日記


1 トレビア

「確信犯とは、悪いと分かっていてする行為のこと……ではない」
「うん、知ってる」


2 blue blue

ちゃららっちゃら〜
経験値を24かくとく
瀬地のレベルが上がった
瀬地の 恋のかけひき が1上がった

 かつてスーパーファミコンでドラクエ3を遊び、魔王バラモスを倒せずにあきらめた僕ですが、こんな風に、空から声が降ってきたらどんなにいいだろうと思うのです。それ以来、ドラクエはやってません。当然、そんなことは今のところ起きる気配も無いわけですが、でも経験値というものは確かに存在するのです。

 人は経験から様々なものを学び取っていきますから、その積み重ねでレベルが上がったり成長したりするのです。もちろん、経験によって学べることは違うわけで、そこからの成長の仕方も人それぞれです。ちからがあがったり、すばやさがあがったり。

 例えばそれを数値化して見ることが出来たらどんなに便利かと思うんですよね。自分の特性が分かるし、そこから自分に向いた職業も分かるし、成長度合いが分かるし、目標を立てればやる気もでるし、それに、他人とのレベルの差もすぐ分かるし。

 人の成長は必ずしも年齢や身長などによって計れるものではないし、同い年だろうがなんだろうが、あらゆる場面においてレベルの差は存在してしまいまうのです。それを感じるたびに、自分の経験値の少なさを情けなく思い、悔しく思い。

 だから僕は、遅ればせながら今からでも経験の大切さをかみしめ、魔王バラモスを倒しドラクエ3のエンディングを見たいと思います。


3 ザ・イイワケ

 最近、暑すぎると思いませんか。それより僕と踊りませんか。夢の中へ、夢の中へ、イってみたいと思いませんか。ウフッフ〜ン。はい。今リズムを取って読んでしまった人はここで没収と。ボッシュウト?ともかく残念でした。

 この暑さは残暑と言っていいようなものではないと思います。今年の夏は暑さを残せるほど夏してなかったし。むしろこれは本格的な夏、遅れてきたヒーロー、夏大将到来。

 たぶん今まで暦を過信しすぎていたんです。そろそろ無理がきてるというか、自然の流れと人間の時間にズレが生じているのだと思うのです。つまり、本当は今が夏、今が8月。

 だからちょっとこの辺からズレを修正していけばいいと思うんですよね。もう一ヶ月夏休みを伸ばすべきだと思うんですよね。今こそ海に行くべきだと思うんですよ。今こそ花火をあげるべきだと思うんですよ。夏はこれからですよ。

 ということで来週も学校を休むことを決断する僕なのです。


4 昔は良かったとボクは言う

 僕は今、モーレツにもどしたい。ゲロを。

 じゃなくて。便器に顔を突っ込んでる場合じゃなくて。戻したいのは名前なのです。そう、「すかしっぺ」を「キョンシー」に。

 考えてもみてください。「すかしっぺさん」と、僕はそう呼ばれても振り返れません。振り返っても奴はいないから。そんなものが名前と言えますか?いいえ、いえません。つまり、なくして気が付いたんです。大切なものが何であるかを。

 それは初心でした。僕は初心をすっかり忘れていました。URLの「tenten」が、メールアドレスの「reigen_yuugen」が、今ではすっかり浮いてます。

 思い出しました。僕が好きだったキョンシー。あの娘も好きだったキョンシー。腕を前に上げ、足を揃えてぴょんぴょんはねて遊んだあの日。僕は戦う道士役で、君は夢中になって僕の首元、噛んできて。

 僕は。

 女の子に。

 泣かされて。


5 相対性理論

 なにかを測定しようというとき、多くの場合相対的な評価がなされているような気がします。

 例えばウォークマンで音楽を聴いているとしましょう。そのとき、常に一定のボリュームに保っていたとしても、駅のホームや交通量の多い道路わきで聞けばその音は小さく聞こえるし、誰もが寝静まった夜の町で聞けば大きく感じるのです。

 例えば自分と数人の同性がいるとしましょう。そのとき、周りがオシャレなイケメンズだったら僕は泣きながら帰宅するでしょうし、そうでもなければ勘違いで自信を持ってしまったりするわけです。

 このように、音の大きさや格好よさ、それに長さや高さや速さなんてのも、絶対的な数値もある一方で、常に相対的な評価がなされているのではないでしょうか。

 ここまで来れば僕のいいたいことははすでにお分かりかもしれませんが、つまり、サイトの面白さというものもそうだと思うのです。相対的に比べられるサイトが多ければ多いほど評価は下がりやすく、少なければ少ないほど評価は上がりやすいのです。

 自分の評価を上げるには、つまり同列として比べられるサイトが邪魔なのです。そのサイトを減らさなければいけません。よって、今までに無いようなサイトを作ることができれば、比べられる対象も無く、自動的に一番になれるのではありますまいか。

 あ、結構前向き。


6 閉鎖 3回目だっけ?

