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SS読んでる間に落ちるので、待つ必要半減。
逃避行 荒くれ兵士達の何度目かの射精にさらされたシャロンは、その場にグッタリとうずくまっていた。バージェ王国崩壊後、逃亡生活を余儀なくされていた彼女にとって、追っ手の兵に捕まることは初めてのことではなかった。 初めての洗礼は、王国崩壊の翌日であった。 検問の詰め所で数時間に渡り犯されつづけた…。「王国復興のため」と自らに言い聞かせ、舌を噛みきって死ぬことをしなかった彼女を、男共は蹂躙し続けた。見張りの兵の交代の隙に乗じて、逃げおおせたが彼女の悲惨な逃亡生活は、最悪のスタートをきることとなった。 その日、たまたま立ち寄った酒場で、情報収集のために色々と聞いたのが災いした…。酒場の親父の通報により敗残兵狩の兵士達に囲まれることとなった。往々にして敗残兵狩の任につく輩に、ろくな兵士は存在せず、サディスティックな欲望を満たすことのみに執着した連中が殆どである。 数を頼みに疲弊した兵をリンチして嬲り殺しにするのを常とした連中は、思いがけず今夜の獲物が女であったことに興奮の色を隠しきれない様子であった。 シャロンとて護衛術の一つも知らないような女性というわけではないのだが、旅行者を装う為に、護身用の装備といったら短剣ぐらいしか持ち合わせていなかった。無論、仮に愛用のエストックを持って来ていたとしても、この人数相手では、いかんともしがたかったではあろうが…。 数分後、組み敷かれたシャロンに男達の下卑た笑い声が降り注いだ。 まとっていたマントや、衣服は乱戦の最中、既に破り去られ、最後に残った下着も無数にせまる腕によって無残に剥ぎ取られていた。 隊長格とおぼしき男が、うつぶせになった彼女の腰の両側をつかんで強引にせりあげさせると、己が股間の一物を彼女の尻の割れ目に沿ってなすりつけはじめた。 嫌悪感で背筋を凍らせているシャロンの態度に、嗜虐心を煽られ、男の男根は、より一層硬度を増していくのが、彼女にも感じられた。 シャロンに一切の抵抗する間も与えず、男は力任せに腰をついた。 濡れてもいない秘部に無理矢理いれられてシャロンは激痛のあまり叫んだ。その叫びさえも、むしろ快感となっているのか、男は滅茶苦茶な律動を始めた。 「っぎ! い・・やぁ! やめっ・・・ぐぅ。ゆ・・・ゆる・・・。」 男の屈強な腕に押さえ付けられ逃げることも叶わず、ただただシャロンはうめき続けた。哀願の言葉を口にすることは、初めての洗礼を受けた時に無為だということを痛感させられた…。だが、そうと知りつつも、ほぼ無意識に口をついて出ようとする言葉を、彼女は必死に抑えた。 背後から男根をねじ込んでくる醜悪な男。 そんな男にいいように蹂躙されている自分が惨めでシャロンは泣いた。 痛みよりも、殺されるという恐怖よりも、惨めさ・悔しさが強かった。 「隊長。こいつ涙流して喜んでますぜ!。 きっと毎晩、相手してくれる奴もいなくて飢えていたんでさぁ。」 「ちげぇねぇ。 見ろよ。ギチュギチュに咥え込んで離しやがらねぇ。」 「くぅぅ〜・・・。 た、ったまらねぇー。隊長っ 早く代わってくださいよぉー。」 「へへへへ・・・。 慌てるなって! おら! 聞いたか!? 後つっかえてんだ! もっと腰使え! お! お! おっ!」 男達は好き勝手なことを並べ立て、シャロンの心までも汚していく。 後ろからシャロンを犯している男が、さらに膣内で暴れ捲くる。自分だけの欲望を満たすことしか考えていない傍若無人な動きに、彼女の膣の内壁が傷つき出血がはじまる。皮肉なことに、その出血が生殖器の挿入を滑らかにし、男の快楽を一層激しいものとする…。 出血だけではない液体の分泌が始まろうとした矢先、背後から男の呻き声が聞こえた。 「おおおぉおおぉおおーー・・・・・っ!!」 シャロンは体内の奥深くに熱いほとばしりを受けた。大量の精液だった。 「あ・・・ああ・・・・・・・あ・・・・・・」 心にかけられたかのような汚らわしい感触が全身を覆う。脱力し、そのままうつぶせになるシャロンの足首が、ガッチリと掴まれ、別の兵士が黄色い歯を見せて顔を覗き込んできた。 「へへへへ。次は俺様だぁ。 しっかりと楽しませてくれよぉ?」 おどけた声だが、彼女の身体には震えが走った。男の頭の後ろには、まだまだ何人もの兵士達がいるのだ。この陵辱が果てしないもののように思え、刹那、気が遠くなった…。 