○月×日 春 若、転校。<トラブルは舞い降りた> 

今日は、若が友引高校に初登校された。
やはり初登校は気合が入るらしく、今朝はいつもの倍も鏡の前で髪の毛や服装をチェックしておられた。

友引高校へは、今後自家用ヘリコプターにて通うこととなる。
今日は若の転校を気にかけておられた祖父殿が若と共に乗り込まれた。
友引高校上空に到着し、若がパラシュートを背負って飛び降りるまでは、すべてが順調だったのだが、
ヘリから降りてまもなく、なんと若の元へいきなり学校の勉強机が飛んできた。
それによって若のパラシュートは木に絡まり、若は最高にカッコ悪い形での上陸を果たしてしまう。
さらに驚くべきことに、机を投げたのは、おかっぱの可愛い女子高校生だった。
若はすっかり機嫌を損ねておられたが、犯人が彼女であったとわかった途端ころっと態度が一変。
ためらいなく彼女の手を握り、得意の優しい笑みと甘い言葉で、早くも彼女のハートを仕留めた模様である。

若のクラスは2年4組。転校早速クラスの女子を虜にし、クラスの男子に妬まれている。
若は、転校早々委員長に立候補しておられたが、諸星あたるという男に敗北。
あまりの屈辱から危うく切腹しそうになり、転校一日目にして女性徒たちを泣かしていた。
教師の「副委員長にしてやるから」という言葉でなんとかその場は丸く収まったものの、
家に帰ってからもやはり諸星あたるという人物が頭から離れない様子で、しきりに刀を振っておられた。
これから先、果たして若は友引高校で、まともな学生生活を営んでいけるのだろうか。



○月×日 春 若、鬼と相性判断する。 <星座はめぐる>

今日は、朝からヘリの中で熱心に「純粋理性批判」を読んでおられた。
ところが、今朝は哲学の本を楽しむほど優雅な気持ちであったはずなのに、
下校時刻お迎えにあがったら、なにやらひどく不機嫌そうな顔をなさっていた。

どうやら今日は学校で、相性判断をやったのだそうだ。
鬼っ娘が不思議な道具で、諸星あたると若を天秤にかたのだとか。
帰宅後、いつものようにタコ様に一日の出来事をお話しながら、
「なぜぼくがあのような男と・・」
というような言葉を、何度も繰り返しておられた。



○月×日 春 若、不祥事。 <春のうららの落第教室>

若、今日は目が異様に爛々としている。
夜になっても寝付けない様子で、タコ様の池の周りをぐるぐる歩き回っておられる。
そういえば今日は、お迎えにあがったとき、教室が妙な雰囲気だった。
鬼っ娘と若と諸星あたるらしき人物以外、みんなが眠っていたのだ。
まるで、教室中に眠りの催眠術でもかけられたかのようだった。
鬼っ娘は明らか若に対して怒っていたようだが、若、あの鬼っ子に一体何を・・





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