Hard Wired! second session

無差別級ゲーム感想文
〜 電脳天使 デジタル・アンジュ〜

 

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両名登場

「どうも皆様始めまして。傾桜姫と申します」
「ちわ。翔玉姫です」
「これから二人で御主人様のお気に入りのゲームを紹介していきますんで、お時間のある方は、是非ご覧になっていってくださいね」
「・・・」
「しょうちゃん、どうしたの?ちょっと不機嫌そうだけど」
「いやぁ、何が悲しくて、引き篭り野郎を御主人様呼ばわりしなくちゃいけないのかと思うと、なんか情けなくて」
「誰が引き篭り野郎さんですって?」
 傾桜姫ちょっと青筋
「御主人様に決まってるだろ。だいたい趣味がゲームやらPC関連やらなんてのは、引きこもり以外の何者でもないじゃん。それに、私達みたいな女の子、しかもめちゃロリータ趣味なのを創造するなんてのは、如何にもヤバ気だし、それを代弁者として使おうなんて、他者との接触を嫌う引き篭り特有の傾向だろ。やってらんねぇよ」
 傾桜姫一気にキれて、金属バットでフルスイング
(悲鳴)あ、危ないからよせって、当たったら死ぬぞ(汗)」
だ、れ、が、引き篭りですって?」
 翔玉姫、傾桜姫の座った目に対し、さすがに命の危険を感じる
「訂正する。私達を創造してくれて、ありがとう御主人様」
「なんかぜんぜん誠意が感じられないし、めちゃくちゃ白々しいけど、一応許してあげる」
 傾桜姫、金属バットを仕舞う。
「(はぁ、けいちゃんも御主人様絡むと人が変わるからなぁ)んで、記念すべき第一弾のタイトルは?」
「はい、第一回目は『電脳天使 - デジタル・アンジュ - 』です!」
「・・・」
「・・・?」
「・・・(汗)」
「・・・??」
「・・・(大汗)
「・・・???」
「・・・なぁ、私にどうして欲しい?」
 翔玉姫かなり脱力
「それは、盛り上げて欲しいに決まってるじゃないの。それが王道ってもんでしょ?」
王道を要求するんなら、それらしいモンもってこいよ!ぎゃるげなのは予想できてたが、PC Engineのタイトルだろ、それ。既にDreamCastの生産は止まり、PS2は2回目のモデルチェンジを果たし、X-Boxの定価が発表されてる時代なんだぞ、今は!!」
 #これを書き始めたのはこんな感じの時期でした
「叫ばなくてもちゃんと聞こえるってば。何そんなに興奮してるの?」
 あどけない表情で尋ねる傾桜姫に一瞬殺意を覚える翔玉姫
「言っただろ、今。時代は既にDCに引導を渡して、PS2の時代なんだよ。それなのに、なんで今更8bit機のタイトルを取り上げなきゃいけないんだよ!?」
「これ以上DCを貶める様なこと言うと、世のSEGA人達に襲われるわよ」
「言いたいのはンなことじゃなくて、もっと新しくて、知名度の高いモンもってこいっつーことを言ってるんだよ!」
「だって御主人様PS2持ってないもの」
 #コレ書いた頃はまだ持ってませんでした
 傾桜姫、ちょっと半疑問形
だ、か、ら!・・・もういいから先、進めて」
翔玉姫、全てをあきらめる
?。ま、いいわ。で、電脳天使なんですが、しょうちゃんが言った通り、PC Engineでリリースされたタイトルです。媒体はCD-ROM。PCE的に言うとSuper CD-ROM^2の方ですね」
「んで、リリース元は(・・・なんか、やる気のねぇジャケ絵だなぁ)徳間書店。システムっつーか、分類はアドベンチャーだな、一応。デジコミって話もあるが」
「ストーリーは、審判の日に備えて、業の深い人間(ベスティア)ではない人間を見つけて、増やそう、そして地球に明るい未来を、ってな話しです。まぁ、清く正しく美しくっていう心洗われるストーリーですね」
「そういうとなんか、めちゃめちゃ宗教臭いな、コレ。んで特筆すべきなのは二つ。まず一つはオープニングだな」
「オープニング?」
「そう、オープニング。とりあえずもう一回見てみ」
 棚からCDを取り出して、DUO-Rにセットする傾桜姫
「既にゲーム機自体はセット済っつーのが、イヤな環境だよなぁ・・・」
 翔玉姫、DUO-Rの電源を入れる

