友引高校大合戦(中編)
  翌朝
  あたる:「行って来まーす。」
  テン:「おいこら、待てやこのアホ〜。」
  あたるは今日も朝からテンと喧嘩をしていた。しかし、今日はいつもと少し違いあたるはテンに反撃をしない。
 というか相手にしていない。では何でテンが怒っているかというと、
 朝から自分を無視して相手にしようとしないあたるだったがやっぱりいつものように朝食の時テンのおかずを
  さりげなく盗っていたのだ。
  テン:「いたいけな幼児のおかずを盗りやがって!これでも食らえ!」
  テンが火を吐こうとするテンに対し、素早くフライパンを取り出したあたるはテンに向かってフルスイングした。
  カ〜ン!!
  テン:「あ〜れぇ〜……」
  テンが空の彼方に消えた後、家の中からラムが飛び出してきた。
  ラム:「あれ、ダーリン何してるっちゃ?」
  あたる:「別に何でもねーよ。」
  あたるがそう答えた後、ラムが続けて話す。
  ラム:「今日の朝、終太郎から電話があったっちゃ。」
  あたる:「なに?」
  ラムに顔を近づけながらもう一度問う。
  あたる:「あのタコは何て言った?」
  ラム:「今日の一校時目のHRは女子は体育館集合だって言ってたっちゃ。」
  あたるは面堂に持ち物検査があることを知っていることがばれたと気づいた。フッ、あいつらしい…。
  その後、ラムが昨日の同窓会のことを話し始めた。しかし、あたるはほとんど聞いていなかった。学校に着く前に
  ラムがあたるに小さなブレスレットを渡した。
  ラム:「……というわけで、このブレスレット、あげるっちゃv」
  何か恥ずかしいようなそぶりをして渡した。しかし、あたるは話を聞いていなかったのでそれが何か分からない。
  あたる:「…じゃ、もらっとく。」
  話を聞いていなかったと言ったりいらんと言って下手に電撃を食らわないようにいちよう貰っておくことにした。
 すると…ラムがうれし泣きながら電気を発している。…しまった!!
  ラム:「ダーリンはやっぱりうちのことを愛してくれてたっちゃねv」
  あたる:「ヤ、ヤバ…」
  ラム:「最大級愛情表現だっちゃv」
  あたる:「ぎゃあああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ…」
   
  階段
  あたる:「…たく、ラムの奴、大事な戦いの前に最大級の電撃を食らわしおって…」
  あたるは半死半生で階段を上ってきた。いつも電撃をされて慣れているとはいえ、
 最大級のはあたるにもつらいものがある。一方そのラムは顔をにやつかせながら自分の世界に浸っている。
  あたる:「こいつは何を考えているんだか…」
  そんなこんなで教室に入ろうとしたら誰かに肩を掴まれてそのまま連れ去られた。
 ラムは自分の世界に浸りきっているので全く気づかない。
   
  時計塔の中
  あたる:「こんなやり方はメガネ、お前だけだろう。」
  そういうと、暗闇からメガネが姿を現した。
  メガネ:「それはいいとしようあたる、今回の戦いに三人の勇者が加わってくれた。」
  メガネの後ろに控えていた三人が出てきた。パーマ達だった。
  パーマ:「やっぱり面堂のヤロー達にひざまずけるわけがない。おれもやるぜ!」
  カクガリ:「正々堂々とやってやろうじゃんかよ!」
  チビ:「が、がんばるよ!」
  あたる:「お前ら…、この戦い、絶対に勝つぞ!」
  一同:「オォー!!」
   
