BBS小説改 

  〜 デート 〜
 
それはある日の夜のことだった。 邸内の見回りをしていた飛龍がふとある部屋の中を見ると了子様が楽しそうに服を
選んでいた。
飛龍;了子様、何やらよいことがあったようですな。
了子;あったのではありませんわ、これからですわよ。
飛龍;そうですか。
しばらく会話が続いた。
飛龍;外出ですか?
了子;ええ、明日諸星様とね。
明日は了子様と諸星あたるのデートの日だったのだ。 となると当然ひっかかるのは若。
飛龍;了子様、護衛は何人ほどがよろしいでしょうか?
了子;そうね、お兄様に妨害されなければ人数はあまり問題にはなりませんわよ。
そしてその夜、飛龍を含む数名の黒子は若をある部屋へと呼び出した。
若;こんな時間に何の用だ。
飛龍;了子様よりのお呼出にございます。
若;了子の?
飛龍;はっ、何やらおもしろいものがあるそうです。
若;なるほど。
飛龍は若を案内してその部屋に入った。
飛龍;ここでございます、くつろいでお待ちください。
若;うむわかった。
そうして部屋を出て他の仲間と了子様に若を連れ込んだことを報告しいっしょに部屋へと向かった。
了子;(両手で若の目を塞ぐ)だ〜れだ。
若;ふざけるのはよせ了子。
了子;あら、私だとわかるなんて流石はお兄様ですわ。
その頃飛龍達黒子は若が座っているイスのまわりに枠を組み何やら巨大なポンプのようなものを用意していた。
了子;お兄様にはかないませんわ。
飛龍;(「出せ」のフダをかまえる)
黒子;(ニュルニュル←枠の中にボンドを流し込む)
若;何だ、妙なものが足にまとわりついているようだが・・
飛龍;若、おそらくはタコでございましょう。
若;なるほど(なぜか納得したようだ)
そうして時間は経過・・
黒子全員;(若のまわりの枠を台に乗せる)
了子;(若の顔から手を離す)
若;(ようやく自分の現状に気がついたらしい)こ、こら〜、貴様ら何をするか〜!!
了子;おほほほほほ(高笑)
飛龍;やりましたな
そしてボンドで固めた若を邸内で一番奥にある誰も来ない部屋へと運んだ。 運んでいる間にボンドも固まったので到着
するとともに台から降ろし枠も外してドアに外側からカギをかけたたのだ。 そして翌朝の6時12分・・
サングラス部隊;どうした、若はまだ見つからんのか?
サングラス部隊;う〜む、まさか蒸発なさったのでは・・
飛龍;(了子様に連れられて仲間数名とともに通りかかる)
サングラス部隊;あ、了子様。
了子;何事です、騒々しいですわよ。
サングラス部隊;実は若が見当たらないのです。
了子;なんですって、お兄様が?
黒子;これは一大事ですな。
飛龍;(「タコさま集合所」のフダを見る)
黒子;そうか、おまえはここには来たことがなかったもんな。
飛龍;はあ・・
タコ;ざわざわ(若が来ないので騒いでいる)
その後了子様は何事もなかったかのように朝食も済ませ諸星あたるとのデートに行く時間となったのだ。
黒子;(数人で待ち合わせ場所に先乗りしている)
あたる;よう。
黒子;おはやいおつきですな。
あたる;まあね、だって了子ちゃんとデートだもんねvv
そしてまもなく数名の黒子の護衛とともに了子様も到着。 もちろん了子についてきた黒子の中に飛龍がいたのは言う
までもない。
了子;待ちました?
あたる;全然♪
了子;ごめんなさい、お兄様が行方不明になりましたもので邸内が騒がしかったんですの。
あたる;あはは、了子ちゃんが悪いわけじゃないんだから気にしちゃダメだよ(^^)
了子;うれしい(あたるに抱きつく)
あたる;了子ちゃんvv(抱き返し)
こうして両者ラブラブでデート中は何事もないだろうと黒子全員が思ったのもつかの間、来てはいけない人が来てしまっ
