エヴァ+その他
闇と福音を告げる者
プロローグ
2004年
第二新東京
繁華街
雨が降ってきた。セカンドインパクトから四年が過ぎても未だに混乱している。
だが、人間の欲望は限りがない
少しでも余裕があるとこんな場所に来る。
人が集まれば想念が集まる。これがさらに邪気とかし人に牙を剥く“妖し“となる。
それを人知れず闇に葬る生業退魔師や陰陽師などを「ハンター」と呼んだ。
路地裏
紫色をした奇妙な大蛇と黒衣にマントを羽織った男が対峙していた。
「チッ、こんな小物で私が出張る事のなろうとはね。ハンターの質も落ちてきましたかな」
大蛇が爛々と赤く光る目を大きく見開いた。
『ほざくな人間よ。我は夜刀神(ヤトノカミ)崇り神なるぞ。貴様も前の奴らの様に我が礎となれ』
「ほう、『まつろわぬ神』の一神か。だがその姿伝承にある額に角がないと言うことは完全に復活していないということか。
それで陰陽寮の奴らがヤラれたんじゃ世話無いな」
「黙れと言うに!」
夜刀神がその口を開き巨大な火球を吐き出した。
男はマントで全身を覆った。その瞬間火球が当たったがマントに吸い込まれた。
『なんだと貴様、何奴だ。我の火球を防ぐどころか食い尽くすとは』
男は平然として立ち上がりマントの中から鞘に収まった二mはある洋剣を取り出した。
鞘から抜き放ち夜刀神に向け軽く振った。
すると夜刀神の首が落ち胴体が消滅した。
『馬鹿な・・・。この我がこうも簡単に』
「凄いな。さすがは『天津神』に逆らった『まつろわぬ神々』の末裔だ。そこらの妖魔なんぞとは格が違うがこの程度か」
『おのれ呪い殺してくれるわ』
「なら俺の名を教えてやろう。魔道省魔界課統括・連城法夜だ。ではな、おとなしく魔界なり冥府なりに還れ」
『貴様がか。裏切り者の頭め我ら冥府にいようと・・』
一気に剣を振り下ろし頭を消滅させた。
「古いことをいうんじゃねえよ。裏切ったのは貴様らが先だ。外道どもが」
吐き捨てるようにセリフを残し路地を出て行った。
ネオ・新宿
料亭「神楽」
料亭の玄関から庭に抜ける。
和風庭園の中にある離れにマントを脱ぎ紺のスーツ姿で入っていった。
「連城さん。こんばんは、どうします今夜は」
「まずは冷酒を一つと夜懐石を一つ」
「はい、すぐお持ちします」
着物美人が注文を聞いて出て行った。
しばらくして別の女が膳を持って入ってきた。
紫の花をあしらった着物を着て長い黒髪がとても印象的な純和風美人だ。
「やあ若菜、上がらせて貰ってるよ」
柔和な微笑みを女に向け、女も微笑み返した。
「久しぶりですね。法夜さん。お仕事が忙しいのもわかりますがたまには店意外にも顔を出してくださいな」
「宮内省のドジを片付けに走り回っていたのでな。今度自宅の方にでも顔を出すよ」
「そう言って別の人の所に行かないでくださいね」
苦笑しながら若菜に頷き、若菜も杯に酒を注いだ。
しばらく獅子脅しの音と杯を重ねる音が続いた。
「ところで若菜『ゲヒルン』とか言う研究所を知らないか」
「はい。たしか常連だった冬月先生が入所しましたわね」
「そこの碇ゲンドウとかいう男の評判はどうだ」
「かんばしくありませんわ。うちの店に来るなら門前払いですわ」
面白くない顔をして若菜がしなだれかかってきた。
「どうして二人の時に男の話なんて・・。もしかして、お仕事ですか?」
「ああ。その碇の子供を預かることになってな」
「あらどんな子供なんですか」
「四歳の子供で名前はたしか碇シンジ」
闇を狩る者と天使を狩る者
その出会いがなにをもたらすのか。
刻のみが答えを出す
あとがき
はじめて連載小説を書かせていただくカオスです。
詩や歌詞なんかは結構書いていますが連載は始めてです。
昔、電撃大賞の小説部門用に設定したキャラと好きな小説やゲームetcのキャラを出す予定です。
ちなみにゲーム「いまどきのバンパイア」の設定を模倣してキャラをイメージしたので
(高河ゆん先生のシリアスキャラや派も箱田真紀先生の髪の長い女性キャラをイメージしてください)あしからず。
用語の詳しい設定は設定集を暇ができたら出す予定なの気長に待ってください。
それでは
今回のコンセプト「人と魔 相容れぬ存在が夜を駆ける」
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トマトのコメント
すいません、プロローグの掲載ずっ〜と忘れてました。
…本当にごめんなさいカオスさん(汗)
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