１週間後・・・あたるがいきなり怒りだした！

あたる「面堂！！ラムをどこにやった！！！メガネか！コースケか！チビか！」

面堂「な〜んだ諸星ぃ〜？ラムさんに会えないからって八つ当たりか？」

コースケ「あたる、落ち着いて聞くんだ。俺達は必死で探したんだが見つからないんだ」

面堂「男子も僕も探したんだ。ジャリテンもＵＦＯにはいないって言っていたぞ。僕の人達も協力してくれたんだがダメだ
ったんだ」

あたる「・・・・フンッ！どうせ心配したら帰ってくるんだ！同じテはくわないぞ！」

あたるはそう言って帰ってしまった。探すフリを続けてもうすぐ２週間・・・果たして。

２週間まであと１日としたその時！！

あたる「やぃ！！お前達！ホントに探してるのか！？なぜ見つからない！！」

面堂「知らんわぃ！お前は少しでも探したか！？ならば諸星も探せ！」

あたる「う・・・うるせぃ！！誰があんな奴、探すか！！」

面堂「おのれ〜〜！！刀のサビにしてくれる！！！（刀振り回し）」

コースケが静かに・・・そして素早く言う

コースケ「面堂、なにを言っても無理みたいだ・・・あたるを信じた俺達がバカなんだよ。俺達だけでもう少し探そう」

面堂「・・・・いいだろう。諸星！お前の気持ちはよ〜くわかった！もうなにも言わないわぃ！」

あたる『う・・・うるせぇんだよ。お前達なんかに俺の気持ちがわかるか！』

その夜・・・・諸星宅。

あたる『ラム・・・・どこに行ったんだ・・・。』

夜中に突然あたるが走り出した！！

あたる母「あたる！こんな夜中で何処へ行くの！？」

あたる父「きっと帰ってくるから待ってなさい！探すのは明日でもいいだろ！」

あたる「うるさぃ！ラムを見つけてくる！今日じゃないとダメなんだ！」

今までになかったあたるの顔。それは愛する人を失うのが怖い、見つけなくてはいけないと言う顔であった。

あたるは走る！町中探し回る！後ろから人影が！

コースケ「ヘッへ〜や〜っぱそうくると思ったよ」

チビ「お前はそういう奴だって最初っから知ってたぃ！」

カクガリ「俺等仲間だろうが！」

メガネ「何年俺達は一緒にいたと思ってるんだ！？」

あたる「コースケ・・・メガネ・・・カクガリ・・・チビ・・・」

ヘリの音が聞こえる！！

面堂「諸星を助けたわけじゃないが、ラムさんを探すのに協力する」

コースケ『それを助けると言うんだろ』

手分けして探す午後１１時・・・あたるは１人で走って行く。

あたる「ラム・・・ラム・・・何処だ・・・・！？」

あたるの目から涙がこぼれる・・・。

あたる「ラムゥゥゥゥァァァァァ！！！！！」

あたるはその場でうずくまった。これは前にもあった光景・・・。

コースケ達が後ろからあたるの肩を叩く。そこには面堂もいた。

ラム！と言ってあたるは振り向くがすぐに下を向いてしまう。

あたる「俺・・・ホントは・・・ラムが好きで・・・でも気持ちが伝えられなくて・・・ガールハントばっかりして気持ちを放りだち
ゃうんだ・・・ホントは・・・ラムにずっといてほしいんだ。あいつと一緒にいる時が・・・嬉しいんだ・・・」

珍しい事であったあたるがこんな真剣に友達に思いを伝えたのは・・・。

これが初めてだったかもしれない。コースケ達は驚きを隠せないでいた。

コースケが叫ぶ

コースケ「ラムさぁぁぁぁん！！作戦成功ですぃぃぃ！！！」

ラムが空から来る・・・・ちょうどＡＭ０時・・・２週間目であった。

ラム「ダーリン・・・・・そ、そんなにウチの事」

あたる「ら・・・ラム・・・これにはわけが・・・・」

コースケ「もう強がるな、お前の気持ちはわかってるんだ。素直に抱き合え」

あたる「ラム！お前が好きなんだ！」

ラム「だぁりん・・・・！」

コースケ達は見たくないような顔。悔しい顔であった。

２人は抱き合う。これも珍しい事（笑）最初で最後なのかもしれない。

作戦を知ったあたるはその場でコースケ達を蹴るが・・・その顔には今までにない笑顔があった。

２週間後ちょうどにあった奇跡。星が綺麗に輝く、流れ星が多い流星群の日、時間であった。

〜一言感想〜

ラムとあたる、そして面堂・メガネたち４人それぞれの思いが物語から伝わってくる作品でした！

失って初めてラムの存在の大切さに気づくという、とてもあたるらしい感情の変化がうまく表現されていると思います。

また、前半の緊張感と後半のあたるとラムの甘いラブストーリーがとてもイイ感じで交わっているように感じました。

登場人物それぞれの思いが伝わってくる小説、ありがとうございました！