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あたる:「しのぶ〜今日映画いかな〜い?」
しのぶ:「ダメよ。だってラムがいるじゃないの。」
あたる:「そんなこと言わないでさ〜、な、いいだろ?」
ラム:「ダーリン!映画に行くなら妻のうちを誘うのが普通だっちゃ!それなのに…」
あたる:「や、やめろ!ラム、これはちょっとした出来心…うぎゃああああぁぁぁ…」
…たく、あの薄汚い叫び声といったら不快以外の何でもない。
今日は日曜日。連日のどたばた騒ぎで今週も補習である。
その張本人はそんなこともつゆ知らず、今日も女生徒に破廉恥行為を繰り返している。
あたる:「竜ちゃ〜ん、遊びにでも行こ〜よ〜♪」
竜之介:「馬鹿野郎!近づくんじゃねぇ!」
あたる:「一人でインパルス〜…」
面堂:「諸星め、つくづく飽きん奴ぶっ?!」
僕の頭に諸星が落ちてきたらしい。すかさず愛刀で斬りかかる。
面堂:「諸星!貴様〜…ッたたッ斬ってやブェ!」
あたる:「終ちゃ〜ん、そんな凶器振り回したらダメよ〜♪」
話している途中に巨大ハンマーで殴られてしまった。
その後気がついたのは補習が終わった昼頃だった。たくっ、今日もろくでもない日だった。
早く帰ってタコ達の世話でも見るとしよう。
面堂:「面堂邸面堂邸、至急ヘリを友引高校に…」
ガラ!
僕が話している途中に教室に入ってきた人物、温泉マークだった。
温泉マーク:「面堂、少し時間があるか?」
面堂:「ヘリが来るまで時間がありますがそれがどうしました?」
温泉マーク:「そうか、では誰もいないからここで話そう、まぁ座ってくれ。」
少し真剣な顔で言った。何か企んでいるような…そんな感じがする。僕も真剣な気持ちで話を聞いた。
温泉マーク:「明日、持ち物検査をしようと思う。」
面堂:「なんですって!!先生、この間もそれで大騒ぎに
なってしまったのにまたやるのですか?」
温泉マーク:「このままではいつになっても高校生らしい授業が出来ん。
その根源は不要物にあると思う。しかし、生半可な持ち物検査では全て没収できんし、
この間みたいな騒動になりかねん。」
確かにこのままではいつまでもまともな授業が出来そうに
ない。しかも、持ち物検査を使って諸星に復讐も出来るかもしれん…。
面堂:「分かりました。しかし、持ち物検査となれば生徒が妨害してくる可能性もあるしょう。何か名案でも…。」
温泉マーク:「うむ、そこで面堂、お前の力を借りたいのだが…」
温泉マークはとんでもないことを言った。
普通では絶対にあり得るわけがない。しかし、友引高校自体普通ではな し…。
………ババババババババババババババババ
ヘリが来たようだ。早く返事をしなければ…。
面堂:「分かりました。この面堂終太郎、引き受けましょう。」
温泉マーク:「そうか、ありがとう。明日は頼むぞ。」
面堂:「そのかわり、その持ち物検査の件、この僕が指揮を執らせて頂きます。いいですね?」
温泉マーク:「…………分かった。」
いい話が転がり込んだもんだ。諸星め!明日は貴様にたっぷりと復讐してくれる!
そのころこちらは…
階段
あたる:「あ〜ぁ、何で学校に弁当箱忘れんだろう。たいぎ〜なぁ…」
俺は今日、しのぶや竜ちゃん、サクラさんにランちゃん、
百恵や伊代ちゃんやラムに用事があった弁天様とお雪ちゃん達に色々お誘いをしていて
すっかり弁当箱を珍しく学校に忘れてしまった。ラムやジャリテンに取りに行ってくれと頼んだが
ラムは弁天様とお雪ちゃんと一緒に同窓会、テンはトラジマとの戦い中で断られてしまった。
全く今日はガールハント日和だと言うに…ささっと取ってガールハントしに行こv!