 二人でオープニングの鑑賞
「暗い、ですわねぇ・・・」
「だろ?普通、んなオープニング見せられたらひいちゃうって。悲惨とか絶望とか自己犠牲とかド暗い言葉が次々と似合っちゃう様なすっごい内容だもんなぁ。御主人様なんで続けたのか、私は知りたいねぇ。」
「それに輪をかけて・・・」
「そう、手動の台詞送りシステムのインパクトは強烈だよな。しかも、一回タイミングを外したらそのシーンが終わるまで、ずっとズれたままだもん。これ、売る時に誰もなんとも思わなかったのか?」
「ついつい、ダメなゲームに力をいれてしまう御主人様ならではのチョイスでしょうか」
「(笑)それ、フォローのつもりか?」
「それに、本編の言葉もこなれてないっていうか、強調したい単語なんでしょうが、やたらと鉤括弧の目立つ台詞まわしもいただけないですねぇ」
「そうそう、すっげー鬱陶しいんだよ。こういうわかりやすいトコでアレなゲームを続ける御主人様って、私あんまり見たことないんだけど」
「そう、魔がさした、ってヤツかしら」
 翔玉姫爆笑

「あ〜ぁ、まだ腹筋痛いよ。んで、もう一つは」
「ずばり、攻略ですね」
「そうそう。まぁ、攻略し易いゲームがいいゲームかっつーとそうじゃないんだけど、それにしても、分岐があまりに不明確で、チャートの作り様もないっつーのは、ぎゃるげのアドベンチャーって考えると、マイナス要素として考えてもいいだろ」
「御主人様も、かなり苦労なされたみたいですからねぇ。結局裏技使って、なんとかトゥルー・エンディングは見たそうなんですけど」
「攻略サイトを検索しても、PCE版の攻略は見つからなかったみたいだったしな」
「海外のサイトならあったりするのかしら」
「フランスのサイトとかならあるかもな」
「なんでフランス?」
「あそこは1億総ヲタク国家だからな。ゲッターロボや聖闘士星矢が軒並み80%なんつー恐ろしい高視聴率をたたき出すは、グレンダイザーに至っちゃ100%行ったらしいぞ」
「娯楽に乏しい国なのかも・・・」
「それどころか、道行く普通のおっちゃんにベルサイユの薔薇のこと聞いたら、知ってるだけでも結構アレだとは思うんだけど、『あれは日本人がつくれる話じゃない、フランス人の書いたものだ』って力説までしちゃうし、ポケモンのフランス語版出さないと訴訟起こすとか任天堂を脅迫する国だぜ」
「まぁ、ポケモンについてはドイツもそうですし、大体がフランス人自体「Around The World」な人ばっかりですから、それだけでヲタク国家と決めつけるのは・・・」
「なんかやけにフランスの肩持つね、なんかあるの?」
「いえ、モナ・リザなんかがかわいそうかな、と(御主人様から頂いたオサイフがそんな国のモノとは考えたくないですぅ(半泣き))」
「(どうせ自分の持ってる「おフランスブランド」のイメージが崩壊するのがヤなだけだろ)きわめつけは、アレだ、行列」
「行列?」
「そう、行列。東洋のどっかの島国とは違って、フランスには行列っつーもんはなかったらしい」
「東洋のどっかの島国が行列を輸出した、っていうお話し?」
「ま、それが今までの話。だから、つい先日まで、パリ市内で見かける行列と言えば、黄色い猿や、なんかがブランドショップの前に作るもの限定だった」
「差別用語がめちゃめちゃ混じってるんですけど(大汗)
「大丈夫だって。んなサイト誰も真面目に見やしないって。っつーか、ちびくろサンボを絶版にしたのは大きな間違いだろ。知恵と勇気にあふれた子供を描くっつー点で、大変に優れた童話だぞ、あれ」
「じゃぁ、しょうちゃんはソレの頃を知ってるんですね。ブラックサンボじゃなくて。ずいぶん古いのねえ・・・」
 傾桜姫ちょっとやぁらしい笑い
「あんたと年は一緒だよ」
「まぁ、民主主義という言葉を御存じない都知事さんも差別語をお使いになってらっしゃるし、問題はないでしょう」
「そう、そんで、行列の話だ。その店は通常の日でもにぎわってるらしんだが、金曜日には行列ができるんだと」
「・・・なんか、話の流れからするになんとなく想像はできるんだけど、一応きいてみるわ。一体なんのお店なの?」
「そのまんまだよ。アニメショップ。なんで金曜日に行列ができるかと言えば、船便が着くのが金曜日なんだと」
「船便っていうのが、殊更リアルでいやね。ココやド・ゴールさんは今のフランスを見て、なんて仰しゃるかしら・・・」
「いやぁ、納得するんじゃない?ココのデザイン事務所にサムライ・トルーパーのビデオが揃ってたりしても私は驚かないね」
「ミッテラン元大統領の書斎に気まぐれオレンジロード全巻揃いでも?」
「きゃはは、ソレ妙にリアルだなぁ」
 しばらく「ちょっと懐かし目のマンガ」についての雑談で盛り上がる二人

