ルネ・カーディフ・獅子王〜隠された記憶〜



「…誰だ!」
不意の気配にルネは慌てて振り返る。
 ジャ、ギシッ
 ジャ、ギシッ
 たちまち無数の鎖がルネの全身を絡め取る。
「なっ」
 驚愕するルネの前に、ハチを人間の女性のように擬人化させ機械でコーティングした、
ソール11遊星主の一人ピルナスを名乗る女が姿を現す。 
「いけない娘にしてあげる…」
 ピルナスはルネの耳元で甘く囁く。
「くっ誰が」
 ルネは渾身の力を込めて鎖を引き千切ろうとする。しかし、鎖はびくともしない。
「無理よ〜貴女の力はこの前スキャンしていて分析済み」
 ピルナスはルネの顔を右手で、くいっと持ち上げる。
「まずは、貴女のお名前を聞こうかしら?」
「だ、誰が教えるもの…」
 ルネの抗議を、ピルナスは自分の左手をルネの口に突っ込むことで封じる。
「言いたくないならそれでもいいの。直接頭にアクセスして情報を引き出すまでだから」
 ピルナスは不気味に微笑むと、さらに指を差し込む。
 ルネは、舌から鼻先へとジワジワと侵食されるような不快な感覚に襲われる。

「や、やめろ!」
 ルネは起きあがる。
「だ、大丈夫?」
「ああ、大丈夫…だ?」
 ルネは自分の体の異変に気付いた。
「うぉっほん」
 静かな室内に怒気を含んだ咳払いが響く。
「ポール教授の授業を居眠りするなんていい度胸ね」
 隣に座っていた女性がルネの耳元で囁く。
「居眠り?居眠りだって!?」
 思わずルネは声をあげる。
「ミス、ルネ・カーディフ・獅子王。授業を妨害するなら教室を出て行きたまえ」
 教壇に立つ神経質そうな顔の初老の男性が出口を指差す。
「申し訳ありません」
 ルネは立ち上がる。と、教室中に授業終了のチャイムが鳴り響く。
「今日の授業はここまで」
 教授は授業の終わりを告げる。
 ルネは慌てて荷物をまとめると教室を飛び出した。
「…あれが夢?」
 ルネは今一度自分の身体を見回す。確か自分は蜂みたいな女に捕まって…
「あの、ルネさんですか?」
 考え込んでいたルネに女性が声をかける。
「はい。そうですが?」
 ルネは声のした方をみる。
「ああよかった」
 ルネに声をかけた女性はニッコリ微笑むと、持っていた鞄からスプレー缶を取り出す。
「あ!」
 ルネが叫ぼうとした瞬間、スプレー缶から霧状のものがルネの顔に吹きかけられる。
 ルネの意識は一瞬でブラックアウトしていた。

