2016/05/23
日高見皇國の歴史
※たぶん、直接本編では触れないんじゃないかなという國の設定。
ちょっとホツマツタエを下敷きにしている。
- ホツマツタエのヒタカミの記述どおり、建国はハコクニ(葉木国野尊)。
- なので、皇祖神はハコクニとなっている。
【神話】
- アメノミヲヤ(天御祖/陽陰上祖)
- 大宇宙の根源の意識。創造主。
- 大宇宙にあるすべての意識(魂魄)はアメノミヲヤから分かれて独立したもの(分け御魂)。
- アメミヲヤは北極星の位置に在り、その座を中御座という。中御座を中心に、八方にト・ホ・カ・ミ・ヱ・ヒ・タ・メの天元神を配し、その外周にア・イ・フ・ヘ・モ・ヲ・ス・シの天並神を、最外周に三十二神を配置する。
- 天元神のエネルギーは陽と陰に分離し、さらに陽は空・風・火、陰は水・埴に分れる。水・埴は地球をつくる。陽の核は日となり、陰の核は月となる。空・風・火・水・埴の5つが交わって、初の人間として地上に顕現したのがミナカヌシ。
- ミナカヌシ・アメナカヌシ(天御中主神)
- 地に生まれた初の人間で、アメノミヲヤの顕現。
- 元祖クニトコタチ。(国常立尊。往にし神(古神)。天地開く神。世にまだ男女の別が無かった世代の独り神の総称=トコヨ神)
- ミナカヌシは地上に万子を生み、「ト・ホ・カ・ミ・ヱ・ヒ・タ・メ」の八御子を世嗣として、地上の八方に下らせて治めさせる。その次に「キ・ツ・ヲ・サ・ネ」の五座の神、「ア・ミ・ヤ・シ・ナ・ウ」の六腑の神が続き、ここまでを「フソヨ(二十世)」という。
- その後、世嗣の君であるクニサツチを生む。
- クニサツチ(国狭槌尊)
- ミナカヌシの子でクニトコタチの第二世代に当る。
- トヨクンヌとハコクニとウケモチを生む。
- トヨクンヌはホツマ(中央部)を治め、ハコクニはヒタカミ国を拓き治める。
- トヨクンヌ・トヨクンヌシ(豊国主/豊斟渟尊/豊雲野神)
- クニサツチの世嗣の御子。クニトコタチの第三世代に当る。
- トヨクンヌの世代から人は君・臣・民の三つの位に分かれ、それぞれが行うべき業が定まる。
- トヨクンヌの世代までは人に男女の別はなかった。
- ハコクニ(葉木国野尊)
- クニサツチの子。トヨクンヌの兄弟。
- 東北の地にミナカヌシを写し、橘を植えてヒタカミ国を建国。
- 子のキノトコタチが初代タカミムスビ(高皇産霊尊)となる。
- キノトコタチ(東之常立)
- ハコクニの子で、初代タカミムスビ(高皇産霊尊)。
- 天に還った時に、その統括の元に人に魂の緒を付けた。これはウヒヂニ・スヒヂニを初めとして人に男女の別が設けられたのと同時期のことであろうと思われる。
- ウヒチニとスヒチニ(泥土煮尊/宇比地邇~と沙土煮尊/須比智邇~)
- トヨクンヌの後を継いだ4代目の天つ君で、初めての夫婦神。
- 斎名はモモヒナキ(百雛貴)とモモヒナミ(百雛卑)。
- 結婚制度はこの夫婦神に始まり、このことが雛祭の由来となる。
- この頃から人に男女の別が設けられた。
- モモヒナキとモモヒナミは男女の交わりの後、寒川で水を浴びたが、袖を大層濡らした男神がウヒヂニに、少し濡らした女神がスヒヂニに改名した。
- ツノクヰとイククイ(角杙神と活杙神)
- ウヒチニとスヒチニの後を受けて、五代目の天つ君となった夫婦神。
- ツノクヰが央殿に居る時、門の前でイククイと会って妻とする。
- ツノクヰは「オオトノチ」、イククイは「オオトマエ」という別名を持つ。
- オモタルとカシコネ(面足尊/惶根尊と淤母陀流~/阿夜訶志古泥~)
