マルディアストラベラーズガイド座談会 ++ クジャラート ++


「クジャラートは、マラル湖から魚類が豊富に獲れるんだって。」

「マラル湖は、淡水湖?」

「“世界最大の淡水湖”だそうだ。」

「淡水魚なら、結構臭いがあるんじゃないかなぁ。」

「琵琶湖とかも、鮒寿司とかじゃなかったっけ。名物。」

「フナか・・・。確かに臭いはありそうねぇ。」

「湖魚佃煮とか書いてあるよ。琵琶湖の名物。」

「なるほど、そうすると、マラル湖も・・・。」

「“マラル湖名物・バラクーダ寿司”」

「・・・・・・」

「・・・・・・」

「寿司にせにゃならんか?」

「じゃあ、“マラル湖名物・化石魚佃煮”」

「・・・寿司とか佃煮とかと“ロマンシング”とか“サガ”とかは相容れない世界のような気がするんですけど。」

「じゃあどうする。」

「いや、ようは臭みを消す調理法ならいいわけでしょ?」

「まぁそうだね」

「じゃあさ、スパイシー系は? 辛いの。」

「あ、スパイシーはいいね、なんかいいね。」

「揚げたりとかしてさ。スパイシー。」

「いいね、いいね。」

「そうすると、中華料理系?」

「それとか、タイとかベトナムとか。」

「おお、スパイシー。」

「南エスタミルなんかはそんな感じでも合ってるねぇ。」

「じゃあ、お酒とかも、タイのお酒事情と似せさせて。」

「おお、メコンウィスキー!」

「なに、それ。」

「安くて甘めで口当たりも悪くなく、度数もそれほど高くないのに、飲めば必ず二日酔いが待ってる、という有名なタイのウィスキー。」

「へー。」

「いいじゃんいいじゃん、エスタミルっぽいじゃん。」

「グレイとかは平気で飲みそうだな。」

「ジャミルとかはビール派かねぇ。」

「女の子達には無理っぽくない?」

「女の子はカクテルとかは? トロピカルカクテル。」

「ハイビスカスとパラソル飾ってあるような?」

「あと、花火とか。」

「あーーーーー。」

「そんなん地元の人は飲まないんじゃないの?観光客向けじゃないの?」

「じゃあ、北エスタミルでよく飲まれているという事で。」

「うん。ちょっと小派手なのは北という事で。」

「タルミッタは?」

「じじばばの町でしょ?」

「クジャラートの巣鴨。」

「マラル湖畔の町で、年々マラル湖の水が浸水してきてるんだって。」

「湿地帯なわけだ。」

「あー、それは、カエルがいっぱいいるね。」

「いっぱいいるの?」

「もう夜なんか眠れないね。」

「ケロケロ?」

「ケロケロ」

「じじばばなら食ってんじゃねぇのか?」

「え? カエルを???」

「鶏肉っぽいとかって話じゃん。」

「あー・・・じゃあ、から揚げに・・・」

「魚より食いやすいよ、きっと。」

「ウシガエルみたいな巨大なのがいそうねぇ。」

「南エスタミルにも屋台がでてるの。」

「屋台?」

「カエル屋台。」

「うわ。」

「ファストフード。」

「やなファストフードだな、それ。」

「マックのポテトみたく、フライド・カエルの足。S・M・L」

「・・・ご一緒にコーラはいかがですかー・・・。」

「カエルナゲットとか。」

「いやあああああーいやああああー(涙)」

2002,10,11

 

このコラムは日記で書いたものを加筆修正して載せています。
各コラムの文末についている日付は、日記での発表日です。




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