陽だまりで眠くなる。
2015/03/15
プロット
[時系列]
- 台原優一郎・鈴子夫妻に第一子の妊娠が判明。
- 同じ頃、広瀬久義・利里香夫妻も第一子の妊娠が判明。
- 広瀬利里香、産気づいて産院に。
- 同じ日、台原鈴子も産気づき、同じ産院に。
- ほとんど二人同時に陣痛室に通される。
- 広瀬利里香には、夫・久義が付き添っていたが、台原鈴子の夫はまだ到着していなかった。
- 陣痛室でなんとなく会話してお互いを励ましあう妊婦二人。
- 先に分娩室に入ったのは広瀬利里香。
- 立会い出産を望まなかった利里香の夫・広瀬久義は、妻を分娩室に見送った後、通常なら待合室で待つところだが、看護婦に、台原鈴子の夫がまだ到着していなくて心細いだろうから、少しついててやりたいと申し出る。
- 少しでも気がまぎれれば、とか、妊婦さんの体に触れたりしませんから、など。
- 実はこのとき既に久義は鈴子に一目惚れしている。
- 程なくして鈴子も分娩室に。
- 産院に鈴子の夫・台原優一郎が到着。夫二人で待合室で待つことに。
- 先に出産したのは鈴子。
- 台原優一郎・鈴子夫妻に第一子・海斗(かいと)が生まれる。
- 日付が変わる頃、広瀬久義・利里香夫妻に第一子・利久(としひさ)が生まれる。
- 両家の子供達、利久と海斗は仲の良い幼馴染として育つ。
- 広瀬久義と台原鈴子の不倫が始まる。
- 台原鈴子妊娠。
- 台原優一郎・鈴子夫妻に第二子・空也(くうや)が生まれる。
- 広瀬利久と台原海斗、中学の時点でお互いを初恋相手として認識しだす。
- 台原優一郎、第二子・空也が実子ではないのではないかとの疑いを抱く。
- 遺伝するはずのない特徴があるとか、逆に遺伝するはずの特徴がないとか。
- あるいは血液型?とか。
- 台原優一郎、空也のDNA鑑定をする。
- 広瀬久義と台原鈴子の不倫が発覚。
- 修羅場。
- 両家共に離婚に向けての話し合いとなる。
- 既に付き合い始めていた利久と海斗は、不倫の事実もショックだったが、離婚となると別れなければならないことに動揺する。
- 台原優一郎、実子である海斗のみの親権を要求。
- シタ側の鈴子は海斗・空也二人ともの親権を要求していたが、多額の慰謝料も請求されている。
- 海斗は、利久と別れなければならないことに加えて、空也とも離されることを嘆き悲しむ。
- 広瀬久義は親権を放棄。利久の親権者は広瀬利里香に。
- 久義は利久のことも利里香のこともどうでもいい。
- さっさと離婚して鈴子と再婚したい。
- しかし鈴子には久義と再婚する意思はない。(あくまでも浮気)
- 海斗と離されたくない利久、一計を案じる。
- 父・久義に、海斗と恋人同士である事を告げ、自分達の仲を黙認し、裂こうとしないなら、鈴子と再婚できるように画策する事を密約する。
- 親権も妻もどうでもよかったが不倫相手の台原鈴子には執着しており、多額の慰謝料をものともせず、離婚後は鈴子との再婚を希望していた久義、これを快諾。
- 広瀬久義は見合い結婚で、妻に対してそれほど愛情がない。初めて執着したのが台原鈴子。
- 台原鈴子は、台原優一郎とは恋愛結婚だったが、いわゆる恋愛体質で、常に恋愛していないと気がすまない多情タイプ。
- 「だって優一郎さん、結婚したら愛してるって言ってくれなくなったんだもの」
「久義さんは私だけを愛してるって毎日言ってくれるんだもの」
→但し、言われたいだけで、自分の方はさして愛していない。
- 久義と利久はそっくり親子。自分の欲しいもののためには手段を選ばないタイプ。
- 久義が鈴子に空也を産ませたのも、台原家の家庭が壊れればいいと意図的にやったこと。
- 久義にしろ、利久にしろ、あまり我慢という事を知らない性格。欲しいものは欲しい。
- 広瀬久義、利久の計略に従って、台原鈴子にプロポーズ。自分と再婚すれば鈴子の慰謝料は全額自分が負担すると申し出る。
- 同時に、広瀬利久、台原海斗に、久義と鈴子が再婚し、海斗が母の元に残ると言えば、利久とも空也とも別れずにすむ、と言う。
