（原文） Stopwatch (wolf SW) mode is similar to Objective mode but with a twist-after every round, the teams will switch sides and will have to beat the other team’s time from the previous round. Note: You cannot change teams in this game mode.
（対訳） Stopwatchモード(wolf SW)は、Objectiveモードと良く似ています。違うのは、各ラウンドごとに陣営が入れ替わるという点です。そして、前のラウンドで相手のチームがかかった時間よりも速く、目的を達成しなければいけません。 ※このゲームモードにおいて、チームを変えることはできません
つまり、SWの目的は、「相手よりも速くObjectiveを達成する事」である。
サイクルがABBAの場合を例に取ってみる。
1ラウンド目は、チーム1がAxisで、チーム2がAlliesとしよう。場所はVillageで、制限時間は10:00である。
1ラウンド目、チーム1(Axis)が10分間金塊を守りきった。
2ラウンド目では、チーム1(Allies)は、1ラウンド目でチーム2がかけた時間（すなわち10:00）よりも速く、金塊を持ち帰らないといけない。
ここで、チーム1(Allies)は首尾よく残り0:55の時点で金塊を持ち帰る事に成功した。この前半のABは、チーム1の勝ちである。
3ラウンド目、制限時間は再び10:00にリセットされる。ここで、チーム1(Allies)は残り0:35の時点で金塊を持ち帰った。
4ラウンド目、チーム2(Allies)は、前のラウンドでチーム1がかけた時間(9:25)よりも速く、目的を達成しないといけない。既に制限時間は9:25に設定されているので、この制限時間内にチーム2は金塊を持ち帰れば良いのである。チーム2は猛攻をしかけ、残り2:10のところで金塊を持ち帰った。チーム2は、チーム1のかけた時間よりも速く、目的を達成することができたわけである。後半のBAは、チーム2の勝利である。
※1
それぞれのラウンドをMPモードであるかのように見れば、前3ラウンドのABBはチーム1の勝利、最後4ラウンド目のAはチーム2の勝利である。しかし、SWモードでは、前半ではチーム1が勝ち、後半ではチーム2が勝ったので、ABBAの結果は引き分けとなる。
※2
さて、このABBAの結果は、1対1で引き分けとなったのだが、もし、かかった全体の時間が、相手よりも短い側の勝利とするならば、どうなるだろう？
前半は、チーム1がチーム2よりも0:55だけ速く達成した。
後半は、チーム2がチーム1よりも2:10だけ速く達成した。
すなわち、チーム2の方が、その差1:15だけ素早く目的を達成した事になる。つまり、この条件の場合、チーム2が最終的な勝者である。
最初のラウンドの終わった時に表示される、
Clock is now set to 9:05!
というのは、次のラウンドで打ち破られるべき時間を表している。
Allies sucessfully beat the clock!
Allies couldn't beat the clock!
というのは、2ラウンド行った結果、どちらのチームがその2ラウンド（1イニング）を制したのかを表している。
補足
この解説文は、今回の大会でのStopwatchモードが、本来のSWとは違った解釈で用いられていたために作られたものである。
今回の大会では、決勝戦3ラウンド目が終わった時点で「ストレート勝ち」と言われていたように、4ラウンドそれぞれの勝敗が最終的な勝敗を決めるものであった。※1, ※2を読んでもらえばわかると思うが、本来のStopwatchならば4ラウンド目が終わってみるまで勝敗はわからないのである。
誤解のないよう言っておくが、今大会のルールは、Stopwatchと異なるとは言え、両チームに公平な、筋の通ったルールである。ただ、本来のStopwatchとは全くの別物である、という点の説明が、大会の公式サイトに記述されていない事が気になったのだ。
これ以降の大会を、今大会の独自ルールではなく、本来のStopwatchモードで行えと言っているのでは「ない」。どちらのルールを採用するにせよ、違いをしっかり把握し、ウェブ上に公開するべきだと提案しているのである。
このドキュメントが何らかの助けになれば幸いである。
文責 Crna Ruka
わからないという点や、それは違うだろうという所があれば、IRCでもメールでも構わないので聞いて欲しい。