![]()
※:「…それでは只今より、二年四組の「シンデレラ」を発表します。」
…昔々ある所に可愛い少女がいました。みんなは少女を終子と呼びました。
終太郎(以後終子):「何でこの僕がこんな役を…」
楽しく暮らしていましたがやがてお母さんが死んでしまい、引きこもりがちになってしまいました。
そこでお父さんは新しいお母さんを迎えることにしました。
竜之介(以後父):「おぅ終子、近い内に新しいお母さんが来るぞ。
しかもお姉さんが二人もいるから仲良くしろよ。」
終子:「本当?嬉しいお父さん!」
父:「俺は女だぁ〜!!」(右ストレート!)…新しく来たお母さんと娘達はとても意地の悪い人達でした。
メガネ(以後母):「終子!あんたは休まず食事の後片付けをしなさい!」
カクガリ(以後長女):「終子!階段とかをちゃんと掃除してないじゃない!」
チビ(以後次女):「終子!オールバックのセットよりちゃんと私たちの部屋の掃除をしなさい!」
終子:「でもお母様、そんなにいっぺんには用事を済ませることは…。」
母:「お黙り!そんなことはこのお母ちゃまが許チマチェン!!」
何でもかんでも終子に押しつけ、少しでも遅かったりすると恐い顔でしかるのです。
でも、少女は亡くなったお母さんの優しい心を受け継いでいたので
どんなに殴られようが蹴られようが微笑み一生懸命に働くのでした。
終子:(おのれ〜、劇が終わったら絶対にあの世に葬ってくれる!!)
そんな少女を見てお母さん達は「全く、シンデレラみたいだわ!」と、笑いました。
シンデレラとは灰で汚れた少女という意味です。いくら灰や埃に汚れてもとても美しかったので、
お母さんや二人のお姉さんはますますシンデレラ(終子)に意地悪をしました。
あるとき、この国の王子様がお城で舞踏大会を開くことになり、シンデレラの家にも招待状が来ました。
二人のお姉さんはシンデレラに手伝わせて一番いい洋服を着て綺麗(?)にお化粧もして
馬車に乗ってお城に出かけていきました。
シンデレラは「汚いから来るな!」と言われて家で一人お留守番をさせられることとなりました。
終子:「私だって綺麗な顔で生まれてきたのだからそれ相当のお洋服を着て、
ベンツ並みの馬車に乗って舞踏会に…」(ほろり…)
ラム(以後魔女):「そんなに行きたいのけ?ならウチがその願い叶えるっちゃ!」
終子:「本当ですかラムさ…いやおばあ…失言でした、お姉さん!」
突然現れた魔女はシンデレラにカボチャ持ってこさせると怪しい呪文を唱え、宇宙船に…。
そして終子の汚いドレスを綺麗な十二単に変えました。
終子:「ラムさん、出てくるのは馬車のハズですが…それに十二単はドレスではないですよ。(こそこそ)」
魔女:「しょうがないっちゃ、これしかなかったんだっちゃ!(こそこそ)」
なんだかんだ言いつつシンデレラはお城に向かいました。
貴族A:「いったい何処の国のお姫様だろう?」
貴族B:「知らねえのか?あれは日本って国のお姫様だろうぜ!」
貴族C:「それにしては私たちの見たことがない乗り物に乗ってたわよ?」
シンデレラは元々顔が良いのと一人乱して十二単等で現れたのでみんなを驚かせました。
すると奥からすさまじい勢いで王子様がシンデレラの元に現れました。
あたる(以後王子):「お、嬢、さ〜ん!住所と電話番号…って面堂!」
終子:「諸星!貴様が王子だと?いくら今回の劇のテーマが当日いきなりであろうと貴様が王子とは片腹痛い!
私が冥土に送ってやるわ!」←ノリノリ
王子:「俺だって許せん!しのぶか竜ちゃんかと思っていたのに…
純情な男の心を弄ばせやがってこのオカマダコ!!」
終子と王子は喧嘩を始めてしまいました。それが飛び火し、舞踏大会が武闘大会になってしまいました。
魔女:「もぅ、しょうがないっちゃね…これで仲良くするっちゃ!」
魔女はそう言ってみんなを鳥餅で動けなくしてしまいました。
王子:「面堂!くっつくなよ気色悪い!」
終子:「ラム…お姉さんどうゆう事ですか!?」
魔女:「…縁を鳥餅、だっちゃ!」
…こうしてシンデレラは魔女のおかげで王子様のお妃となり、末永く幸せに暮らしましたとさ?お終い♪
あとがき:たぶんSS三話目だと思いますがもう妄想大爆
発ですね…最後まで読んで頂きありがとうございました!
これからもよろしくお願いします。
〜一言感想〜
うる星やつらのシンデレラとは面白い!
しかも女体化した終太郎(終子)がシンデレラというのが最高です(笑)
その他のキャスティングも本当によく考えてあってうまいです!
最後のオチもしっかりあって、楽しませていただきました♪
ありがとうございました!
![]() |