「んっ」
 鼻をつく強烈なアンモニア臭に、ルネは急速に意識を回復する。
「どうやら目が覚めたみたいですねぇ」
 ルネの鼻の上にハンカチをかざしていた男がいやらしく笑う。
「ここは!」
 ルネは起き上がろうとするが、身体が拘束されて動かないことに気付く。
「ベットに鎖で固定しているのです。動けませんよ。ルネ・カーチスさん」
 男はキヒヒと卑下た笑いをする。」
「どうやら人違いをしたようだな。私はルネ・カーディフ・獅子王だ」
 ルネは、思いっきり馬鹿にしたような目つきで男を見る。
「ええ。間違ってませんよ。ルネ・カーディフ・獅子王さん」
 男は笑う。
「は、ハメたな!」
 ルネは、男がワザと名前を間違えて、自分で名前を名乗らせたことを瞬時に悟る。
「気の強い跳ねっ返りの身分を確認するには最適な方法ですよ」
「き、気の強い跳ねっ返りで悪かったな!」
 ルネは噛みつかんばかりの勢いで拘束された身体を揺らす。
「いいですねぇ強気の女というのは」
 男はルネの服に手をかけると、力任せに引き裂く。
 ルネの豊満な乳房が、束縛から開放され勢いよく揺れた。
「これだけデカイのに形が崩れないというのは感動的ですねぇ」
 男はルネの右の乳房を鷲掴みにする。
「き、きゃあ〜」
 ルネは悲鳴をあげる。
「女の子らしい可愛らしい悲鳴ですねぇ」
 男はルネの乳首を二本指で二、三度捏ねて離す。
 刺激を受けたルネの乳首が、彼女の意志とは関係なくムクムクと勃起する。
「ピンクの乳首がはしたなく起立してますよ?あなた。見かけによらずスケベなんですね?」
 男に耳元で囁かれ、ルネの耳朶がみるみると赤く染まる。
「しかし、いいオッパイですねぇ」
 男はルネの左の乳首を指で摘むと、引っ張りあげる。
「ひ、ひっ、いっ、痛い」
 目尻に大粒の涙を浮かべながらも、ルネは悲鳴を上げないように歯を食いしばる。
「痛みには強い…なら」
 男は舌をチロチロと動かしながらルネの乳首にしゃぶりつく。
 チュバ。ジュプ。チュバ。
 んっ。あっ。うっ。
 淫猥な濁音が響き、かみ殺されたルネの嗚咽が洩れ聞える。
「さて。そろそろ頃あいですかねぇ」
 男はルネの乳房への愛撫を一次的に中断すると、右手をルネのGパンへと伸ばす。
「あっ、や、やめろ!」
 ルネは動かせる限り体をばたつかせる。
「無駄ですよ」
 男はルネのGパンの止め具を器用に外しジッパーを下げると、手を差し込む。
「嫌だ嫌だ言っても下は正直ですねぇ」
 男は指先に付いた粘液をペロリと舐めると、ポケットから小さなケースを取り出す。
「もっと正直にさせてあげましょう」
 ケースの蓋をあけ、中味の白っぽいゲル状の物体を指で掬い取ると、再びルネのGパンに
手を差し込む。
「な、なにをする!」
 ルネは、秘裂の入口に指を差し込まれ堪らず叫ぶ。
「正直になるお薬だよ。南米アマゾンの現地人が秘薬とする特別なものだがな」
 男はいやらしい笑いを浮かべる。
「うぐっ」
 不意にルネの下腹部を強烈な痒みと火照りが襲う。
「か、痒い」
 ルネは全身をくねらせるようにして悶える。
「どうした?」
 男は、ケースの物体を再び指で掬うと、今度はルネの乳首に塗り込む。
「な、なんでも…ない」
 ルネは辛うじて答える。
「そうかね?」
 男はビンビンになったルネの乳首を指で弾く。
「ひぎっ!?」
 ルネは身体をビクンビクンと震わせる。
 同時にルネのGパンの股間の部分が変色する。
「気持ち良過ぎて失禁かね?」
 男はルネの瞳に正気の光がないのを確認すると、ルネの手を拘束していた鎖を解く。
「ひゃう」
 ルネは、獣のような声をあげ、Gパンに手をかけ下着ごと一気に膝下まで引き降ろすと、
指で自分の秘裂を掻き毟る。
「あ゛痒いぃ痒いのが止まらないぃぃぃぃぃ」
 ルネはグチュグチュと淫猥な音をさせながら秘穴に指を突っ込む。
 指が出入りする度に淫液が泡立ちながら秘穴からこぼれおちる。
「へっもう。準備万端じゃねぇか」
 男が自分でズボンを引き降ろす。
 天に向かってそそり勃つ節くれた凶悪な形の剛棒がルネの目の前に突き出される。
「あふっ」
 思わずルネはため息をつく。
「欲しんだろ?だったら床に這いつくばって尻を上げ、雌犬のように尻を振りな」
 男の言葉に、ルネは一瞬躊躇ったが、すぐに床に伏せると、形のいいお尻を突き上げる。
「へへへ。躾てやるぜ」
 男は剛棒の先端をルネの秘裂に押し当てると、秘裂に沿って擦りあげる。
「あ゛あ゛は、はやくぅ」
 ルネは懇願する。
「は?この場合、チンポ入れてくださいって、お願いするのが筋ってもんだろ?」
 男はワザとらしく耳に手を当てて訊く。
「は、はやく、チンポ入れてください」
「は?どこにチンポいれんだ?」
 男は再びワザとらしく耳に手を当てて訊く。
「ル、ルネの…お○んこに…は、はやく、ルネのお○んこに、チンポ入れてください」
 ルネは絶叫する。
「いい娘だ。いまくれてやる」
 男はルネの腰を両手で掴むと、淫液をダラダラと流すルネの秘裂に剛棒を挿入する。
「ひっ、ぐっ」
 ルネは大きく背中を反らす。
「くっくっくっ。キュウキュウ絞めつけて、イヤらしいまんこだなぁ」
 背後からルネの豊満な乳房を鷲掴みにして、そして耳元で囁く。
「いやぁ…そんなこと…いわないで…」
 ルネは眉を八の字にしてうめく
「何て素敵な記憶なの?どうしてこれが隠し属性なのかしら…」
