どうすれば浜松中心街は活性化するのか

これは実に難しい問題です。誰しもが問題だと気付いているはずなのに、今まで長い間解決されていません。これは空洞化の要因は多岐にわたっており、それぞれが複雑に絡み合っているので、「現状のまま」だとこれといった特効薬はないからです。例えばサンクン・ガーデンでは屋外コンサートやガレージ・セールなどが頻繁に開催され、それなりに集客効果はあるとは思いますし、ソフト面の充実という視点からみても大賛成です。しかし、先ほども述べたようにイベントにたよる集客では、継続的な効果は得られません。根本的に活性化を図るには「現状を大胆に変えて」恒久的に人を引き付ける魅力を中心街に持たせなくてはなりません。

そう考えるとまずキーポイントとして挙げなければならない点は、中心街をトランジット・モール化し、クルマ中心の街から人間中心の街へ改編することではないでしょうか。そして安く、快適な公共交通手段を整備して、中心街全体を回遊できるようなしくみが必要です。

それと同時に重要なのが郊外に多く住む人の中心街へのアクセス向上施策です。つまりクルマ以外の交通手段を整備して、安く、速く、安全に移動できるようになれば、自然と人は集まってきます。浜松中心街にはもともとりっぱな商業施設や文化施設が集積しているので、郊外からの人の流入をアシストするようなしくみを作れば、きっと浜松中心街は生まれ変わると思います。

このような努力はいたるところで見受けられます。1999年のトランジット・モール実験やパーク&ライド実験なんかもその努力の一例でしょう。さらに近年連続して実施された遠鉄バスの3度に渡るバス運賃値下げという経営努力には脱帽します。

現在、浜松都市圏ではバスが主な公共交通手段となっています。浜松中心街の特定エリア内を、一般車両の通行制限区域とすることでかなりアクセスは改善されると思います。もちろん弊害もあり、沿線の商店への配送集配のための商業車が入りづらくなるなど、新たな課題も同時に解決しなければなりません。


サンクンガーデンのガレージセール

トランジット・モール
都市中心街から一般自動車を締め出して、歩行者と公共交通を優先させた商業空間。公共交通が街全体の中を動く水平エレベータのような役割をはたし、あたかも街全体がひとつの大きなショッピング・モールとして機能する。公共交通手段に低床LRTを導入することで、人と環境にやさしいモールが構築できる。



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