 すかしっぺに失敗したため。


7 がんばれ、おじさん

 おじさんは幼い頃から気が小さくて、いつもおどおどしているようでした。だから、それを改善するために高校ではボクシングをはじめたそうです。一度だけ、試合を見たことがあります。

 何かの大会だったと思います。格闘技の試合なんて見るのは初めてだったけど、そのときのおじさんは見違えるほど格好良く見えました。おじさんはみんなの声援を背中に受けて、懇親の力をこめたパンチを放ちました。だけどその瞬間、倒れたのはおじさんでした。

 なんだか良く分からなかったけど、相手が反則をしておじさんは負けたようでした。だけどおじさんは何か言いたそうに相手陣営を見るだけで、くやしそうに唇をかんでいました。何人かの人が審判団の元に駆け寄って、抗議をしているようでした。顧問の先生でしょうか、おじさんに何か声をかけています。

 この試合のために、どれだけ練習を積んだのでしょう。どれだけの血と汗を流したのでしょう。それだけに、どんなにくやしかったでしょう。何か言いたいことがあるなら言えばいいのに。見ていてそれが、歯がゆくて、歯がゆくて。

 「くそぉ〜〜〜〜!」突然おじさんが叫びました。なんでだろう。笑えました。


8 今井さんと話したこと

 今井さんはいつも、好きな男の子について話して聞かせてくれました。凛とした眉毛、一重のまぶた、茶色く染めた髪の毛とか。お笑い番組なんかが好きで、「はねるのトびら」を良く見ているとか。この前は一緒に「踊る大捜査線」を見に行ったとか。すごく混んでたとか。今では彼のこと、たくさん知っています。僕はそんな話、聞きたいわけじゃないのに。

 今井さんはバイトで知り合った人で、若い娘らしく髪の毛なんかは茶色くて、眼鏡の似合う、歯並びのきれいな人なんです。話を聞いてると、ちょっと夢見がちな人なんです。決して特別仲が良いわけではないのですが、たまに話をすると、彼女は好きな男の子の話を聞かせてくれます。それはそれはにこやかに。それはそれは楽しげに。僕はそんな話、聞きたいわけじゃないのに。

 僕が好きな話は、「ごきげんよう」風味で言うところの、面白い話と怖い話、そしてちょっぴり泣ける話です。恋の話なんて、僕は全然聞きたいわけじゃないのに。


9 お父さん

 お父さんはとても飽きっぽい人でした。日記を続けるのも、三日と続いたことがなかったそうです。昔から趣味もころころと変わり、もちろん、女の趣味もころころと変わり。そんな中で、平和な家庭が維持できなかったのも、至極当然なことなのかもしれません。

 最近も時々話題になる捨てられるペットたち。お父さんはつまり、ペットを捨てる側の人間でした。犬や猫はもちろん、インコやワニやエリマキトカゲやウーパールーパー、時代の移り変わりと共に、お父さんの飼うペットも入れ替わっていきました。

 子供心に、彼らのことをとても心配したものです。まだ幼いものもいました。突然放り出された人間社会で、彼らはまっとうに生きることができたのでしょうか。あるいは、ニュースで扱われるような立派な動物へと成長したかもしれません。生命というものはとても力強いものです。彼らは、例えば人間のエゴで一人ぼっちで孤独に生きることを強いられようとも、とても力強く生きていきます。だけどそれは人間とて、決して例外ではないのではないでしょうか。

 お父さん。あなたはもう何年も前に子育てに飽きてしまったかもしれないけど、僕は元気です。これからも力いっぱい生きてこうと、そう思います。


10 みよちゃん

 みよちゃんはお隣に住む女の子でした。ぼくと同じ年に生まれ、同じ学校に通いました。でも、しゃべったことはありません。ぼくはみよちゃんが大嫌いだったからです。

 ぼくとみよちゃんの家はお隣だけど、両親同士がとても仲が悪く、小さい頃からいつも隣のみよちゃんとは遊ぶなと、そう言われて育ってきました。そのときの両親はとても憎憎しげで、とても怖い顔をしていたのを覚えています。

 みよちゃんの両親は昔、車をうちにぶつけて壊したのだそうです。ゴミを平気でうちの前に捨てたのだそうです。うちの留守中に届いた預かりもののお中元を食べてしまったらしいです。他にもたくさんいけないことをしたのに、みよちゃんの両親が反省をすることはなかったらしいです。

 だからぼくもみよちゃんが嫌いでした。だけど、20歳の誕生日に、両親が言ったんです。今までの話は嘘でした、と。

 目をぱちくりさせるぼくに両親が見せたのは、ドッキリ成功と書かれた看板でした。本当はぼくの両親とみよちゃんの両親は仲がいいのでした。しょっちゅうぼくたちに隠れて遊びに行ってました。だからぼくたちが生まれたとき相談して、酔狂にもお互いの子供にドッキリを仕掛けるという凶行に及んだと言うのです。

 だからぼくがみよちゃんを嫌ってるのも嘘だったのでしょうか。ぼくはみよちゃんが嫌いだったから、ずっと意識して生きてきました。嫌いだったから、みよちゃんのことはいろいろ知っています。嫌いだったから、今でも頭から離れません。

 あれから一年が経ちました。みよちゃんは今、どうしていますか。小さな窓から見える大きな空の下で、あなたは今もあの家に住んでいますか。




































































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