ロマサガ コミック版に物申ぉぉぉぉぉぉす。
いや、物申そうかどうしようか、迷ったの。
ほんとは前々から言いたい事はいっぱいあったの。
でも、PROFILEの中の100の質問の中でもちょっと愚痴ったし、かぶるからやめとこかなと思ってたの。
でもねぇぇぇぇぇぇ。
小説書くためにデータ整理してたですよ。
そしたら、何年かぶりに うっかり 読み返しちゃったですよ。
んもぉぉぉぉぉぉ言いたい事てんこもりになっちゃって。
知らない方のために説明。
ロマサガのね、ゲームコミックとかっていう、マンガが出てるですよ。
発行日は平成6年8月15日(1巻)だから、ロマサガのゲームが出てから2年後くらいですわ。
作者は「紺野さおり」。
すみません、私、この人のこれ以外の他の著作を全く知らないのですが、何系のどういうマンガをどこら辺で描かれていた方なのか、ご存知の方教えてください。
咲香里と同一人物と聞きましたが、ほんとでしょうか。
さて、そのマンガですが。
あのー、あのマンガを買って、後悔しなかったロマサガーっていますか?
皆さん満足されました?
マンガはマンガでゲームとは別物ってわかってますよ、あのゲームを全2巻285ページに収めたのも偉いと思いますわ。
でもさああああああ、「Romancing Sa・Ga」ってタイトルつけてんじゃん。
購買層はロマサガー狙ってんでしょ?(あとは作者さんのファンか。)
もーちょっと何とかならなかったの?
あたくしも二次創作やってるはしくれですから、 創作化に当たって、原作にはないオリジナルの要素が入るのは、多々ありますし、まぁ、それはありだと思いますよ。
でもさぁぁぁぁぁぁ、ゲームの基本設定を変えちゃうのはどうよ?
この漫画では、デスティニーストーン(以下、運命石)の一つずつがキャラクター一人一人に呼応する、という設定になっている。
まぁ、それはいいやな。
ところがその組み合わせが変。
まず、
アルベルト | → | 光のダイアモンド |
アイシャ | → | 土のトパーズ |
ホーク | → | 風のオパール |
これはまぁ、属性はあってる。
(シェリルの指にはまってるはずのダイアがなんであんねや、という突っ込みは置いといて。ほんとは置いときたくないけど。)
バーバラ | → | 幻のアメジスト |
シフ | → | 邪のオブシダン |
これもまあ属性は違うが、ゲーム進行上、アメジストはバーバラがハオラーンからもらうし、オブシダンソードはバルハラントにあるから、アリな組み合わせとしましょう。
(それだって、気属性のシフが、反目する邪気の剣を持つのはどうよ、とか言いたい事はあるのよ?
でも、気の主人公の村の近くに邪気の運命石が配置されてるあたりに、ゲームとしてのおもしろさがあると思うから、その組み合わせも、一つの例としてありかな、って思ったのね。単純に属性だけでみれば、気のシフが邪気のオブシダンソードを持つのはおかしいの。)
ナイトハルト殿下 → 闇のブラックダイア
これもまぁ、ナイトハルト殿下といえば、ブラックプリンスで黒い悪魔(カヤキス)なわけだから、 殿下がブラックダイアの主ってのは、ま、誰でも考え付くわな。
殿下がサルーインの手先ってのは大事典に載ってた小説の設定を踏襲してるわけだし。
だけど、
グレイ | → | 気のムーンストーン | (えっ?) |
ジャミル | → | 水のアクアマリン | (ええっ?) |
クローディア | → | 魔のエメラルド | (はいぃ???) |
これはどうよ?
設定では幻属性であるはずのグレイが、バーバラにアメジスト取られちゃって、消去法でムーンストーンか火のルビーしか残ってないから、まぁ、ムーンストーンをあてがっときゃいいや、ってな感じなのもさることながら、
何で魔属性のジャミルが水のアクアマリンで、水属性のクローディアが魔のエメラルドなの???
逆じゃないのか???
