フカヒロミッション

「きぬこMISSION続編・キレてワンゼに立ち向かったゾロにも、うっかり伸びた拘束太麺が絡まったりして緊縛の濡れ場。サンジの前で縛られて臍回りとか攻められて悶えて肌を染めるゾロ」


 

「こいつに何しやがった、てめェ。」

底冷えがするほどの冷たい視線に、獣のような殺気を湛えて、ゾロがワンゼを睨みつける。

「さっさっさーっ! そいつは触手麺(ショック メン)(命名/永瀬みぎり様)の餌食になったのさーっ。」

「ショック メン…だと?」

「やたらと敏感な男だったなーっ! リトルグリーン麺ぶち込む前にイッちまうとわーっ!」

 

ビキッ

 

ゾロの額に、太麺よりも尚太い血管が浮く。

「こいつを…イかせた…だと…?」

 

「イかせちゃったよーーっ! 尿道でなーっ! さっさっさーーーっ。」

 

に ょ う ど う

 

そこはまだ、ゾロでも責めたことのない未開の地だったのに。

 

「てめェ…。」

 

サンジのイク顔を見ただけでも万死に値するというのに。

 

「────死んで贖え。」

 

ちゃき、と、ゾロは迷わず和道一文字を口にくわえた。

 

それを見てもワンゼは顔色ひとつ変えない。

できる奴か、とゾロは気を引き締める。

ワンゼが口を開いた。

「め、麺だから斬られたらおしまい。」

「おしまいなのかよ!!! 驚くならそれらしい顔しろよ!!!」

額に浮いていたゾロの血管が、びききっと二股に分かれる。

「ば…ばか、ゾロ…、のせられん、な…!」

弱々しいサンジの声がした瞬間、目の前の男の背後から、何かがしゅるるっと飛び出した。

さては、これが触手か、とゾロが身構える。

しかし、触手麺(ショック メン)はゾロには襲いかからず、ワンゼの頭の周りにわさわさとうねっていく。

「何…?」

それは頭から緩いウェーブを描き───────

「ラーメン拳法! 小技!」

金色に透き通る麺は、まるで金髪の巻き毛のようにワンゼの頭から垂れ下がり────────

 

「“王家の紋章”!!」

 

「やめんか、馬鹿者ーーーーっっっ!!」

 

サンジが思わず、全身の倦怠感も忘れて跳ね起きる。

「だから、版権はデリケートに扱えってのがわからんかァ! てめェ、まさかそれでキャロルとかいうんじゃねぇだろうな! 無謀にも程があるぞ! 秋田4大御大はヤメロォォォ!!」

激昂して叫ぶサンジとは裏腹に、ゾロはきょとんとした顔で首をかしげている。

「オウケノモンショウ…って、なんだ?」

「…あァ…いや、てめェは知らなくていい。王家の紋章読んでるてめェを想像すると寒い。」

なにやら読み物らしい、と見当をつける。

「てめェが読むのは寒くねぇのか?」

「俺はパティが全巻…つってもまだ続いてるが、揃えてたからうっかり読んだんだよ。」

「よんだいおんたい…って、あとの3人は。」

「えろいかとくりどらとようせいこくだ。」

「?」

「…知らなくていい。知らないお前でいてくれ。」

それもパティが持っていたのだ、とは何となく言い難い。

 

「こらこらお前らーっ! おれを無視するんじゃなぁーい! おれはワンゼだけどキャロルだよーん!」

 

じたばたと暴れだすワンゼ(キャロル)に、ゾロが嫌そうに眉を潜める。

「だよーん、じゃねぇよ。てめぇはおそ松くんに出てくるデカパンか。」

「それはもう俺が前回言った。それにデカパンじゃねぇ。ダヨーンだ。」

 

「無視するなと言ってるだろうがーーーーっ。食らえ、(メン)タル攻撃!」

 

「いけねぇ、耳塞げ、ゾロ!」

 

(メン)フィスーーーーっ!!!!!」

 

どこから出たのか、と思うほど素っ頓狂な叫びだった。

 

「ぐわぁっ!」

咄嗟に耳を塞いだサンジに対して、今ひとつ状況のよくわからなかったゾロが一瞬遅れ、その凄まじい大音声をモロに浴びる。

声というより、まるで超音波だった。

ゾロは脳が揺さぶられるような衝撃すら覚え、悶絶する。

たまらずに、がくりと膝をつく。

 

「耳を塞ぐんだッゾロッ! キャロルの雄叫びは精神攻撃だ! グレードが上がるとメンフィスを召喚できる!」

 

だから誰なんだ、メンフィスってな!

