【13】

 

「戦士様…御神酒を…。」

 

かぼそい声がして、ゾロは反射的に、声の主を睨みつけた。

祭壇の下で、銚子と盃を捧げ持った女官達が、びくんと硬直する。

怯えた様子で後退る女官の背後に、面をつけた人影が走り寄る。

「剣士さん。コックさんは昨日から少しの果実しか口にしてなくて、今日一日お神輿の上にいたの。コックさんはとても疲れているわ。飲ませてあげて。」

その落ち着いた声で、面をつけた人物がロビンだと知れた。

 

ゾロは黙って盃を受け取り、酒を一息に飲み干した。

その盃を投げ捨て、女官から銚子をひったくると、注ぎ口から直接酒を含む。

 

そして、やおらサンジの頭を掴んで固定すると、ゾロは強引に口付けて、サンジの口腔に酒を流し込んだ。

「んっ!?」

サンジが目を見開く。

 

全身が硬直する。

 

キスされてる。

ゾロに。

こんな、みんなが見てる前で。

ロビンちゃんもルフィも、見てる前で。

 

それを恥ずかしい、とは思わなかった。

もうそんな気持ちはとっくに磨耗していた。

 

ろくに食べ物を入れていなかった胃に、いきなり強い酒を流し込まれて、サンジの全身が、かあっと焼けるように熱くなる。

「んんっ! んーーっっ!!」

尚もゾロは執拗にサンジに酒を飲ませ続ける。

サンジが緩慢に首を振って抗おうとしても、ゾロはそれを押さえ込んで酒を口移しで与え続けた。

「んんんー…ッッ、んん…ッッ!!」

ついにサンジが耐えきれなくなって、けふっと噎せた。

口から溢れ出た酒がサンジの体を伝っていく。

それを見たゾロが、サンジの体を伝う酒を舐め始めた。

「ゾ…ッ…!? あ、…ぅンッ…!!」

首筋をべろりと舐められて、サンジの体が慄く。

ゾロの舌がサンジの顎を舐め、唇が首筋を啜り、歯が鎖骨を齧る。

邪魔だとばかりに、首筋を飾る銀鎖が、ぶちぶちと引きちぎられる。

「バカ、ゾロ…、それ純銀、なのに…、」

喘ぐような声でサンジが咎めた。

 

けれどゾロは、サンジの声など聞こえない様子で、サンジの胸元を覗き込んでいる。

 

「何だ、こいつァ…。」

 

ゾロの視線に気が付いて、サンジもそこに目を落とす。

「あ…。」

サンジの頬が赤くなる。

ゾロの目は、サンジの乳首に付けられた飾りを見ていた。

正面からはどういうふうにそこに取り付けられているかわからないそれも、真上から覗き込めば、飾りの金具が小さな乳首を挟み込んでいるのが良くわかる。

「こんなのに挟まれて痛かねェのかよ。」

ゾロの指が左右の乳首飾りを繋いだ銀鎖をすいっと引っ掛けて、何の気なしに軽く引っ張った。

とたんに、

「ひンッ!」

サンジの全身を甘い痛みが走った。

思わず零れた声に驚いてか、ゾロが目を見開く。

すぐに、もう一度鎖を引っぱられた。今度は幾分強めに。

「んぅッ!」

咄嗟に慌てて声を噛み殺す。

「感じてんのか。てめぇ。」

ゾロの指が、ぴん、と鎖を引く。

「あゥッ…! かん、じてなんかっ…ねェっ…!」

「感じてんじゃねェか。」

またゾロの指が鎖を引く。

「ん…ッ!!」

必死で声を殺そうとしているサンジは、自分の体の変化にまで気が回らなかった。

「なんだ、てめェ。乳首いじられて勃ててんのか。」

ゾロの言葉にぎくりとして下を向くと、確かに、股間の飾り布が、やんわりと下から押し上げられている。

「ッあ、や…ッ!」

慌てて腰を引こうとするサンジを追いかけて、ゾロの手が、サンジの股間の飾り布をむしりとった。

びくん、とサンジの体が震える。

金色の叢の中のピンクのそれは、明らかに兆しかけていた。

「勃ってんなァ。」

ゾロの口元が薄く笑った。

「見んな…!」

かあああ、とサンジは、自分の頬が赤くなるのを感じた。

 

ゾロの指が、また、サンジの乳首の飾りの鎖を引っ掛けた。

ぐいっとそれが思い切り強く引かれる。

 

ぱちん、ぱちん、と音がして、左右の乳首から飾りが外れた瞬間、サンジの全身に電流が走る。

「アアァッ!!」

兆しかけていた股間が、見る間に勃ちあがるのがわかった。

 

「こんなエロいもんつけて島中回ってたわけか。」

 

一日中飾りに挟まれていたサンジの両の乳首は、つんと尖り、ゾロにそれを強引に外されたせいでほんのり赤くなっている。

いきなり解放された乳首は、じんじんと疼いてたまらない掻痒感をサンジにもたらしている。

ゾロの指が、敏感になったままの乳首をいきなり無造作に摘まんだ。

「ひィッ!」

強すぎるその刺激に、サンジが悲鳴を上げる。

けれど、勃ちあがった性器からは、透明の雫がぽろりと零れる。

 