  教室
  SHRが始まった。温泉マークはいるが面堂は教室にはいなかった。
  あたる:「おい、温泉。面堂は今日、どうした?」
  温泉マーク:「面堂は今日は急用が出来て休みだ。それがどうした?」
  何だって、急用?今日は持ち物検査じゃなかったのか?しかも他の男子もそんなことは知らないようで
 いつものように騒いでいる。こんなに緊張しているのはあたるとメガネ達だけだ。
  そのまま何もないままSHRは終わった。
  温泉マーク:「つぎのHRは女子は全員体育館へ移動だ。
  男子は他の先生方か来られるからここにいろ。」
  女子がぞろぞろ出て行き、男子だけが残った。数分間たったが誰も来ない。
  男子A:「エスケープしよーぜ。」
  男子B:「ジパングにでも行くか。」
  などと話していたその時!
  バン!
  荒々しくドアが開けられて武装した兵士達が次々と教室に入ってきた。
 ものの数秒でクラスの男子は兵士達に囲まれた。
  メガネ:「なんだなんだこいつらわ〜!!!」
  パニクっているメガネにパーマが教室の窓を見るように言った。
  パーマ:「あああれ、メガネ!」
  クラスの男子がその方向を一斉に見た。そこにはアパッチに乗った武装姿の面堂がいた。
  面堂:「貴様等全員おとなしく手を挙げろ!」
  開いた窓から面堂が教室に入ってきた。すかさずあたるが大声を上げながら面堂に近づく。
  あたる:「やい面堂!これはいったいどうゆう事だ!貴様今日は急用があって休みになったのでは…」
  チャキ…。
  あたるが話している途中に首に面堂が、後頭部に武装した兵士がそれぞれ武器を突きつけた。
 それを見たクラス男子はあたるを助けようとしたが全員兵士に捕まった。
  あたる:「…何のまねだ?」
  少し怒りに満ちた声で面堂に問うあたる。それを見た面堂は小馬鹿にしたような笑みを浮かべて答えた。
  面堂:「それは貴様が一番知っているはずだが…どうかな、諸星?」
  しまった!休みというのは温泉マークが俺たちを油断させる為に言った嘘だったのか!
  面堂:「さて…そろそろ本題に入ろう。」
  そういって面堂は教卓の前に歩き始めた。あたるの後頭部に突きつけられた銃も今ははずされている。今しかない!
  メガネ達に合図した。そしてあたる達が一斉に逃げ出した
  その時
  バキューン!!
  一人の兵士が発砲した。銃弾はあたるの頬を掠った。男子 生徒全員が抵抗をやめた。
  面堂:「今から持ち物検査を行う。出てきた不要物は全て没収する。
 なお、今のように逃げようとした奴は面堂施設軍隊が天誅を下す為覚悟しておけ!」
  こいつ、本気だ。そう、温泉マークが面堂に頼んだことは施設軍隊を使って生徒の暴動を抑える為だった。
 しかし、それくらいならあたるも分かっていたが、武装した上にここだけではなくグランドも兵士でいっぱいだった。
  面堂:「さて、始めろ。」
  面堂の合図で兵士が持ち物検査を始めた。しかしそこであたるがポケットからひとつの拳銃を取り出した。
  あたる:「ここで簡単に負けてたまるか!」
  しかし、あたるが取り出した拳銃はただのおもちゃ。面堂は大声で笑った。
  面堂:「ハハハハハハハ。諸星、それがどう…」
  あたる:「こうすんだよ!」
  面堂が笑いながら話している隙を見てあたるはそのおもちゃを床におもいきり叩きつけた!
  BOM!!
  面堂&兵士達:「ぐ、ぐわ眩しい…」
  強烈な閃光にともない、すさまじい爆音が響いた。あたるが叩きつけたおもちゃはテンのおもちゃだったのだ。
  あたる:「今だみんな!散らばって逃げろ!」
  それぞれがバラバラになり、教室から出て行った。ようやくおさまった頃にはもう誰もいなかった。
  面堂:「閃光弾を使うとはこしゃくな!」
  兵士:「若、どうしますか?」
  面堂:「お前達はすぐ奴らを追え!」
  兵士:「はっ!」
  すぐに兵士達が男子生徒の後を追った。面堂もすかさずトランシーバーを取り出して全軍に指示を出す。
  面堂:「こちら終太郎!外で待機している陸軍装甲隊と空軍は校内から一歩も男子生徒を出さないようにしろ!
 繰り返す!……」
  指示を出した後、面堂も諸星の後を追う。
  面堂:「諸星め!この面堂終太郎から逃げられると思うなよ!」
  どこから出したか分からない刀を腰に差して面堂は廊下を走り続けた。
  
  クラスの大部分の男子達
  男子A:「あたるのおかげで視聴覚室まで逃げれたぜ。」
  男子B:「ここまで来ればもう来ないだろう。」
  男子C:「俺安心してかなぁ、何か眠いぞ…」
  男子D:「もぅ…だ……め……」
  バタバタバタ!
  そこにいた2−4男子は全て眠り始めてしまった。
  兵士:「若!こちら第3部隊、睡眠ガスで諸星あたる等5人をのぞいて全て確保しました!」
  面堂:「よし、お前達はそいつ等が眠っている間に不要物全てを没収しろ!
 没収次第、諸星あたる等を探し出し確保せよ!」
  兵士:「はっ!」
  