 不意に男の声が、不意に女の声に変わる。
「???」
 ルネは声のした方を見る。
「誰だって顔ね?」
 男の顔が、ついで身体が変化し、ソール11遊星主の一人蜂女のピルナスへと変化する。
「き、きさま…なにを…した。この幻想を…とめ…ろ」
 女の顔と記憶が一致したルネは抗議する。
「その状態で意識が保てるなんてたいした精神力ね。でも、これは幻想じゃないわ。
あなたの記憶を再生し、ほんのちょっと干渉しているだけ」
 ピルナスは意地悪く笑う。
「う、嘘だ…こんな、記憶は…ない…」
 ルネは顔を歪めて叫ぶ。
「この記憶。特定の条件を満たさないとアクセスできないようプロテクトがかけてあるわ。
もっとも、アクセスしたところで記憶として思い出すことはないけどね」
 ピルナスはルネの顔に顔を近づける。
「あなた…体温調節できないでしょ?特に戦闘直後なんか大変でしょ」
 ピルナスの囁きに、ルネはハッとなる。
「な、なんで、そんな、こと…」
 ルネは気力を振り絞って尋ねる。
「あなたを改造した組織は、闘争本能からくる興奮を性的快楽と関連付ける事によって
あなたを暴力の虜にして、都合のいいテロリストに仕立てようとした…でも、結果は、
興奮する度に身体の熱が暴走する不完全なサイボーグ」
 ピルナスは一旦言葉を切る。
「安心して。仕様どおりに動くようにしてあげたから…」
 ピルナスはいやらしく笑う。
「ま、まて。それはどういう…」
 ルネはそこで意識を回復させる。
「ふぁ?」
 ルネは、眼前の光景が、見慣れたGGG基地内部であることを、さらに正確にいうなら、
ピルナスに鎖で拘束され身動きとれなくなった状況とまったく変わっていないことに気付く。
「現実世界へお帰りなさい。もっとも現状は大して変わらないんだけどね」
 ピルナスがルネの口から指を抜く。
 粘質の唾液がピルナスの指からルネの口と淫靡な線を描く。
「気分はどう?」
「…気分は最悪だ」
 ピルナスの問いにルネは険悪な表情で答える。
「そう…それはよかった」
 ピルナスは挑発するような目でルネを見る。
「言いたい事があっあったらぁあぁ」
 不意にルネの呂律が回らなくなる。
「言ったハズよ?仕様通りに動くようにしてあげたって。興奮すれば…」
 ピルナスは微笑を浮かべながらルネのバストトップに指を持って行く。
「ほら。ビンビン」
 ピルナスは勢いよくルネの乳首を指で弾く。
「くっひぃ」
 ルネの身体がビクンと跳ねる。
「ついでに感度も上げておいたの」
 ピルナスはルネの服に指を引っ掛けると、一気に股間まで引き降ろす。
 ぶるるるるん
 ルネの豊満な乳房が飛び出す。
「触っただけで凄い事になってるわよ」
 ピルナスは淫液を滴らせるルネの秘裂に指を差し入れる。
「くあっ」
 ルネは涎を垂らしながら身悶える。
「ふふ。熱くてトロトロ。うん美味ねぇ」
 ピルナスは指についたルネの淫液を長い舌で舐め取る。
「ねぇ?私に絶対の服従を誓えば、もっと気持ちよくしてあげるわよ」
 ピルナスはルネの耳元で囁く。
「だ、だれが…」
 ルネは最後の気力を振り絞る。
「そう…でも、これでお○んこ抉ったら、気持ちいいわよ」
 ピルナスはいつのまにか手に持っていた巨大な双頭バイブをルネに見せる。
そして、ゆっくりと双頭バイブを自分の股間へと装着する。
 ゴクリ
 大量の唾液が飲み込まれたルネの喉が大きく鳴る。
「我慢は身体にも精神にも毒よ」
 ピルナスはルネの秘裂にそうようにバイブを前後に動かす。
「ひっくひっいぃいぃぃ」
 ルネは絶叫する。
「ほら…落ちなさい…いけない娘になっちゃいなさい」
 ピルナスはカリッとルネの乳首を甘噛みする。
「い、入れて…く…れ」
「入れてくれ?それが人にものを頼む態度?」
 ピルナスは甘く囁く。
「ル、ルネの…お○んこに…は、はやく、ルネのお○んこに、チンポ入れてください。
お願いしますピルナスさま」
 先程までとはまったく違う媚びたような口調でルネは懇願する。
「誘拐されたときに受けた調教の成果も思い出したようね…いま望みを叶えてあげる」
 ピルナスは進入角度を変えルネの秘裂にバイブを挿入する。
「あっひぃいぃぃぃぃいぃ」
 ピルナスの最初の一突きで、ルネは絶叫をあげる。
「ち○ぽにイボがぁ」
 ルネは動かせる範囲で腰を動かす。
「いいでしょ?イボイボがいいでしょ?」
 ピルナスは腰で大きくのの字を描きながら囁く。
「いい。いいぃ。あぁあぁぁぁぁぁぁ」
 ルネは一際大きく絶叫してガックリと頭を落した。

「獅子王凱。いま素敵な相手を用意してあげるわ」
 ピルナスはカン触る声で目の前の男を挑発した。
「お前達がどういう相手を用意したところで、俺は負けない!」
 凱はビシッとピルナスを指差す。
「そう。じゃあ負けないでね…行きなさい私の可愛いルネ」
 ピルナスがパチンと指を鳴らす。
「お呼びでしょうか?ピルナス様」
 ボンテージファッションに身を包んだルネが姿を現した。
「どうしたんだルネ」
 凱は悲痛な声あげたが、ルネには届いていなかった。



那田野狐様から頂いた2作品目のSSです。ルネの強気な感じからお堕ちていくあたりが絶品ですね(´¬`)ノ  ありがとうございました〜

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