「は、放…ッ!」

ゾロが、サンジの乳首を爪で引っかく。

「ああッ!」

まるで、本当に電流を全身に流されてでもいるかのようだ。

乳首に触れられているだけなのに、性器を弄られているかのような快感に襲われる。

もう股間のそれは、腹につきそうなほど屹立している。

「乳首…気持ちいいか? …なあ…。」

ゾロの声が耳元でいやらしく囁く。

同時に、乳首を乱暴に捻られた。

「あゥんっ…!」

思わず声が出る。

「気持ちよ、くなんかっ…ねえっ…!」

必死に言葉を紡いだが、もう膝には力が入らなくなりつつある。

「嘘言うんじゃねェ。ちんぽだらだらじゃねェか。」

限界まで勃ち上がったサンジの性器は、触れられてすらいないのに、先端から透明の雫をとめどなく零している。

自分のその状態を見て、サンジの顔が朱に染まる。

「違…これは…。」

「これは? なんだよ。」

ゾロが意地悪そうににやりとしながら、尚もサンジの乳首を悪戯するように摘まんで、引っ張る。

「ふ…ッ!」

勃起した性器から、また蜜が零れた。

「“処女”のくせに乳首いじられて勃たせやがって。」

「う…うるせェッ…!」

ゾロがサンジの乳首を弄るたび、言葉で嬲るたび、サンジの股間はふるふると震えながら雫を溢れさせる。

たまらない恥ずかしさで、体はどんどん熱くなる。

「乳首でイけんじゃねェか? お前。」

え、とサンジが身じろぐのより早く、ゾロの唇がサンジの乳首に吸い付いた。

「あひッ!」

濡れた柔らかな感触にそこを擦りあげられて、サンジが喘ぐ。

指とは違った快感が背筋を駆け上がる。

本当に乳首だけで達してしまいそうだ。

 

ゾロは執拗にそこを舐め続けている。

「あ…、あっ…! あっ…あっ…あ、ゾロ…っ…!」

なんとか逃れようと、サンジは身をくねらせる。

いきなり、ゾロがサンジの乳首を強く吸った。

「ひうッ!」

強い刺激に、思わずサンジは激しく身じろいだ。

繋がれた鎖がじゃらっと音を立てる。

ゾロは、まるで赤ん坊が乳を吸うように、ちゅうちゅうと音を立ててそこに吸い付いている。

「ゾ、やめ…や…、ああ…ッ…!」

ぞくぞくと背筋を這い登っていた快感が、はっきりと股間に集まってくるのがわかる。

触れられていないのに、そこからじわじわと悦楽が広がる。

腹の奥から、解放をねだる嵐がゆっくりと突き上げてくる。

「んあァっ…!」

サンジの背がのけぞる。

のけぞったせいで、胸を突き出すような格好になったのをいいことに、ゾロは、軽く歯を立てながら乳首を強く吸った。

「あああっ!アアっ!」

敏感な先端も舌で擦られる。

「ゾロ、や、あぁ…ッッ!」

優しく指で捏ね回していたもう片方の乳首も、乱暴に捻りあげ、揉み潰すような動きに変わる。

「ああッ!あーっ!」

サンジの腰ががくがくと揺れた。

「奴らに見られながらザーメンぶち撒けろよ。」

囁かれながら、がちん、と乳首を強く噛まれた。

 

「ひアァッッッ!」

 

サンジの上体が、ぐうっとしなったかと思うと、ぴゅ、とピンクの性器が白濁を噴いた。

 

ぴゅく、ぴゅく、と、それは断続的に迸る。

「ひ…ぃ…あ…ぁあ…。」

吐精にあわせてサンジの腰が震える。

 

びくびくと全身を痙攣させながら、サンジは射精した。

 

─────イッ…イッちまっ……、俺…

 

みんなが見てる前で。

けれどサンジはもう何も考えられない。

ただ、強すぎる快楽に、それがゾロから与えられたものだという事に、サンジは酩酊していた。

 

そんなサンジの痴態を、ゾロは食い入るような目で見ている。

 

─────食いつかれそうな…目…

 

ぼんやりとした頭で、サンジはそんなことを思った。

 

食いつかれたい…。

このまま喉笛を食いちぎられてみたい…。

 

「…エロいツラして…イきやがって…。」

唸るような声でゾロが言うのが聞こえた。

 

そして、吐精したばかりの濡れた性器を、くちゅりと無造作に掴まれた。

 

「アアッ!!」

強い刺激に、サンジの視界がちかちかと瞬く。

 

そのままゾロは乱暴にサンジの性器を擦った。

「アアっ、あっ、やめ、ゾロっ…!」

ぐちゅぐちゅとサンジの性器を弄っていたゾロの手が、つるりと尻に回った。

サンジがびくりとする。

 

すると計ったようなタイミングで、

「戦士様。どうぞこれをお使いくださいまし…。」

と、か細い声がした。

 

ゾロが隠しもせず舌打ちをする。

その舌打ちの音で、女官達は可哀相なほど怯え、狼狽えた。

 

ゆっくりとサンジから体を離しながら、ゾロは、祭壇の下で控えている女官に目をやった。

女官達が、銀細工の丸い容器を差し出しながら、がたがたと震えて平伏している。

取り上げて蓋を開ければ色のついたジェル状のものが詰まっている。

一瞬、眉を聳やかせたゾロに、女官の傍についていたロビンから、

「コックさんの体を傷つけないために使ってあげて。」

と告げられる。

ゾロが指先でジェルに触れると、それは、ねとっ、と水っぽく指先に絡む。

ほのかに甘い匂いがした。

「変なもん入ってねェだろうな。」

「は、入っておりません。数種類のハーブから精製した油を花の蜜で練ったものです。口にしても害はありません。」

慌てたように女官が答えた。

 

ゾロは、銀の容器を手に、サンジの前にどかりと座り込んだ。

 

 


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