==桜が咲く季節の話し==  後編

(はっ!!何を見とれて居るんだ俺は・・・)

そしてあたるは一歩ずつ踏みしめながら歩いた、今、自分が見ている光景を長く見ていたいため、そしてこの光景をし
っかりと心に残しておくため・・・。

少し歩くとラムと目があった。
「あ、ダーリン・・・。どうしたっちゃ?こんな時間に・・・?」
息を切らせながらラムが言う。
「バカたれ、それはこっちのセリフじゃ」
と、言いながらラムに近づいた。
「さっきからお前は何をやってるんだ」
あたるが聞く。そして
「う〜〜〜ん、恋のおまじない」
ラムが答える。そして、
「なんでそんなことするんだ?」
あたるが聞き返す。
ラムは照れ笑いをしながら答えた。
「だって、ダーリンとラブラブになりたいんだもん。」
(こいつ・・・純粋だな・・・。)と、あたるは思った。そして
「で、花びらは採れたのか?」と聞いた。
「・・・・・。」
「ラム?」
「採れないっちゃ・・・」
「しょうがねえなあ・・・ちょっと待ってろ」
ぶわっ、風が吹いた
しゅっ!凄い速さあたるの手が動いた。
「見てみろ。」
そいゆうとあたるは手のひらを見せた。
「!! 凄い!ダーリン!」
そう、あたるの手の中には桜の花びらが入ってたのだ。
「さあ、帰るか」
帰ろうとするあたるにラムは
「でもうち・・・まだ、成功してないっちゃ・・・」
「大丈夫だよ。ラムが一生懸命がんばってる姿神様がちゃんと見てると思うし、お月さんも見てるしな。」
あたるが笑って答えた。
「それに・・・」
「それに?」
「少しは効いたんじゃないか?」
あたるがそっと手を握る。
「ダーリン・・・。そうだっちゃね、」
「じゃあ、帰るか。」
「うん」

こうして2人は月明かりの中を帰っていった。

―――桜が咲く季節しっかりと手をつないで・・・・


〜一言感想〜
春という季節がそのまま文章になったような、全体的にぽかぽか優しい小説でした!
桜の花びらを一生懸命つかもうとしているラムと、そんな見とれているあたるという構図が目に浮かぶようでした。
最後にあたるがとってあげるというのが、あたるの優しさを表していてとても素敵だと思います。
季節感溢れる小説、ありがとうございました!



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