- 利久に言葉巧みに誘導された海斗が、鈴子に、久義と結婚すれば自分は父ではなく母の元に残ると言い出す。
- 広瀬久義、台原鈴子と再婚。広瀬鈴子となる。台原空也、広瀬空也となる。
- 台原海斗、鈴子の籍に入る事を希望。広瀬海斗となる。
- 広瀬利久、久義の籍に入る事を希望。利久の親権者は広瀬久義となる。
- 広瀬利里香、離婚して旧姓に戻り富沢利里香となる。
- 広瀬久義、富沢利里香に対して慰謝料の満額支払い。
- 台原優一郎、海斗の親権が相手方に渡ったことにより、子供の養育費を懸念して鈴子に対する慰謝料請求を断念。同時に、広瀬久義に対する慰謝料の減額に同意。
- 広瀬久義、鈴子、海斗、利久、空也での新生活が始まる。
- 台原優一郎は生活の拠点を外国に移し、日本には帰ってはこなくなる。
- 富沢利里香、精神を病み自殺。
- 責任を感じた海斗、利久との別離を決意。利久に隠して黙って全寮制の高校を受験する。
- しかし、教師にも親にも隠して受験などできるはずもなく、また、利久は父親と密約を結んでいるため、海斗の受験は利久に筒抜けており、利久は海斗の高校に二次募集で入学する。
- 入学式で利久に再会した海斗は呆然とするが、利久は海斗と別れる意思がない事を告げ、強引に体を繋げる。
- 海斗は拒否したが、本心では利久を好きなため拒めない。
- 高校入学後、利久は「としひさ」ではなく「りく」を名乗り始め、級友に対しては海斗と双子を装い始める。
- 正式な文書以外ではテストなどでも「広瀬陸」の表記を使う。
- たまに正式な文書でも「陸」を使って差し戻されたり。
- カイトとリクは似てない双子。という事になっている。
- 本当は親が再婚した義兄弟。幼馴染。
- 表向きはとても仲が悪いが、実はデキている。
- 人前では罵倒したりもするため、周囲は仲の悪い双子なのだと思っている。
- そんなカイトのよりどころはクウヤ。
- クウヤに対してだけははっきりわかるほど溺愛している。
- 母親を嫌悪して、父親に罪悪感を抱いているカイトにとっては、クウヤだけが血の繋がった家族。
- リクにとってもクウヤは血の繋がった弟。更には自分とカイトを結び付けてくれた存在でもあるので大切で可愛い。
- 自分とカイトの子供のような感じでもある。
- クウヤはみんなから溺愛されている。
- 母親にとっては、カイトは現夫の血を引いていないため、おおっぴらには可愛がることができないが、クウヤは現夫の子なので気兼ねなく可愛がれる。
- 父親にとっても、執着している現妻との愛の結晶であるのと同時に、妻と元夫とを引き裂く原因になった愛しい存在で、リクのように自分に似ていないので、とても可愛がっている。
- クウヤは自分が原因で二つの家族が壊れた事を知っている。
- 責任も感じている。
- だが聡い子なので、自分の存在だけが家族を繋ぎとめていることも知っている。
- 父母、兄達から過度な愛情を向けられてもそれをしっかりと受け止められる芯の強い子。
- 自分は可愛がられるのがお仕事、と、根性据えて可愛がられている。
- ぶっちゃけ容姿はパッと見、ちんちくりん。
- 身長も寸足らずでちっちゃい。
- よく見るとカイトとリクの両方に似ていて整った顔立ちなのだが、兄達に比べてすっきりしすぎていて地味に見える。
- 目はまん丸で大きい。
- 性格も、強烈な個性の兄二人に比べるとおとなしくて没個性に見える。
- 他人は、最初は華やかな兄に比べて見劣りするクウヤを見下すが、クウヤと長く過ごすとその居心地の良さと人を不快にさせない容姿にはまる。
- クウヤにはまってしまうと、兄二人のアクの強さに辟易するほど。
- 兄二人にとってもクウヤは癒し。オアシス。
- 兄二人の信者から妬みや嫉みを受けることもあるが、クウヤは卑屈になったりしない。
- それほどおにーちゃん達を好きなんだなぁと思っている程度。
- わりとマイペースで不思議ちゃんなところがある。
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