 

思わず刀を取り落とし、ゾロが両手で耳を塞いだ、その瞬間だった。

ワンゼ(キャロル)の金髪巻き毛麺がするするするっと伸びてきた。

あっという間にゾロの体が太麺でぐるぐる巻きにされる。

 

「ラーメン拳法! からし麺太鼓(メンタイコ)! ドンドコドン!」

太い麺棒がゾロの体を殴打する。

「ぐゥッ!」

「ゾロ!」

「ラーメン拳法! 麺チカツ定食!」

続いて矢継ぎ早なパンチ。

 

太麺で拘束されているゾロはそれを避けることが出来ない。

 

「さぁーって、そろそろお前も触手麺(ショック メン)で気持ちよくなってもらおうかなーーーっ!!」

「何っ!?」

ちゅるるるん、と、ゾロを緊縛している拘束太麺とは打って変わった細い縮れ麺がゾロの尻を撫ぜた。

つるつるしこしこ。

サンジを犯したのはこいつか!と、即座に理解する。

ズボンの中に入り込もうとする細麺を、ゾロは不自由な身を捩って避ける。

「冗談じゃねぇ!コックにだって許してねぇ秘密の花園、麺ごときに許せるか!」

「何てめェのケツ孔を美しく形容してやがんだ!てめェのケツ孔なんてケツメドで充分だ、くらぁ!」

思わず脊髄反射で怒鳴ってしまうサンジ。

しかしその隙に、ゾロのズボンの隙間から、細麺がちゅるるるん、と入り込んだ。

「うぎゃあああああああああっっっ!」

およそ魔獣と呼ばれた剣豪とも思えない、情けない絶叫が響き渡る。

「ゾロっ!?? 姦られちまったかっ!?」

「へ…へ…ヘソ…ヘソ、な、舐められ…っ!」

「んだ、たかがヘソごときであんあん言ってんじゃねぇよ。」

「言ってねぇ!! てめぇじゃねぇんだ、エロコック! 気色悪ィに決まってんだろうが! 見ろ! このさぶいぼ!」

「誰がエロコックだ!エロいのはてめェだろうが!」

「アホか!いっぺんてめェのイク時のツラ鏡で見てみろ!」

「そんなんもん見てぇの、てめェだけだァ!!」

 

「おまえらーーーっ! 返す返すもおれを無視してくれたなーーーっ! おのれ、許さーーーーーん!!!」

 

ワンゼがぺったんぽったんと音を立てながらじたばたした。

 

「お前も尿道でイッてしまえーっ! ラーメン拳法秘儀! イけ麺ランチセット!

 

ちゅるるるるるるるるるるるるるるるるるるんっ♪

 

細い縮れ麺の束が、拘束されたゾロに襲い掛かったその時だった。

ひゅん、と鮮やかな金色の閃光がゾロの前を横切った。

 

スパパパパパパパ

「!!?」

異変に、ワンゼの顔が驚愕する。

 

ズパァ・・・ン!!!

 

「うわあああ!!!」

 

カッ!!と小気味良い靴音を鳴らして飛び込んできたのは、剣士ばりに包丁を二本手にしたサンジだった。

ゾロが目を見張る。

 

──────包…丁…だと?

 

サンジが手にした包丁でバラバラに斬られた麺が宙に舞う。

そこに、ス…、と皿が差し出された。

「“1.4mmパスタ(フェデリーニ)”」

皿の上に、ドササササ、と麺が盛り付けられる。

 

「は!!? 曲芸!?」

ワンゼは目を白黒させている。

ゾロだってそうだ。

 

──────おいおい待て待て。なんだその鮮やかな太刀筋は。

 

もちろん、サンジのコックとしての腕前は、ゾロは知りすぎるほどに知りすぎていたけれど。

蹴りしか使わないと思っていたサンジが、初めて攻撃にそのコックとしての腕前を振るう。

 

そのゾロの心を読んだように、

「“戦闘”には! コックの神聖な手も包丁も、使わねェのが俺のポリシーだが…。」

と、サンジが、二本の包丁の刃身と重心を吟味しながら言った。

「ここが“給仕室”で…、敵が“食材”ならば話は別だ…。」

 

包丁を見るサンジの目は、完全にプロのそれで、しかも戦闘モードに入っている為、剣士のゾロの目から見ても、なんら遜色はない。

ぞくり、とゾロの心臓が震えた。

 

もうサンジの何もかもを知っていたと思っていたのに。

この男は、まだこんなものを隠し持っていた。

 

まだゾロの知らないサンジがいた。

 

その険のこもった目つきも包丁を手繰る指先も、明らかにサンジの力量を示して余りあるのに、目の前の食材をおもちゃにするような攻撃を仕掛けてくる男の目は、絶望的なほどに曇っているらしい。

「生意気なー!! 料理もできねぇ素人が包丁なんか持つんじゃねーーーよーーー!! 不良の使うナイフとはワケが違うんだぞーっ!!!」

怒髪天を衝くワンゼを見ながら、ゾロは内心でせせら笑った。

“料理もできねぇ素人”、ときたもんだ。この男をつかまえて。

サンジも鼻先でふん、と笑う。

しかしその目は笑ってなどいなかった。

凄まじいまでの怒りに満ち溢れていた。

 

ああそうだ。

この男が怒らないわけがなかったのだ。

 

食材をおもちゃにされて。

食材でイかされて。

 

「すいませんねェ、生意気で……。」

その手の中で、ヒュンヒュンヒュンヒュンと、包丁が華麗に舞い始める。

「お詫びといっちゃなんですが…ご覧に入れましょう…。」

 

パシっと、手の中に包丁が納まる。

 

「一流コックの、別格の“包丁捌き”!!!」

 

まるで剣士のように包丁の刃をこちらに向けて構えるサンジの姿が、そこにあった。

 

 

下半身スッポンポンだったけど。

 


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