--眠れる森の跡部様--



ある日氷帝王国にそれはそれは美しい王子様が生まれました。王子様は景吾と名付けられ両親の王様・王妃様から溺愛されわがままほうだいに育ちました。
しかし。その結果というべきかもちろんというべきか王子様は自分至上に育ちました。

「おい、カバジ!紅茶が飲みたいぞ!」 「うっす・・・。」
カバジというのは王子様のために両親が雇ったメイドです。メイドと言っても容姿はごっつく、背丈もありまるでゴリラのようでしたか王子様にとっては唯一思うとおりに出来る大切な人だったのです。
というよりもうわさによれば自分の美しさを目立たせるために醜いカバジと一緒にいるといわれていますが定かではありません。

そんな楽しい日々を過ごしていましたが幸せは長くは続かないのでした。
王子様のことを溺愛しすぎた両親がもっともっと美しく育てようと魔女を呼んで魔法をかけたのです。
しかしその場所景吾王子にうらみを持つ魔女とその家来が現れたのです。
その魔女というのは宍戸といい、景吾王子とカバジと遊んでいるときになんともひどいことを景吾王子からされたのでした。
ひどいことと言うのは簡単に言えばレギュラーを落とされたのですが詳しい話は良く分からないので中略します。
とにかく宍戸はすごく落ち込んでいて魔女になって仕返しをしてやると心に誓ったのでした。そのときに協力したのが家来の鳳です。打倒・跡部を掲げて日々血のにじむ魔女修行に励んだそうです。
まあ、それはおいて置いて。

宍戸と鳳は本当の魔女がかけようとしていた魔法を「16歳に成ったとき、針が刺さって死ぬ!」という魔法に変えてしまいました。
なんと微妙な魔法なのでしょう。しかしその魔女にとってはそれが精一杯の嫌がらせだったのです。

さあここからが大変です。慌てふためいた両親はびっくりしすぎて亡くなってしまい後を任された家来たちも怖くなり逃げ出してしまいました。しかし両親は最後に大きな魔法を魔女にかけさせていったのです。それは城全体を100年間の眠りにつけて景吾王子も眠らせてしまおうというものです。
もちろんそんなことは知らないまんまと魔法にかかり景吾王子はすやすやと寝てしまいました。もちろんカバジと一緒に。

そして90年後。景吾王子が寝ている氷帝王国の城の近くにある意味変態なおじさまが現れました。
そのおじさまは美少年が大好きで美少年だけのテニスクラブを作りたいと考えているある意味というよりも本物の変態でした。