だいたい、クローディアに「魔」て。(−−;
しかも、クローディアの王族の証が、何故か、でこの飾りになっている。
サンゴの指輪はどうした(=_=)
そんで、この「でこ飾り」、中盤で壊れて中から(変なデザインの)魔のエメラルドが出てくる。
おまけにこのクローディア、公式設定では、魔法を使う才能はないはずなのに、 いきなり“魔術で思念を飛ばして”ダンジョンを透視したりする。
めちゃめちゃ才能豊かやのう・・・。
そんで、8人の主人公と1人の中ボスに運命石を割り振った結果、 運命石は10個あるので一つ余る。
なんと、パーティーキャラでしかないはずのミリアムが、火のルビーの戦士として昇格してしまうのだ。
をいをい・・・。
まあ、ミリアムさんは火の術法使いですからねぇ。
属性としちゃ正しいのかもしれんが・・・・。
しかも、ミリアム、ラスボス戦で死ぬ。(Σ( ̄△ ̄;)がーん)
ってか、この漫画、原作のゲームで死なないキャラクターが死に、死ぬキャラクターが生きてる。
ゲームで死んだはずなのに漫画版で生きてる人
ゲームで死んでないのに漫画版で死ぬ人
ミリアム・ガラハドは、死ぬのがラスボス戦とはいえ、 ガラハドなんか唯一パーティーの中で運命石の戦士じゃないもんだから、たった1コマで死ぬ。余韻も何もあったもんじゃない。
せっかく運命石の戦士に昇格したミリアムも、やはり付け焼刃だったのか、思いっきり死ぬ。(余韻は結構ある)
だいたいこの運命石、漫画オリジナルにも程があって、ゲームとデザインが違う。
装飾部位も一部違う。(ムーンストーンの装飾部位は腕だが、漫画版のムーンストーンは、とても腕輪には見えない)
アクアマリンなんか、公式設定のあの華奢で美しい細工は、見るも無残なのっぺりしたデザインになっている。
エメラルドもそう。
しかも、せっかく漫画という表現方法を取っていて、あまつさえジャミルに1巻で、運命石について、「軍神ミルザが身につけ、サルーインを封印したという かの宝石」と言わせてるんだから、ラスボス戦で、全員ちゃんと身につける描写があってもいいのと違います?
どう見ても女物のアクアマリンとオパールをでこに被ったジャミルとキャプテンホークがものすごく見たいぞ。
とどめに、1巻ののっけから、イスマス城の兵士に、ルドルフを「王!」とか呼ばれちゃったりした日にゃあ、そのへなちょこ感に腰も砕けるってなもんです。
ルドルフ、王ちゃうやん。
王国であるローザリアに「王」は、ナイトハルト殿下のお父上であるところのカール三世一人しかいません。
ルドルフはイスマスなんて町も店も何もない辺境の、ちっちゃい城の城主に過ぎません。
それとも何か? ルドルフは実はローザリア乗っ取りを企てていて、普段、イスマスの人間達には自分を「王」と呼ばせて悦に入ってたとかなのか?
(とはいえ、実のところ、ファンサイトでもけっこう見かけるんだな、これが。アルベルトの紹介文で「イスマスの王子」とか書いてあるの。だから、王子ちゃうて。「イスマス城主の息子」ですな。)
ちなみに、マルディアス全土を見ても「王」はカール三世だけです。
バファルのフェル六世は「皇帝」だし、クジャラートのアフマドは「首長」。騎士団領はなんだっけ。
どうもこの作者さん、帯に「力いっぱい描きました!」とか書いてあるわりに、 ロマサガの世界観がきちんと頭に入っていないみたいなんです。
一巻の終りの方で、 クリスタルレイクのアクアマリンイベントをナイトハルト殿下が命じるシーンがあるんですが、 「お前達を名誉あるバラ騎士に命ずる!」なんて言ってるんだもん。
は、はいぃぃぃ??? バラ騎士????
そ、それはディアナ姉ちゃんが所属してる隊でわ?
「女性中心の隊」で「宮廷警備や国内の治安維持」がお仕事ですわ。
マンガのこの時のパーティーは、アルベルト、ジャミル、シフ、アイシャ。
なるほど、女性中心のパーティーなんだ、これって。男2・女2ですが。
んでもって、クリスタル湖に運命石探しに行くのが国内の治安維持のお仕事なんだ。
真紅の鎧と紫紺のマントが正装ですって。わー。
ちなみに、ゲーム中では、アルベルトオープニングで、アルベルトは殿下に、「新しい騎士隊を作る事にした。お前にはそこで働いてもらいたい」と言われています。
つまり、わざわざ姉ちゃんのいるバラ騎士隊なんて女性騎士隊を無理矢理あてがわんでも、ゲーム内には、騎士隊名称未定ながらも、アルベルト用騎士隊がローザリアには用意されている事になってるわけよ。
どうしても既存の騎士隊が使いたいのなら、別にユニコーン騎士隊ってのだってあるの。
何もわざわざ女性用の騎士隊にアルベルトとジャミルを入れるなんて真似しなくても。
・・・・・・・・・・・(ためいき)
なんだか術も変だしねー。(属性とあわせろよ・・・)
何故かグレイがアイスソード持ってるしねー。(ガラハドから奪ったのか?)
オウルは「サルーインを倒せ」とか言ってるしねー。(悪神といえどかりにも神を、人間の分際で倒すなんて思い上がりで身の程知らずなんじゃなかったっけ?)
前述しましたが、この漫画、ゲームが発売されてから2年後くらいに発行されてます。
つまり、世間様的には既に結構やりこまれてる頃。
ロマサガ大事典も出たあと!
ロマサガが好きで、ロマサガのコミックスが出るってんで、楽しみにしてこのコミックスを買った人は、読後、いっそなかった事にしたかったんじゃないかなぁと思うんですが、皆さんは如何でしたか?
私はなかった事にしたいと切実に思いました。
2002,4,24
このコラムは日記で書いたものを加筆修正して載せています。
各コラムの文末についている日付は、日記での発表日です。