〜陸上軍備〜(主にドイツ軍の物が多い)
<主力戦車(MBT)>
1979年から配備が始まったドイツの主力戦車であり、西ドイツでは1960〜70年代はレオパルト1が主力戦車の座にあっ
たが、1980年代からはこのレオパルト2へ順次変更されていった。(注:うる星やつらの原作開始は78年。アニメ版は8 1年)主砲はラインメタル社の120mm滑空砲であり、日本の自衛隊の90式戦車と同じである。搭載砲が同じせいだろう か、このレオパルト2と90式戦車はデザインが酷似している印象である。それゆ え、面堂家の戦車が90式戦車では ないかと言われるが、90年から配備の始まった90式がうる星に登場することはありえないので、この線はないと考えて よい。(91年公開の「いつだってマイダーリン」なら、可能性はあるのだが・・・)また、面堂家の陸上装備は、次期頭首の 特異的個性も相成って、ほとんどがドイツ軍(とくに第三帝国)の兵器であることからも判断できる。なお、「レオパルド」 「レオパルト」と2つ読み方があったりするが、どちらでもよい。アニメ版では「レオパルド」の方が好んで使われた。名称 が出てきたわけじゃないので、レオパルド1A4型と見分けがつきにくいが、「完結編」等の後期に出てきた戦車は、この レオパルド2ではないかと思われる。
(主な登場シーン:劇場版「ラム・ザ・フォーエバー(LTF)」「完結編」「いつだってマイダーリン」他、原作・アニメ等)
<戦車>
戦後の西ドイツの主力戦車レオパルト1型の改良型であるレオパルト1は当初、砲塔を低くしたデザインの楕円形の砲
塔をもつ戦車であったが、その後、複合装甲による改良が行われ、箱型の砲塔をもつA4型となった。車体のスカートも 装備されるようになった。車体後部側面のデザインはパンサー戦車を彷彿とさせるものがある。戦前の技術を継承して いるに違いない。アニメ版の名作「死闘!あたるvs面堂軍団」でメガネ達が乗り込んだ戦車も、これである。BDでも面 堂は自分の家から戦車を持ってくるが、砲塔から判断すると、終太郎本人が宝物にしている1型ではなく、この1A4型の ようだ。壊されるのがわかっていたから、あえて宝物の1型の方は持ってこなかったのだろうか・・・
( 主な登場シーン:アニメ版「死闘!あたるvs面堂軍団!!」劇場版「ビューティフル。ドリーマー(BD)」他)
戦後の西ドイツの主力戦車レオパルトは1961年に開発され1963年に軍に配備された。主砲は当時のNATO標準のイギ
リス製の105mm砲である。この105mm砲は、自衛隊の74式戦車などに装備された。レオパルトの正式採用が1963年と いうことは、時代的には日本の61式戦車と同じであるが、デザイン的にも火力的にも61式戦車よりは、74式戦車に近い ように思われる。面堂家には、その後複合装甲を装備した改良型のA4型が多数配備されているようだが、原作であた るを追っかけまわした戦車の宝塔は楕円形をしているため、この1型に見える。また、終太郎個人の宝物は、この1型 らしい。全長:9.543b車体長:7.09b全幅:3.25b全高:2.613b全備重量:40.0d乗員:4名エンジン:MTU MB838CaM -500 4ストロークV型10気筒多燃料式液冷スーパーチャージド・ディーゼル。
(主な登場シーン:単行本12巻PART9「面堂兄弟その2」他、アニメ版など)
<車両>
世界の大衆車フォールクスワーゲンビートルの軍用型で、鉄板をパタパタと張りつけたようなデザインが古めかしくも
あり、また、現代的ともいえる。ドイツ軍の小型車両の代表だ。ドイツ版ジープといったところである。終太郎個人の送り 迎えに使用されることが多い。BDでサクラ達が乗り回していた、このキューベルワーゲンは、実は「ライト・サイドミラー・ ウインカー・テールランプ」が少し変更されていたりする。
(登場シーン:劇場版「ビューティフル・ドリーマー(BD)」)
<ロボット>
「モビルスーツ」やら「レイバー」、はたまた「汎用人型決戦兵器」とでも言うべきなのか・・・とにかく古来よりあるロボット
アニメに出てくるロボットまんまの、巨大ロボットである。膨大な軍事力を持つ面堂家の、最終兵器らしい。弱点は頭の マークで、出てきて早々一発で破壊された。一般の民家の下が格納庫で、面堂が呼ぶと突然地面が割れ、せり上がっ てくるのだが、いつの間に工事したのであろうか・・・なお、フィルムコミックには「FXR」と書いてあるらしいが、これは表 記の間違いである。
( 登場シーン:劇場版「完結編」)
〜航空軍備〜(主にアメリカ軍の物が多い)
<戦闘機>
イギリスと西ドイツで共同開発した戦闘攻撃機。最初に開発されたトーネードIDSと、それを戦闘機型に開発しなおした