- ツノクヰ・イククイの後を受けて、六代目の天つ君となった夫婦神。
- 世嗣に恵まれることなく次第に世は乱れ、その政権をヒタカミのトヨケに渡すこととなる。
- トヨケ・トユケ・トヨウケ(豊受大神)
- キノトコタチから数えて五代目のタカミムスビ。
- 斎名はタマキ
- キノトコタチの転生。
- イサナミの父。
- オモタル・カシコネを最後に、ヒタカミの中央政権たるトコヨ神の直系(本家)は断絶してしまう。
- 中央政府の不在という窮状をなんとかするため、急遽トヨケはヒタカミに元明の四十九神を勧請し、「天のタカマ」を地上に写して「地のタカマ」とする。
- これによりヒタカミも天上の神の顕現の地となり、地理的に辺境にありながらもタカマ(中央政府)たる資格を得る。
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- 以後、ヒタカミをタカマ(中央政府)とし、本家の立場を引き継いで国全土を総括することとなり、ヒタカミの名の下に国土が再統一が成る。
- トヨケは娘のイサナミと根の国を治めていたアワナギの子のイサナキを結婚させ、その子を以て本家とするために、その子・アマテルの誕生を祈願して、イトリ山に世継社を作り、八千回の禊を行い、大物忌大神と呼ばれるようになった。
- アマテル(天照神/陽陰垂る神)
- イサナキとイサナミの子。ヒルコの弟。ツキヨミ、ソサノヲの兄。
- 斎名はウヒルキ(大日霊貴)。
- 日霊(太陽神)の世への顕現。
- 世に生まれる時、母イサナミの胎内に96月宿っていたという。
- 21鈴125枝キシヱ1月1日の夜明けに、ハラミ山麓のサカオリ宮で、保籠(胞衣)に包まれたまま生まれる。
- 16歳より87歳までヒタカミのトヨケの元で教育される。当時のアマテルの宮の八方には黄金が吹き出たと言う。
- アマテルの背丈は一丈二尺五寸(約2m80cm)で、これはコヤネと同じだったと言う。
- アマテルは根源神『アメノミヲヤ』の左右の眼に当る日(太陽)と月(太陰)の直接の顕現と見なされていた。
- トヨケと同じアサヒ原の洞に入り神上がる。
- アマテルが太陽神となったため、人の世であるヒタカミはトヨケの子でイサナミの兄のヤソキが6代タカミムスビとなる。
- タカミムスビ(高皇産霊尊)
- 「ヒタカミ国を結ぶ(統べる)」という意の役職名。
- 初代/キノトコタチ
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5代/タマキ(トヨケ)
6代/ヤソキ(カンミムスビ)
7代/タカキ
8代/ヨロマロ
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21代/ヒタカミミチノク(初代帝皇)。
東北人が歴史的に政権を取ってきている。
- アマテルがハラミ山(富士山)で生まれたことから、最初の政権は東海・関東地方に「ホツマ朝廷」として立つ。
- 平安時代に、蝦夷との戦いの時の最高司令部を陸奥多賀城に設け、ここを鎮守府将軍の鎮守府として「遠の朝廷」(とおのみかど)と敬称し、非常時には陸奥・出羽の行政及び軍事の専権を持つものとされる。
- 平安時代末期に、奥州藤原氏が鎮守府を奥州平泉に移し、鎮守府将軍として権勢を振るい、本来は非常時のみであった将軍の権力を常に行使するようになる。
- 武家政権が確立し、政権は完全に朝廷から鎮守府に移る。
- 岩手県胆沢城(いさわ)、岩手県志波城、宮城県多賀城、宮城県郡山の鎮守府を経て、戦国時代に伊達政宗が天下統一、仙台の青葉山に鎮守府が立つ。