数時間後…。 もはや立ちあがることさえ出来ない彼女に、また次の男が覆い被さってきた。激しい責めにひどく裂けてしまった股間から溢れ出ていた鮮血も、男達の精液と合わさり、痛みも長時間の苦痛により鈍痛に…そして痺れへと変わっていた。 「ちっ! ダメだ、ダメだ。全然よくねーじゃねーか!」 「まったくだ。マグロ抱く為に呼び出されたんじゃねーぞ!?」 そう言って男達が彼女の髪を引っ張ったり、頬をぶったりするが、既に白濁とした瞳のシャロンには届いていないかのようである。 「下の口も、後ろの穴も使いもんになんねーよ。 ここまでズルズルにしちまう前に呼んでくれよな?」 「じゃ、やめて俺に代われよ。 さっきから待ってんだよ!」 「まぁ、待てよ。もう少しでイくからよー。 ふん、ふん、ふん、ふんっ! って、結構イけねーもんだなぁ? ああ? おい、聞いてんのか? もっと気ぃ入れてやれっての!」 「・・・・・・・・・・・・」 「ちっ! 無視りやがったぜ。生意気に・・・。」 「ぎゃぁぁああああああぁぁっ!!!」 相手にされなかったことに腹をたてた男が、力任せに彼女の充血したクリトリスを指で押し潰した。たまらずシャロンの口から悲鳴がほとばしる。絶叫と同時に身体が突っ張り、足が伸びきる。 「おおおぉおおお! いいぜ。いいぜ。痛ぇぐらい締るじゃねーの! おら! もっとだ、もっと締めてみろ!」 そう言い、男は面白いオモチャを扱うかのように、彼女のクリトリスをいたぶった。 激痛に反応するシャロンは、男の精液を尻にかけられるまでいたぶられた。 噛みきられることを危惧して、誰も手を出せずにいた口もいつの間にか、すっかり蹂躙されて全身で男達の欲望を受けとめさせられていた彼女の耳に、男達の悲鳴が聞こえてきた。 虚ろな視線を送ると、路地の入り口の方で剣戟がする。 大きな影が、荒くれ兵士共の攻撃も物ともせず戦っている姿があった。 明らかに剣の攻撃を受けているにも関わらず、男の身につけた鎧は、それを苦ともせず反撃に転じるのだ。まるで全身が盾であるかのような闘い方…。 シャロンの記憶に、1人の男の面影がよぎる…。 「暴れ牛」と呼ばれ、王国の剣術大会では知られた男の面影が。 「て、てめっ! うがっ!」 「た、隊長っ! この野郎! 殺っ・・・げはっ!」 白んできた空は朝の到来だけではなく、一際巨漢の男の影も連れてきた。 影は、周囲の男共を蹴散らすと彼女の傍に立ち、自らのマントをそっと被せてきた…。 男は無言にも関わらず、その行動には優しさが溢れていた。シャロンは男の名前を口にする。 「ビ、ビルフォード?」 静かに頷く男。 「申し訳ございません。 このビルフォード。シャロン様を守れず・・・。」 言葉を噛み殺すビルフォード。守るべき主を暴漢共に汚されてしまっただけではない悔しさが、そこにはあるようであった。 ラフィンとバージェ王国を離れたと思っていた主君が、まさか一人身で逃避行をしていたとは知らなかったビルフォードの不覚を、眼前のシャロンの痛々しい姿が責めた。 何も言えず、ただただ涙を流し、うつむくビルフォードにシャロンが語りかける。 「ビルフォード。 よくぞ来てくれました。 お前が気にすることなどありません。 全ては自らの貞操さえ守れぬ己が非力のなすところ。」 「申し訳、申し訳ありませぬ。 てっきりラフィンと共に逃げられたとばかり・・・。 一緒ではないということは、ラフィンは既に・・・?」 「ラ、ラフィン・・・」 一瞬、悲しみの瞳が、次の瞬間憎しみの色に変わった。 長年付き従った主の顔色の変化を見逃すビルフォードではなかった。僅かな時で、ラフィンが死んだわけではないことを悟ったビルフォードは、主の険しい顔に何事かを感じ取った。 「シャロン様。 今日よりは、このビルフォードが御側に仕えさせて頂きます。」 「ビルフォード。」 愚直なまでに武人である、目の前の男に抱きつきたくなる衝動を抑えシャロンは。あえて気丈に振舞った。女であることさえ許されない戦争の最中にいることを再認識させられ、一瞬のラフィンへの気持ちも包み込み、虚勢とも思える言葉を口にする。 「ビルフォード。 その言葉、確かに聞いた。 バージェ再興なるまで、その命預かります。」 「ははっ!」 物言わぬ骸が転がる路地裏から2つの影が旅立って行った。 小さな身体と、巨大な肉体の織り成すアンバランス。だが比類なき力強さが、その影には秘められているようであった。 |