トーネードADVがある。ただ単に「トーネード」と呼んだ場合は、一般的にIDSの方を指す。1991年の湾岸戦争で初の実 戦参加を果たした。コンピューター制御による可変翼と巨大な垂直尾翼が特徴的で、原作・アニメなどによく出てきた戦 闘機である。(原作ではめずらしく名前が書いてあった)
(主な登場シーン:単行本4巻「君去りし後」他)
1972年に開発された制空戦闘機。ベトナム戦争に投入されて、ソ連製戦闘機を圧倒した他、湾岸戦争でも活躍するな
ど、今までで撃墜された事が一回もない、世界最強の戦闘機。その代わり値段もとんでもなく高く(日本では一機100 億余り)開発国のアメリカ以外では日本・イスラエル・サウジアラビアしか配備していない。
( 主な登場シーン:劇場版「ラム・ザ・フォーエバー(LTF)」他)
劇場版「オンリーユー」ではちらっとしか出てきてないが、他の話にもちょくちょく登場している。1968年から米国グラマ
ン社が開発した現在のアメリカ海軍主力戦闘機。空母艦隊の防空用として艦上運用を前提に開発されている。格闘戦 能力、超音速性能、大きな航続力といった要素を満たすように主翼にはコンピュータ制御の可変後退翼が採用され た。この可変後退翼のおかげで優れた旋回性能を持つ。そして24の目標を同時追跡しながら6目標に一斉攻撃でき る強力な火器制御システムAWG−9、150kmの射程距離を持つフェニックス空対空ミサイルとの組み合わせにより強 力な制空戦闘機の1つとなっている。F-14Aの試験機初飛行は1970年。実践配備(478機)は1974年。現在でも使用され ている。映画「トップガン」に出てきた戦闘機も、このトムキャット(どら猫)である。
(主な登場シーン:劇場版「オンリー・ユー(OY)」冒頭シーン、他)
世界最強のF-15がコストが高すぎて多数配備することは出来なかったため、低コストの攻撃機兼戦闘機を目指して開
発された戦闘機。機動性においては最高レベルの実力を持っており、主に地上攻撃に使用される。こちらも度々登場 しては、ミサイルをぶっ放している。
(主な登場シーン:OVA「やぎさんとチーズ」劇場版「いつだってマイダーリン」他)
F-86はアメリカにおける第1世代のジェット戦闘機の最高峰に位置する戦闘機であり、1947年に初飛行した。初の実戦
は朝鮮戦争で、ソ連製のMIG-15戦闘機を配備した北朝鮮軍と死闘を演じた。また、この航空機の実証性は大きい評 価に値し、戦後、設立されたばかりの航空自衛隊にも配備されブルーインパレスもこの機体を使用していた。にしても、 F−15などの高価な戦闘機を持っている面堂家が、なぜこの旧式のジェット戦闘機を使用していたのであろうか・・・謎 である。
(主な登場シーン:OVA「やぎさんとチーズ」)
英国海軍の戦術戦闘機。’83年(昭和58年)のフォークランド紛争で活躍。垂直離着陸機(VTOL)で可変ノズルによ
りヘリコプターのような垂直離着陸が実際に可能、最高速度は亜音速の970km/h前後。ただし、BDで友引町を脱出 するため「立ち食いソバ屋のマッハ軒」の地下に隠してあったシーハリアーは、なぜか副座(2人乗り)になっていたが、 実際には副座型シーハリアーは存在しないので、これは面堂家が勝手に改造したものである。
(主な登場シーン:劇場版「ビューティフル・ドリーマー(BD)」「ラム・ザ・フォーエバー(LTF)」他)
<爆撃機>
OVA「やぎさんとチーズ」に登場した、明らかなステルス爆撃機なのだが、88年にF-117ステルス戦闘機が公開され
たばかりなので、当時はほとんど謎につつまれていた機体のはず。(ちなみに、OVA「やぎさんとチーズ」が発売された のは89年)なぜ「ステルス機をモデルにした」といっているかと言うと、出てきた機体の形状が、どこにも存在しない形を していたからである。しかし、この独特の形から、「面堂家が自主開発したステルス爆撃機」と考えることができる。アメ リカ軍に匹敵するほどの技術力を持っていることも驚きだが、それよりも何故、侵略にしか役に立たないステルス機を 面堂家が持っているのかの方が非常に気がかりである・・・(クーデターでも起こす気か?)
(主な登場シーン:OVA「やぎさんとチーズ」 )
<戦闘ヘリ>
AH-64Aアパッチはアメリカ陸軍の主要攻撃ヘリコプターで、兵装はAGM-114対戦車ミサイル・70mmロケット弾・30mm
チェインガン等である。アパッチの乗員は2名。前席が射撃手(ガンナー)で後席が操縦者になっている。湾岸戦争でも 活躍したこの戦闘ヘリコプターは、うる星内において名称こそ出てきてないものの、出てきている絵などからも十分分か る。
( 主な登場シーン:劇場版「いつだってマイダーリン」他)
|