た。
若;おのれ〜・・
了子;あらお兄様。
あたる;よう面堂、おまえにしちゃずいぶん汚えカッコしてんだな。
若;了子め、ここにいたのか・・
了子;どこに言ってましたの? それにずいぶんおやつれになられましたわね。
若;貴様のせいだろが〜!!
了子;私の?
若;昨日の夜のことを忘れたとは言わせんぞ。
こうして昨日の夜のコトを話し始めた若。
了子;まあ、それではお兄様はずっとあのままで?
若;ああ・・
了子;お兄様、なんてひどい、いったいだれがそんなことを・・
若;貴様だと言っとるだろがー!!
あたる;こら面堂、こんなかわいい妹をいじめるな。
若;いじめられてるのはこっちだー!!
あたる;ごまかすな面堂、貴様と了子ちゃんとどっちを信じると言われたら俺は無条件で了子ちゃんを信じる!
黒子全員;我々も了子様を無条件で信じますぞ。
若;うるさ〜い!!
了子;どうでもいいですけどお兄様、デートの邪魔をなさらないでくださるかしら。
若;デートだと?
了子;ええ。
若;誰とだ!?
了子;ここにいるかたが見えませんの?
あたる;そういうこと(^^)
若;諸星〜、貴様が了子とデートなど許さ〜ん!!
了子;前から約束していましたわ。
あたる;そうそう、了子ちゃんの言う通り、今日は日没までずっとつきあうことになってるんだ(^^)
若;だめだだめだだめだ!!
あたる;まあいいじゃないか義兄さん(^^)
若;(刀を出す)誰が貴様の義兄さんだ〜!!
黒子全員;(どすぅっ/若をでっかいハンマーで思いっきりどつく)いや〜っ、お兄様ひどいわ〜っ!!
若;何のマネだっ!!
黒子;了子様よりの指示にございます。
黒子;もし万が一若がデートの邪魔をするようでしたらこうしろと。
若;おのれ〜、許さん許さん許さ〜ん!!
飛龍;この場は我々に任せてデートの続きをなさいませ。
あたる;ありがとよっ。
了子;さあ、参りましょう諸星様。
あたる;そうだね(了子をお姫様抱っこして行く)
若;待たんか〜!!
飛龍;(ごわ〜ん/若に釣鐘をかぶせる)
若;わ〜ん狭いよ暗いよ怖いよ〜っ(泣/がんがんがん/叩)
黒子;若、ご用心なさいませ、それは我々の手で開発した爆弾ゆえに割れば爆発する構造となっておりますぞ。
こうして若を足止めして飛龍達黒子は全員諸星あたると了子様のデートの護衛に戻ることとなったのだ。 それからしば
らくして大きな爆発音らしきものが聞こえてきた。
若;(ばこっ/釣鐘を割る/ちゅど〜ん/爆発)
あたる;今何か聞こえたか?
黒子;気のせいにございましょう。
了子;きっとそうですわ。
若;おのれ〜・・
しかしその後も若の追撃は続いた。
若;待て〜!!
飛龍;若、危険ですから来てはなりませんぞ。
若;だまされんぞ。
黒子;あれが見えませんか?
そこには『地雷原に注意』の標識があった。
若;(ちゅどどどどどどど〜ん)どわわわ〜っ!!
飛龍;(カウントをとる)全部踏んだようですな。
・・・・・・・・・・
若;諸星〜、たたっ斬ってくれるわ〜!!
黒子;若、お待ちください。
若;問答無用!!
飛龍;その橋は危険ですぞ。
若;諸星と了子がいっしょにいるほうが危険だ!!
飛龍;(ちゅど〜ん/橋を爆破)
若;おのれ〜!!
あたる;迷わず成仏してよ義兄さん。
若;(バシャ〜ン/爆破された橋の破片ごと川に落ちる)
黒子;若もこりませんな。
了子;本当ですわね。
若;許さん、諸星と了子のデートなど絶対に許さん・・
こうして若のたび重なる追撃を阻みデートは無事終了、諸星あたると了子様の仲はまだ1つ進展したのだった。 その日
の夜若はかなりやつれたようすでご帰還となった。

