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俺は諸星あたる。父さんと母さんと俺で3人暮らしである。
俺は久々に母さんの手伝いをした、小遣いはない。
あたる「母さん!たまには小遣いくれよ!」
母「あんたにあげる小遣いなんてないわよ!さっさと卒業して仕事してちょうだい!」
あたる「ま〜ったくケチケチ母さんだな」
母「なにか言った!?(げんこつ ごちん!)」
結局小遣いはもらえず、あたるは今日もガールハント。
あたる「しっのぶ〜やっほ〜♪(肩抱)」
しのぶ「あらあたるくんじゃないの(手つねる)」
あたる「デートしよっ♪」
しのぶ「ごめんなさいね〜今日は面堂さんといい所行くの〜♪」
あたる「え〜面堂なんかより俺と遊ぼうよ〜。しのぶ〜しのぶ〜」
しのぶ「いやよ!あたるくんとデートしてもいい事なんてないわ!どうせいい所もなんにも・・・」
あたる「しのぶ〜そんな事言うなよ〜なっなっ。」
しのぶ「しつこいわよ!!(バチ〜ン)」
あたるは今日もいつものように頬に手の後を残して帰って来る。。。
あたるはどうしても小遣いが欲しい・・・しかしあたるの家は面堂とは逆なのであった。
あたるは何回か仕方ないと思った事はあったがやはり欲しさでいっぱいだった。
貰ったのは小さい時の10円玉だけ・・・しかしなぜかその10円玉は今もとっておいてある。
あたる「なぁ〜母さん〜、今日も手伝ったからこづかいくれるだろ?」
母「だからお前にあげるお金はないの!」
父「家だって厳しいんだからね。我慢しなさい!」
あたる「チェッ・・・ケチケチ夫婦」
父、母「なにか言ったか〜!?(ダブルごちん!)
部屋に戻るあたる。
あたる「つつ〜・・・こぶが2つできちまった」
ラム「だ〜りん?どうしたっちゃ?」
あたる「なぁラム、お前はどう思う?」
あたるはラムに小遣いの事を話した・・・・。
ラム「おばさん達にも考えがあると思うっちゃ!もっと親を信じるっちゃ!」
あたる「ほぉ・・・・そうするか・・・。」
ラム「見直してくれたっちゃ?」
あたる「今日だけはほめてやる」
夜中、あたるはトイレで下に降りて行った。すると父さんと母さんがまだ起きていた。
父「なぁ母さん。そろそろ小遣いをあげたらどうなんだ?」
母「あげたいのはやまやまですよ。でも今は家系が苦しいから。
少し余裕ができたらあげましょうよ。あたるったらどれだけ喜ぶかねぇ。
小さいときは10円玉だけで大喜びして・・・」
父「はっはっは・・・。あの時のあたるはかわいかったな。
・・・今もかわいい奴だがな。。。俺達の息子なのだから」
母「そうですね。いつか小遣いを渡す日が来たら。あたるには感謝しないといけないですね」
あたる『母さん・・・父さん・・・』
あたるの目に涙が・・・そのまま部屋にもどった。
翌日あたるの母があたるを起こしに行くとそこには・・・。
あたるが昔もらった10円玉を握って寝てる姿があった。
せっかくの休日、たまには寝かせてあげようと母は考えたのであった。。。
〜一言感想〜
とても心温まる内容でした!
10円玉という言葉が上手い具合に話のなかの中心にあって風情を出していると思います。
最後、10円玉を握り締めて眠っているあたるには、高校生らしい純粋さを感じました。
あたるの両親、なんだかんだいってやっぱりあたるが可愛いのですね♪ありがとうございました
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