「なんか、ずいぶんと脱線しちゃいましたね。それで、攻略についての続きです」
「まぁ、初っぱなの選択肢が後々まで影響する強力なフラグになってるんだが、これですら分かりにくいのはやっぱり問題あるだろうなぁ」
「また進めていくと、ちょっとこの辺りがちぐはぐになってくるんで、鋭い人ならわかるかもしれませんね。まぁ、ちぐはぐになる、ということ自体は誉められたものではありませんけど」
「選択肢自体がちゃんと成立してないゲームだから余計攻略し難いんだろうなぁ。ま、そんなことも鑑みて、システム面から見ると、私の評価としては「クズ」ってことになるなコレ」
「まぁ、ちょっと不本意な気もしますが、妥当な線ですわね」
「だろ?で、なんでンなタイトルが御主人様のオキニなわけ?」
「まぁ、キャラデとかじゃないですかねぇ」
「なんか身も蓋もないな。でも、コレ、そんなに萌える絵柄なのか?ずいぶん気楽そうに描いてる感じがすんだけど」
「しょうちゃん、キャラデは何も絵だけじゃないのよ。例えば性格づけなんかも含めての『キャラデ』なの。あるキャラが他のキャラと比べてちゃんと書き分けられているか、とか、単体で一人取り出しても十分魅力的か、とかやっぱりそれはそれ、色々とあるのですよ」
「なんか、めっちゃキャラ萌えな人のご意見だねぇ。ま、いいや、あたしには関係ないし。んで、誰よ?」
「寂しい反応ですわねぇ。それじゃぁ立派なギャルゲーマーにはなれませんよ」
「いや、あたしは別に立派なゲーマーになりたかないし、しかもなんで、ぎゃるげなんだよ」
「まぁ、これ以上は趣向の違いですからツっこみませんけど・・・(少し遠い目)それにしても不幸ですわねぇ。ぎゃるげを楽しめないなんて、人生の1/3を損してると思うんですけど・・・」
ぎゃるげが1/3占めてる人生ってナンだよ
「その人の余裕と想像力がどれくらいのものかを示すバロメーターですわ」
「それを計るにはもっと別の基準を適用した方がいいと思うね、あたしゃ」
 傾桜姫聞こえないふり
「ご主人様のお気に入りキャラですが、リアムローダ・アルキオネ・ヒアデスだそうです。本編ではマリアと呼んであげるとめちゃめちゃ喜んでくれるかわいい娘なんですよぉ(はぁと)」
「あ〜、なんか分かるよ。一途な妹タイプだな。ご主人様の好みにしちゃ、ちょっと生意気な言動が目立つキャラっつー点が珍しいか」
「なんでも、ご主人様的ランキングのコンソール機部門でトップヒロインの座にいるのが彼女だそうですよ(私の方がよっぽどかわいいと思うんだけどなぁ)」
「なんか面白くなさそうだね、ま、私はどうでもいいんだけど。」
「ま、結局のところ、キャラ萌えゲーってことになるんでしょうか。ご主人様はまだ、時折プレイしてるみたいですわね」
「MagicEngineで動かねぇ、ってずいぶん気落ちしてたな。なんつーか、平和な人だねぇ・・・」
 #どうもCDドライブに依存するみたいで、今では無事動いてます
「あ、それとサターンでも電脳天使 -デジタルアンジュ- SSってのがでてます」
「ご主人様が怒り狂ってたやつな(失笑」
「一応リメイクという形なんでしょうね。声、絵が完全に変わってて、シナリオも結構変更されています。絵がどうもご主人様の趣向に合わなかったらしく、ご主人様大暴れされたみたいですわね」
「まぁ、仕方ないだろ。そんなもんだよ」
「あ、でも、マリアはずいぶんとかわいい性格になってたんで、ちょっと溜飲を下げたらしいですわ」
「溜飲って、そういう時に使う言葉か?ま、いいけどね。んで、こっちの攻略もご主人様はうまくいってないらしいねぇ。ま、システム一緒だから予想はできたけど」
「まぁ、WWWで攻略記事は見付けたらしいんで、そのうちプレイするかも、ですって」
「するかねぇ、手動セリフ送りシステムだけはなぜか残されているアレを」
  #PCE版はバグのため、普通にBEST ENDまで行けないという話もあり


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