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〜 新年会 〜
 
全員;A HAPPY NEW YEAR!!
面堂邸恒例の新年会が行われた。 とは言っても新米の黒子に遊ぶヒマなどあるはずはない。 会場の準備から料理、
配膳などサングラス部隊とともに大忙しである。 しかしそこは黒子、あることは絶対に忘れないのであった。
飛龍;若、つまんではいけませんぞ。
若;(注意を聞かずにつまむ)
ちゅど〜ん
若;ひひはりはひほふふは〜!!(いきなり何をするか〜!!)
飛龍;つまもうとする不届者を撃退する装置でございます。 了子様の指示で取り付けました。
若;ほほふへ〜、ほうへんはひひふふひへほほへほひゃ〜!!(おのれ〜、忘年会に続いてここでもか〜!!)
そう、ここにも炸薬を仕掛けたのだ。 若がつまみに来るらしいということを了子様から聞いて相談の末仕掛けを使うこと
となり案の定若はつまんで自爆したのだ。
サングラス部隊;今変な口をしたタコが通り過ぎたような・・
若;どぴゅ(サングラス部隊に斬りつける)はひはひふはは(何か言ったか)
サングラス部隊;はしっ(真剣白刃取)わ・・若でしたか・・
そこへあの人が現れる。
了子;あら、タコはちゃんと池に帰りなさい。
飛龍;そうですな。
若;はへはばこひゃ〜(誰がタコじゃ〜!!)
サングラス部隊;若、こちらへ(連れ出す)
そうして新年会が始まった。 もちろん開会前のことはほんの序の口、いや、番付外と言うべきだろう。 序二段、三段
目、幕下、十両、平幕と新年会が進むにつれて徐々に了子様(一部はだんな様)の仕掛けが炸裂して言ったのだ。 たと
えば正門前の巨大門松、この中に若を閉じ込めたりもした。 もちろん若も大事な門松であることは知っていたらしく壊し
はしなかったが。 それから若の分のおせちに大量のワサビを混入させた者がいたらしく途中でロケットのごとく飛び上
がっていた。 そして俺は前もって若の羽織袴に破れない程度に鎖と小さな鉄球を仕込んでいた。
若;なんかこう・・ずいぶんと重い羽織袴だな。
飛龍;若、だんな様が用意した羽織袴ですぞ。
若;こんな重い羽織袴があるか!!
飛龍;若を鍛えるために用意した特別製のものですぞ。
若;はっ、父上が?
飛龍;そうでございます。
若;なんかこうジャラジャラ音がするな・・
飛龍;気にしてはなりませんぞ。
重さと音についてはだんな様とサングラス部隊で用意した防護服を内蔵していると言ったら納得してもらえた。 了子様
の日頃の仕掛けが効いていたのだろう(^^) 萬ヶ一疑われた時のためにだんな様とも口裏を合わせておいたが若は結
局疑うことがなかったため結果として無意味であった。
黒子;若の装束がずいぶん大きな音を出している・・
飛龍;俺の仕込んだ鎖と小鉄球だ。
黒子;いいものを仕掛けた、音で若がどこにいるかすぐにわかる。
飛龍;いや、音を出すというより重さが目的だったんだけど。
そう、鎖と鉄球でジャラジャラと大きな音が出るので若が近くに来ればすぐにわかるのだ。 重さで動きを鈍らせて仕掛
けを避けにくくすることが目的だったが思わぬ効果があったのだ。 こうして恒例の新年会も無事終了し若にとっては特
に楽しいものとなったようだ(ぇ)

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〜 初仕事 〜
 
ちゅど〜ん
若;どわわっ、いきなり何をするか〜!
本日もまた了子様の指示により朝起きてすぐの若を爆破することから始まった。
黒子全員;およびですか、了子様。
了子;ええ、お兄様が寝ぼけてらっしゃるわ、起こしてさしあげなさい。
黒子全員;はっ!
そうして爆弾を受け取りベテランの黒子が毎朝若が通る場所に仕掛けるとスイッチを俺に渡した。
教官;今日はおまえがスイッチを押してみろ。
ついに仕事ができるのだ。
飛龍;はっ!
そして5:48AM、ついに若がそこに来た。 あとは上記の通り。 年末年始といえども若と了子様の愛情表現に休みはない
らしい(^^) 初仕事を終えて戻ったところに運良く了子様がいた。
教官;了子様、本日はこの者(飛龍)に爆弾のスイッチを押させました。
了子;まあ、見事な爆破でしたわ。
教官;はっ、最初からあれほどタイミングよくスイッチを押せる者は数年に1人です。
了子;すばらしいですわ。
・・・・・・・・・・
了子;さあ、みんなさがってよろしいわよ。
そう言われて退却しようとした時に俺だけがなぜか引き止められた。
飛龍;了子様、何か用ですか?
了子;まだあなたの名前を聞いてなかったわね。
飛龍;はっ、しかし了子様は黒子を全員覚えているのですか?
了子;もちろんですわよ。
飛龍;わかりました、飛龍という者です。
了子;覚えておきますわ。
そう言って了子様は黒子の名簿に飛龍の名前を書き足した。
了子;(ギュッ/俺の手を握)がんばってね。
飛龍;(ドキッ)はいっ!!

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BBS小説を少し直して全部乗せたらこんなに長くなった・・ちょっとでかすぎたかな(苦笑) 今回投稿しやつは3つとも黒子
飛龍と了子ちゃんが登場してるけどこれは飛龍は俺(実際の俺とはかなり違う部分もある)ってことになってるのと俺が
了子ちゃん好きってことだからな(^^) 


〜一言感想〜
Forgoleさんの生み出したかっこいいキャラクター、黒子「飛龍」大活躍の小話たちです!
どの話も、まるでうる星やつらコミックを読んでいるようにスラスラとリズムにのって読め、とても面白いです。
とくに了子の性格描写は素晴らしい!本当によく彼女の性格を分析されていると思います。
毎回了子にやられっぱなしの終太郎に同情しつつも笑ってしまいます(笑
ありがとうございました!


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