* 山陰でかけ隊〜たれ3姉妹と用心棒の旅〜 *

9月9日(月)
またも7時起床。そして、またも露天風呂へ。う〜ん、気持ちよいね〜♪
部屋に帰ってくると、すでに朝食の準備がされていました。朝食も部屋食。

本日はまず、出雲へ向かいます。本日のナビは、カーナビとはちナビ。
しばらくは宍道湖の南側に沿って西へ西へ、1時間ほど。
昨晩食べ残したお菓子や、たわいもない会話、
そしてぎゃばさんの髪の毛を結って遊んでみたり。
……そーいえば。
昨日の車の中は、私がサングラスをかけた顔で盛り上がったっけな(笑)


↑うさぎさんのお菓子。
因幡の白兎からですね。

そんなとき「あっ、『コナンホスピタル』だってー」――なぬっ!? 『コナンホスピタル』??
右側をみると、確かに「こなんホスピタル」(←実際の表記はこうでした)。
あ〜なるほどねー。湖の南と書いて「湖南(こなん)」なんだねー、きっと。
長い時間車に乗っていても、尽きることない会話と遊びと話題。……寝る暇も隙もないよ(笑)

出雲地方に入って、まず行ったところは、旧JR大社駅舎。
1990年に廃止になったJR大社線の駅舎なのですが、
これが、旅行誌の写真を見ると、東京のJR中央線高尾駅舎に似ているんですわ。あの駅舎も、相当古いですけどね。
そんなわけで、ちょっと行ってみたいな〜なんて思って行ってみました。


↑旧JR大社駅舎。ポストまであって、高尾駅に似てますね。

するとどうでしょうっ! 駅の外観だけではなく、駅前の感じも似ているんですよ。
「ここでタクシーが待ってて、バスがいて、そこに花屋さんがあってコンビニがあって、
こっちにお土産屋さんがあって、コンビニがあって……」――高尾駅前の情景が描けそうな感じ。
駅舎の中にも入って、線路に出て、汽車と写真を撮って、次の場所へ出発

出雲と言えば、出雲大社っ!――ということで、
今回の旅のメインの1つでもある出雲大社へ。
月曜日だというのに、観光客がかなりいまし
た。
駐車場から、ずかずかとなかに入って、拝殿へ。

まずは、拝殿の注連縄に注目っ!
拝殿の注連縄にはお金がいっぱい刺さっているのですが、これ、下から上へ注連縄に向かってお金を放り上げ、その際、願い事をして、お金が落ちてこなかったら願い事がかなう、らしいのです。
ま、当然のことながら、こういう言い伝えの場合、最初の1回が勝負。何事も経験とばかり、4人4様、硬貨が刺さるよう投げます。
「えいっ!」 ……ちゃりん、ちゃりんちゃりん。
――――あ、あの? 刺さらなかった自分の硬貨はともかく、注連縄に刺さっていた硬貨まで、落ちてきてしまっているのですが……??

そのままにしておくのは、何だか罰があたりそうなので、増えた硬貨をふたたび投げる。
とりあえず自分の落とした硬貨は、全て注連縄に戻してから、移動。

出雲大社は、縁結びの神として崇めたてられていただけあって、
縁結びもののお守りが多く売っていました。
……えぇ。八重垣神社といい、出雲大社といい、縁結びの神様のいるところに行っておきながら
縁がないのに、1つたりとも、縁結びのお守りを買っていない私。イーンデスカ、ソレデ?(・・;)
うん、でも、だって、今回の旅、それが目的じゃないから(笑)

出雲大社の敷地内に、右の写真のようなオブジェ(?)が所々にありました。右の写真は「大黒様と白兎」ですね。

お遊び大好きな飲み隊は、この1人と1匹の真似をして「Somniumの力関係の図〜♪」といって、写真を撮りました(笑)
別名「練責の力関係図」なので、誰が大黒様で、誰が白兎かは……ね。

そのあと、神楽殿へいくと、さらに大きな注連縄があって、その注連縄にも硬貨が刺さっていました。
もちろん、ここでも1枚の硬貨で、数回投げてきましたけど(^^)
「1円玉だと、やっぱり軽すぎるんだねー」「こうやって投げると刺さるー」など
すでに「願い事」の域を越えて、「実験」の域にきております、私たち(笑)

ちかくのお土産屋さんでお土産をちらちらと見てから、駐車場へ戻り、出雲阿国のお墓へ出発。
出雲阿国のお墓は、はち姉のこの旅の目的地でもありました。
出雲阿国とは、歌舞伎の創始者。はち姉の劇団の今度の舞台で、阿国をとりあげるそうな。
「出雲阿国の墓 入口」の案内板側の階段を上ると、そこら一帯は墓地。
その墓地の中に、出雲阿国のお墓はたっていました。阿国に関する舞台の公演記念碑もありました。

曲がりなりに、劇芸術を学んでしまった身。(←劇芸術の学び方を間違ったと未だに思っている私(笑))
出雲阿国が歌舞伎を始めたのは知っていても、出雲大社の巫女(=阿国)の踊ったものが
何故に今は男性だけが演じることの許される歌舞伎になったのかは、全く記憶なし(笑)
「出雲阿国が、出雲大社の巫女だったなんて初めて知ったー」と思ったのですが
家帰って、大学時代のノートを見たら、ちゃんと書いてありました。
出雲阿国の踊った踊りが、今の歌舞伎になる経緯も、ちゃんと書いてありました。
そして。自分のノートより、友達のノートの方がわかりやすかったです……。情けない。

続いて、奉納山公園へ。
ここには、出雲阿国の功績をたたえて演劇関係者が建てたと言われている於國塔があります。
「奉納山公園」と書いてある所へ来たのは良いのですが、駐車スペースがまるでなし。
車1台が通れる道と、人が登るであろう階段があるだけ。
「とりあえず車で上ってみよう」ということになり、車を走らせる。
途中、駐車スペースらしきところを見つけるも、まわりは何もなし。
そのまま車を走らせて、頂上に到着(笑) ……阿国の碑は??
ひとまず、展望台らしきところに登って、上から日本海を眺めて、振り返って山を眺めて下りる。
頂上から下りていく途中、阿国の碑に通じそうな小道を発見。
人しか通れそうもないので、はち姉とぎゃばさんが車を降りて行くことに。
その間、車の中ではゆりりが地図を見て、私はプリッツくわえてました(←食べることしかやることがない(笑))
しばらくして電話が入り、ゆりりと私はそのまま車で下りてスタート地点へ。
はち姉とぎゃばさんが行った小道は、最初の階段と繋がっていて、その途中に阿国の碑があったようです。


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