- 近世に入り、王政復古により戊辰戦争が起こるが、奥州・羽州・越州の幕府軍が勝利する。
- 国政の中心は会津松平家・伊達家・上杉家になる。
- 改めて国政は鎮守府、神事は帝皇という形が確立する。
- 鎮守府が仙台市青葉区の県庁のところに移る。
- 仙台城は皇居として帝皇が入り、五城楼と名を改める。(中国で伝説上の存在として知られた仙境崑崙山の五城十二楼の宮殿)
- 宮城県が首都となり、「宮城」と独立した呼称となる。(県とか都とか付かない。)
- 仙台市を「僊臺」と改める。(仙人の住むところ、という意味。転じてやんごとなき方の住むところ、の意。)
その他
- 神仏分離令はなく、廃仏毀釈も行われていない。
- 祭政一致は行われておらず、むしろ、神事と政事は完全に分業される。政教分離。
- 現人神である帝皇には些事に御心を乱されることなくお健やかに神と語らっていただくため。
- 信教の自由は保障されているが、国教は神道と定められていて、国家行事の日程などは神事の卜占で決まる。
- 但し国民は、正月には神社に行き、墓は寺にあり、クリスマスを祝う、というような現代日本に酷似したリベラルな宗教観。
- その一方で、地鎮祭や葬式などの宗教行事はちゃんとやんないと祟られると信じられている。
- 帝皇に対しても霊的な心のよりどころになっている。
- 第二次世界大戦で日高見は勝利している。
- 勝利した結果、敗戦国に文化を共用するのではなく、そこの国の文化をがんがん取り入れるようになる。
國は島国だが、現実の日本列島の位置よりももう少し太平洋寄りになっていて、近接近隣に他国はなく、地理的に孤立していてボッチとなっている。
- 二千年以上ぼっちだったので、遺伝子レベルでヒタカミ民族は固有種となっている。
- ヒタカミ民族だけに見られる特有の遺伝子、「M7a」というミトコンドリアDNA(母系)と「D2」というY染色体(父系)を持っている。
- ※この遺伝子の名称は実際に日本固有の実在のものなので、フィクション上、架空の名称を設定したほういいかもしんない。M7zとかDDとかなんとか…
- →ヒタカミ遺伝子
- 二千年の歴史の間に、遺伝子が適応変化や突然変異などで固有の種として確立したものと思われる。
- 現在ヒタカミ民族は、諸国から特定保護種とされている。
- ヒタカミ民族は繁殖力が他の人種に比べて若干弱く、更に近年少子化も進み、年々人口が減少傾向にある。
- 現在のヒタカミ民族の人口は4000万人強。そのうち純粋なヒタカミ遺伝子保持者は1割にも満たない。
- 優れた文化、高い教育を誇りながら年々減少する民族。それがヒタカミ民族。
- 千年後には絶滅しているだろうとすら言われている。
- 近代に入って、国際化も進み、混血も多くなったため、純粋なヒタカミ固有種はますます減少傾向にある。
- そのため、ヒタカミの遺伝子を守ろうという国際的な動きもあったりする。
- ちなみに神機を動かせるのは、母親からの「M7a」ミトコンドリアDNAと父親からの「D2」Y染色体を持つ、純粋なヒタカミ民族の男子のみ。(女子はXXなのでY染色体を持っていない。)
- だから、実は適合者12人でなくとも、純粋なヒタカミ遺伝子を持っていれば神機搭乗資格はある。(が、神機には意思があるので資格はあっても搭乗者と認めるかどうかはまた別。)
- D2男性はM7a女性と恋に落ちやすいとかそういう遺伝子レベルで惚れたりするんだとおいしい。
→更にDEEPな裏設定
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