あたる:「ウシシシシシ……ん、教室から声がするぞ?誰かいるのか?」
俺は不審に思って壁に耳を当てた。すると中に面堂と温泉
マークがいた。
あたる:「こんな放課後に何しとんじゃあいつら?」
このままドアを開けてしまおうとしたがあのタコがあんなに真剣に話を聞いているし、
温泉マークは温泉マークで何か怪しい笑みを浮かばせていた。何かあるとにらみ、
このままこっそり盗み聞きをすることにした。
温泉マーク:「…………………。」
面堂:「…………………!」
壁が少し厚いのかうまく聞き取れない。しかし、これまで2人共真剣な顔は変わらない。
温泉マーク:「面堂、頼んだぞ。持ち物検査の件。」
面堂:「はい、分かりました。しかし…」
温泉マーク:「うむ、そこで………。」
な、なんだと、持ち物検査だって!!あいつまだ懲りんの か?!
フッ、愚かな。また大騒ぎした間に没収されたものを取り返してやる。
………まてよ、ただ持ち物検査をするのに何で面堂がそこまで必要とされるんだ?とにかくこれは一大事だ。
あたる:「早く面堂と温泉マークのたくらみをメガネ達に伝えなければ…」
お好み焼き屋ジパング店内
あたる:「いた、メガネ達だ。四人ともそろっているな。」
チビ:「おっちゃん、俺トッピングはマヨネーズね。」
ピキッ
メガネ:「チビ、貴様今なんと言った?」
チビ:「エッ、ットトッピングをマヨネーズ…」
メガネ:「バカモーン!!!貴様、お好み焼きわな………」
何してんだか……。こいつという奴は店と客の迷惑というものを知らんのか。こいつこそ非常識だ。
あたる:「メガネ、大声出してうるせいぞ。」
パーマ:「あれ、あたるじゃねぇか。」
メガネ:「あたる、どうした?」
あたる:「まずは俺の話を聞いてくれ。」
俺は学校で聞いた全てのことについて話した。面堂のタコと温泉マークが教室で話していたこと、
明日持ち物検査が行われることやそれに面堂が関わるということ…。
カクガリ:「なんてこった…その話は本当か?」
あたる:「あぁ、本当だ。」
チビ:「し、しかし何で面堂が…。」
メガネ:「おいあたる、なんで面堂が関わるんだ。」
チビは完全におびえているのが分かる。メガネに関しては
少し声色が変わっている。みんなコトの重大さが分かっているようだ。
あたる:「何で面堂が関わるのかは俺も分からない。しか
し、面堂が関わるというからには明日の持ち物検査、ただの持ち物検査では済まないだろう。」
少し静寂の時間が流れた。それぞれ考えにふけっているのだろう。
その静寂を破ったのは半泣きになりそうなチビだった。
チビ:「ああああたる、どうするんだよぅ。俺たち絶対目
を付けられてるぜ。」
あたる:「分かりきったことだ。正々堂々戦う。」
カクガリ:「何でだよあたる。」
チビ、パーマ、カクガリがくちぐちに同じ様なことをい
う。しかし、メガネは何も言わない。あいつには分かって
いるのだろう。俺は三人に向かって一喝した。
あたる:「いいか!明日の持ち物検査で素直に不要物を持
っていかなければ確かに何事も無かろう!しかし、その行
為は温泉マークと面堂のタコにひざまずくようなことだ!!
お前らは温泉マークと面堂のタコにひざまつきたいのか?!」
メガネ:「あたるの言う通りだ。」
俺が言い終わった後、メガネが続いて言った。
メガネ:「俺も正々堂々と戦う。お前らはどうだ?強制はしない。
いざとなったら俺とあたるだけでも戦うつもりだ。」
メガネは少し暗く言った。それが通じたか三人は返事をした。
チビ:「じゃ、たのんだよ。」
カクガリ:「無理すんなよ。」
パーマ:「俺たち応援するからよ。」
あたる&メガネ:「はぁ?」
期待していた言葉とは裏腹に三人は帰っていった。さらに店の店員が追い打ちをかける。
店の店員:「四名様で合計三五〇〇円です。」
メガネが急いで店を出た。
メガネ:「あたる、請求頼んだぞ。」
おまえらなぁ〜!!!(怒)
そのころ面堂邸…
面堂:「フッ、諸星め聞いていたのか…」
面堂はスパイ衛生面堂スペシャルであたるの行動を探っていた。
面堂:「知られたからには容赦はしない。明日は完膚無きまでたたッ斬ってやる!!」 …続く…
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