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次の日の2月17日の朝
前より少しは落ち着いたラムだったがまだ元には戻っていない
。
起きているがベットから動こうとしなかった。
ラムはこのごろボーっとしている時が多い。
そのときは決まってあたるの顔が現れるのだ
うちとダーリンはもう終わりだっチャ−
どうしてこんなことになったっチャ?うちは何も悪いことしてないのに
ただダーリンを愛してただけなのに・・。それはいけない事なの?
うちがダーリンを愛してはいけないの・・・・?
そんなはずないっチャ・・・・!うちにはダーリンが必要だっチャ
ダーリンもきっとうちが必要なはずだっチャ。
きっと・・・きっと・・・・・・
すれ違う思いが一つになっていく−
そして最後に思いを結ばせたのは・・・・・・
あたるは学校に行っていなかった。このチャンスをランが逃すはずが無い
ランは書置きを書いた。それはたった4文字
『ごめんね』
だった。本当はこんな4文字じゃ許されるはずが無いのだが・・・・
ランはチョコと書置きを机の上におき去っていった。
諸星家にて 4:30
あたるが帰ってきた。『ただいま』の挨拶もせず階段を歩いていく
そして扉を開けた。目の前にはチョコと書置きがあった。
幸せの神様が2人にまた幸せをくれた瞬間−
あたるは机のチョコを優しく持ち上げ包装紙を取りふたを開けると
あたるの目頭が熱くなった。堪えていた涙が次第にこぼれていく
あたるは急にラムの顔が見たくなった
階段を駆け下り靴を履くのも忘れ裸足で暗くなった道を走っていく
あたる 「ラムーーーーーーーーーー!」
一番星がキラキラ輝いていた。その星に向かって叫んだ。
静かな道に声が果てしなく響いた。何度も何度も叫んだ。
あたる 「ラム!ラム!俺にもう一度あの笑顔を見せてくれ!」
15分は走り続けた。もう体が疲れきって歩くのもままならない。
そして、道路に倒れこんでしまった。
もうラムはいないのか・・・?俺に愛想が尽きたのか・・・・・
しょうがないな。俺がもともとラムを捨てたも同然のことをしたんだ
でも・・・・諦めたくない。ラム戻ってきてくれ。
あたるは最後の力を振り絞り立ち上がった。そして・・・・
暗闇の向こうに緑色の髪をした美しい一人の女性がいた−
あたる 「ラム?ラムなのか・・・?ラム!」
ラム 「ダーリン・・・・うち・・うち」
ラムの目から涙が流れていた。
大粒の涙がほうを伝って乾いた地面に落ちていく
俺の目にも涙があふれた。俺はラムを強く抱きしめた。
ラムは泣き続けていた。俺の目から涙があふれて美しい緑色の髪に涙の雫が落ちた。
ラム 「ダーリン!う・うち・・うち・・・・」
あたる 「ラム・・・。もう良い!俺が、俺がいけないんだ
すまない・・ラム」
幸せの神様はいつまでもあたると一緒にいる。
幸せの神様はラムなのだから・・・・・・・・
あとがき
どうでしたかな〜。最後の言葉・・・・
いちよう幸せの神様はラムなのだけど他の意味ではランにも
なるような気が・・・・・・・ ま!そこらへんはご勘弁を・・・・
〜一言感想〜
ちょっとしたことから生じてしまったラムとあたるのすれ違い、緊張感と切なさ溢れる作品でした!
中盤、これからいったいどうなっていくのだろうという緊迫した雰囲気がよくでていたと思います。
最後の、互いが互いをいたわりあう会話も、とても温かくて、本当に素敵なハッピーエンドでした。
ありがとうございました!
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