「なぁ、おっさん。俺らいい美少年の情報知っとるやけどいくらで買ってくれるん?」「そーだぜ。これはまじでいい情報。」
ある日おじさまはメガネの関西弁男とおかっぱの男に情報を提供されました。とりあえず札束を出して情報を貰いました。
そしてその少年たちをテニスクラブへと誘っておきました。
しかし、そのめがね関西弁とおかっぱ男はお城の場所までは教えてくれませんでした。とりあえず付近で有名のデータ男に聞きに行きました。
「えーどうも。通称データマン・乾です。」
そんなテンポで始まった彼の情報ですがこんどはさっきの二人組みとはちょっと違っていました。
「オレをテニスクラブに入れてくれるのならばいいですよ。」とこれが条件でした。
ちょっと美少年じゃないなとおじさまは思い断りました。なにせ黒いメガネにつんつん頭。まるで葱坊主です。気持ちわるいったらありゃしない。そんなやつにテニスクラブへと入って欲しくないとおじさまは心から思いました。
そしてもう一人のデータ男のところへと向かいました。
「んふ、お城の場所を聞きたいのですか?分かりました。情報料はお金入りません。僕をそのテニスクラブに入れてもらえませんか?それがOKなら教えて差し上げますよ。うふんっ。」
とこっちも同じ条件を出しました。しかし今度も微妙におじさまのタイプではありません。だけど前回の葱坊主よりはマシだとおもったのでほかのテニスクラブ・ルドルフを紹介することでOKを貰いました。
おじさまはそのお城へと乗り込みました。
まぁ、城内に入るにはいろいろと苦労もしましたがどうでもいいので省略します。
そんなこんなでおじさまは景吾王子を発見しました。
「お、、、なんて美しい・・・。」
思わず感嘆がこぼれるほどでした。横にはちょっとずうたいのでかい男が寝ていましたがそれは美しくありません。
なのでおじさまはその男を床に落としました。
おじさまは寝ている少年を眺めました。
「・・・・うぅん・・・・。ふぅ〜・・・・。」
かわいい寝息を立てながら寝ている景吾王子。それを眺めるおじさま。もう止まりませんでした。
手を伸ばし景吾王子の頬をなでました。すべての感触を味わうように撫でると寝ている景吾王子へとキスをしました。
「っう・・・・、う・・・・」
キスをした景吾王子からは熱い吐息が漏れます。おじさまのテンションはさらにヒートアップしました。右手で体を撫で回そうと下ろした瞬間・・・
「ぅわっっっ!!!!」 そうです。景吾王子が眠りから覚めたのです。
「誰だ・・・?あんた。カバジ!こいつは誰だ!」 景吾王子が急に騒ぐのでおじさまは驚いてしまいました。が、景吾王子の美声に酔い抱きしめてしまいました。
「君、名前はなんていうのかい?」 おじさまは景吾王子に負けないくらいの低音ヴォイスでささやきました。
「け・・・景吾っす・・・。」
おじさまの低音ヴォイスに景吾王子も腰砕けです。なにせ女性経験、もちろん男性経験もない景吾王子ですから初めての快感でした。
「景吾・・・・か。」
躊躇することなく景吾王子を抱きしめ熱いキスを繰り返します。
「うぅ・・っ。。。何するんすか・・・っっ・・・」
抵抗を見せてみますがおじさまのしつこいキス攻めに景吾王子の腰はがくがくでした。
「ぅうわっ・・・っっっぅ!」
景吾王子はベッドに寝ているのにもかかわらず腰が抜けてしまいました。
「おや、もう気持ちいいのかな・・・?」おじさまはそんな景吾王子をベッドに寝かしました。
「オレに・・・なにするんだ・・・・?」
おじさまにすでにメロメロな景吾王子は期待半分・怖さ半分に尋ねました。
「景吾がして欲しいことならなんでもしてあげるよ?」
おじさまは手で景吾王子の性器を軽く撫でながら耳元でまたしても低音ヴォイスでささやきました。
「うぅっ・・・・なんでもない・・・です。」
景吾王子はおじさまの声とその動作に黙り込んでしまいました。そして・・・。生まれてはじめての勃起・そして射精を経験しました。
「ぅうん・・・ひやっ・・・!わっっっ・・・・!!!!!!!!」
いきなり太ももの辺りが冷たくなり何か頭が真っ白になるような感覚がした景吾王子は思わず声を上げてしまいました。
それを見たおじさまはニヤリと微笑みました。
「これだけでいっちゃうなんて景吾、かわいいね。」
そういうとやさしく頭を撫でながら布団をめくり太ももの辺りを触りました。
「イヤダ、汚い・・・・。」思わず口をついて出た言葉でした。しかしそんなことも気にしないでおじさまは進んで行きます。
「大丈夫、綺麗にしてあげるから・・・。」おじさまはポケットからハンカチを出すと景吾王子がはいていたパジャマのズボンと下着を脱がし露わになった性器を丁寧に拭いていった。
「ぅあっ・・・あぅ・・・・。」
初めての経験のあとで景吾王子は敏感になっていた。おじさまは優しく触っているがすべてが快楽になって景吾王子の脳には届く。
おじさまはもっともっと景吾王子を可愛がりたかったけどこれ以上やったら壊しそうだし・・と躊躇してこの辺でやめることにしました。
もちろんおじさま自身も興奮で膨らんでいましたがかわいらしい景吾王子のことを思うと帰りがけに本屋によってエロ本で抜くか・・・と考え直すのでした。

パジャマと下着の着替えを家の中のタンスから探し出し、景吾王子に着せてあげるとおじさまは話し始めました。
「テニスって知ってる?」
「て・・・にす?」
景吾王子は初めてテニスという言葉を聞きました。
おじさまはそんな景吾王子に一からテニスを教えました。そしてそれを聞いた景吾王子は即答えました。
「やってみたい・・・!!!!」
おじさまは優しく景吾王子の頭を撫でるとベッドから出させ、外へと歩き出しました。
テニスの最強軍団を作るために・・・。

カバジがどうなったかって?それは景吾王子が思い出して連れてきたんだって。

おしまいおしまい☆

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

「なんていう夢を見たなんて決して誰にもいえないな・・・・。」
榊監督はレギュラーの練習をみながらそうつぶやきました。横に立っている跡部にも聞こえない声で。
「監督・・・・なにか言いましたか?」
「いや、何も。」
そういうとすこし考えて榊監督は口を跡部の耳元へと近寄せました。
「今日。。。部室で待ってろ。」
なにか伝えられた跡部は静かに頷きました。
(はぁ、やっぱり耳元でささやくだけじゃ勃起も射精もしないよな・・・。)
心の中で榊監督はすこしため息をつきました。

今更ですが配役☆
景吾王子→跡部景吾  カバジ→樺地崇弘
魔女→宍戸亮 魔女の家来→鳳長太郎
メガネの関西弁→忍足侑士 おかっぱ→向日岳人
データマン・その一→乾貞治 その二→観月はじめ
おじさま→榊太郎(43)


★END★



---後記----------------------------
ごめんなさい!!!!夢オチ(笑)
ギャグでもないし、シリアスでもないし、エロでもないし微妙すぎまず。自分。
でもモットーは榊をキモく

 ・悠来摩琴・
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