  カクガリ&チビ
  カクガリ:「用は校舎から出ちまえばいいんだ。行くぞチビ。」
  チビ:「ま、まってよ〜。」
  この2人は校舎から出て逃げる方法をとった。校舎内よりは人数が少ないと思ったからだ。外に出る為に2人は今一
  階の窓の前にいた。
  カクガリ:「さぁ、お前から行けよチビ。」
  チビ:「えぇ!何でなんだよぅ…」
  カクガリ:「つべこべ言わず行ってこい!」
  カクガリはチビを外に放り投げた。チビが安全を確認して
  カクガリが外に出てくる。
  カチ…
  カクガリ&チビ:「へっ?」
  ちゅどーん!!
  カクガリは窓から降りるときに地雷を踏んだらしい。その爆音で兵士に見つかってしまった。
  兵士:「いたぞー!!こっちだー!!」
  カクガリ&チビ:「何でこうなるの〜!」
  
  メガネ&パーマ
  パーマ:「あれ?あれ追っかけられてんの…チビとカクガリ!!」
  メガネ:「し〜!うるさい声を出すな!!捕まりたいのか?!」
  この2人は女子のいる体育館の倉庫の中にいた。少なくともここなら兵士も入って来れないだろう…。
 しかしメガネはパーマが時々大声を出すのでいつ捕まるのかひやひやしている。
  メガネ:「パーマ、お前自分がどういう立場にいるか分かってんのかぁ!次もしも大声出したら…」
  パーマ:「分かってるよ…あ!!」
  メガネ:「お前な!言った口のそばで…あ!!」
  メガネとパーマは同じ方向を見ていた。その方向に映るもの…
 それは2−4女子全員がホールのど真ん中で堂々と着替えをいている姿だった。
  パーマ:「時には戦士も…」
  メガネ:「休息が必要だ。特に目の保養ブ?!」
  パーマ:「メガネ、いったいどおし…ふぎゅる!!」
  バタバタ!
  我を忘れて大声を出していた2人は兵士達に見つかり気絶させられてしまった。
  
  施設軍隊作戦本部
  面堂:「…して、今現在の捕獲した者は?」
  兵士:「は!二階廊下で四十人中三十五人。校庭で2人。
  体育館倉庫で二人の合計三十九人です!」
  面堂:「まだ捕まっていない者は?」
  兵士:「は!諸星あたるの一人のみです!」
  面堂:「やはり奴か。」
  しのぶ:「面堂君、本当にあたる君を捕まえられるの?」
  施設軍隊作戦本部では面堂、温泉マーク、ラムをのぞいた二−四組の女子全員で行われていた。
  面堂:「あれ、ラムさんは?」
  竜之介:「諸星を探しに行ったんじゃねぇか?」
  温泉マーク:「面堂、とにかく早くあいつを捕まえないと何をしでかすか分からんぞ。」  
  メガネ:「貴様等にあたるが見つかるもんか…」
  後ろで不要物を没収され、ロープでぐるぐる巻きにされたメガネが言った。
  メガネ:「あいつのアホさは世界一だ。そんな奴の居場所など常人の俺たちが分かるはずがない。」
  その言葉を聞いて面堂が勝ち誇った口調で言い返す。
  面堂:「それがどうした。僕はそれをはるかに超える財力と教養を持っている。
 それなのにもろぼしなぞにこの僕が負けるはずがないだろう。」
  2−4女子全員「きゃー面堂さん、すてき!」
  面堂:「ははははは。そんなことぶぎゅ!!」
  あたる:「あるわけねーよな、面堂?」
  話の途中にいきなり出てきて面堂は頭をハンマーで殴られた。殴られた後に面堂が刀を出してあたるに振り落とす。
  面堂:「も〜ろ〜ぼ〜し〜!!貴様どこから湧いて出た?!」
  あたる:「ずっと貴様の横にいたが…これがアニメで見せられなくて残念だ。」
  面堂の怒りは兵士達に向けられる。
  面堂:「貴様等いったい何処を探しとるんだ?!」
  兵士:「レーダーとかを見ているのが精一杯で。」
  面堂:「アホかおのれ等〜!」
  面堂がそんなことをしているうちにあたるが男子達のロープを切って逃がしていた。
 その男子達は没収された物を取り戻そうと兵士と戦っている。
  温泉マーク:「こら面堂!お前が気を抜いたから全員逃げられたぞ!何とかしろ!」
  面堂:「ではこうしましょう。先生は我が軍隊を使って持ち物検査の続きを。僕は…」
  面堂はぷるぷる震えながら腰の刀を抜いた。そして一言
  面堂:「諸星をたたッ斬ってきます!」
  といってあたるを探しに走っていった。        
           …続く…



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