと考えているうちに。
「じゃあ始めるね」
ビッキーちゃんは着ていたローブを脱ぎ始める。
僕としては着たままプレイの方が好きなんだけど…まぁ、別にイイや。汚したら洗濯も大変だろうし。
うーん、それにしてもキレイな黒髪だなぁ。
早くその髪を撫でてみたい…って、僕は髪フェチの気があったのかな。
髪コキなんてプレイもあると聞いたけど、頼んだらやらせてもらえるだろうか。
…あ。
僕が妄想しているうちにビッキーちゃんは服を脱ぎ終わって、胸と下半身を手で隠して僕の前に立っている。
…服を脱ぐ姿をもっとじっくり見ておけばよかったかな、もったいない。
「え〜と…脱ぎましたけど…どうしましょう」
いや、どうしましょうって言われても…こっちはもう準備万端なワケで、始めてもらえると嬉しいと言うか。
じれったいからこっちがリードしてやりたいとこだけど、あいにく僕は経験が少ない。
それに、あんまりとぼけてる彼女にちょっとイジワルしたくなってきたので…
「じゃあ…ビッキーちゃんが好きなようにやってみてよ」
…なんて言ってみた。
「え???わたしの好きなように…やるの?え、え〜と…」
迷ってる。ホントに娼館で働くプロかいな。
「…じゃ、じゃあ…失礼します」
しばらく迷っていたビッキーちゃんは、ようやくどうするか決めたのか、僕の前にしゃがむと、
既に半立ちになっている僕の肉棒に手を伸ばして…ゆっくりと咥え込んだ。

「はむっ…ちゅぷっ、ぴちゃっ、れろれろ」
「う…」
さすがに技術はしっかりと仕込まれているらしい。
僕の少ない経験の中でも、このテクニックはかなり上手い方だ。
亀頭の先端やカリ首やらに舌を絡ませ、吸い付くように攻めてくる。
「ちゅぶっ、じゅぶっ…ちゅぱっ」
…いや、これはかなり上手い……最上級かも…
まるでアイスキャンディーにしゃぶりつく子供のように、一心不乱に肉棒に食いついてくる。
「…う、上手いね…すごく…」
「ちゅっ…ぷはっ……えへへ、これ、ふぇらちおって言うんだよね。これは上手だねって褒められるんだよ。
 アイスキャンディーを舐める時みたいにやってるだけなんだけどなぁ〜」
…そのまんまかい。って言うか、アイスキャンディー舐める姿もどれだけエロいか見てみたいぞ。
「いや、本当に上手だよ。…だから、もう少し続けてくれる?」
「うん!」
再び僕のアイスキャンディーを頬張る彼女。
僕は彼女の頭にそっと手を乗せる。
なにもこのまま強引に頭を動かそうってワケじゃない。
ただ、せっかくキレイな髪が目の前にあるわけで、やっぱり撫でてみたくなるのが普通だと思う。
「キレイな髪だね…」
そんなありきたりのセリフを吐きながら、僕はその黒髪にゆっくりと手を這わせる。
しっとりとした、それでいてべたつかないさらりとした指通りの髪が、僕の手の中を流れる。
ちゃんと梳かされているようで、所々はねているのはご愛嬌というところか。
こんな髪にぶっ掛けたらさぞかし気持ちいいだろうなぁ…
いや、いかんいかん、髪に精液がつくと落ちにくくて大変だって聞いたことがある。
このキレイな髪を僕なんかの精液で汚すわけには……
そうだ、何か別なことを考えよう。
……よく見ると、おっぱいも結構いいな。
形もいいし、大きさも程よく、色はほんのり上気してピンクに染まっている。
僕はビッキーちゃんのおっぱいにゆっくりと手を伸ばして。
…むにゅ
「…んっ…」
僕がビッキーちゃんの胸を揉むたびに、彼女はわずかに声を上げて反応してくれる。
特に乳首を指で転がすように攻めると、面白いくらいに身体をビクッと震わせて。
「胸、気持ちいい?」
「……ひもひいい…」
そう言って頷くビッキーちゃん。たぶん「気持ちいい」って言ったんだろうな。
僕ばっかり感じてるのもつまらないし、もうちょっとおっぱいを攻めてみよう。

むにゅむにゅもみもみこりこり
「はふっ…ひゃ…はひっ」
指の動きに敏感に反応して喘ぎながらも、ビッキーちゃんは僕の肉棒を咥えて放そうとしない。
それどころか、さっきまでよりもさらにねちっこく、執拗に舌を絡めてくる。
うっ…そろそろ…
「そろそろ出そうだよ…このまま口に出すよ」
「ん? もがもが」
ビッキーちゃんが何か言いかけるが、僕はもう我慢できない。
「で、出るよ!」
僕が彼女の口内に精を発した瞬間…
「ひゃっ!?」
「…え!?」
…気がつくと、ビッキーちゃんの姿が消えていた。
僕はただ呆然としたまま、マヌケに精液を吐き出し続ける自分自身を見つめていた。

「…ごめんなさいね。あの娘ちょっとびっくりすると、すぐにテレポートしちゃって…」
「…はぁ」
女主人のジーンさんは、部屋に入るなりそう言ってお詫びした。
そして、最初に払ったお金を僕の前に差し出してきた。
「最初に言ったとおり、料金はお返しさせていただくわ」
でも、僕はそれを受け取らない。
「いえ…その必要はないですよ。僕は十分に満足しましたから」
「あら…でもそれじゃあ…」
「いいんです」
そう。別にいいんだ。僕はビッキーちゃんの懸命な奉仕に惹かれていたから。
「じゃあまた来ますね。ビッキーちゃんによろしく言っといてください」
「ふふ…わかったわ。ありがとう」
たぶん、次も彼女を選ぶだろうな。
そのうち、慣れてくれるといいんだけど。

―終わり―

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