バスよりもっとよい公共交通手段はないのか

確かにバスは投資額が少なく、道路さえあればどこでも路線を拡張でき、路線変更も簡単で乗客のニーズにきめ細かに対応することができます。運営サイド、顧客サイド両面からみて手軽な交通手段といえます。

しかしながらバスによる交通手段にも、たくさんの課題があります。

定時性が保てない
バスは専用軌道を走るわけではないので、交通信号や道路の込み具合などで運行時間が大幅に変わってきます。これは非常に大きなマイナスポイントです。集合時間に遅れたり、乗り継ぐはずの電車に乗り遅れたり、たいていは遅れることを前提にかなり余裕をもって家を出るようにしている人が多いとは思いますが、やはり定刻通りに着けないというのが不便きわまりません。

路線がよくわからない
浜松ほどの都市になると、バス路線系統もかなりの数になります。運行範囲は変えずに系統はもっとシンプルにならないかとは思っているのですが、それでもバスがどこをどう走っているのかよくわかりません。行きたい場所に行くにはどこからどの系統のバスに乗ってどこで降りればよいのか、調べるのに一苦労です。

環境によくない
バスと言えどもクルマですから当然排気ガスをまき散らします。朝夕ラッシュ時の浜松駅前のバスターミナルでは、次から次へとバスがひっきりなしに来ては行き、ディーゼルエンジンの黒煙がもうもうと立ち込めています。最近では交差点などで止まるとエンジンも止めるアイドリング・ストップも定着していますが、環境対策という側面からみるとそれでも限界があります。

乗客数にきめ細かく対応できない
バスは電車のように連結して運行できるような構造になっていないので、1台単位で運行せざるを得ません。そのため乗客の多い路線や時間帯は鮨詰め状態となります。逆に乗客が少ないとほとんど空気を運んでいるような状態になってしまいます。乗客の多い状態に対応するには、運転間隔を短くすればよいのですが、逆に乗客が少ないからといって運転間隔を間引くと待ち時間が増え、さらに乗客が減るという悪循環に陥ります。

他にも、料金体系が複雑、高齢者や障害者に優しくない(最近になってやっと低床バスが増えてきましたが)、などが挙げられます。

もっと抜本的に公共交通システムを変えていく必要があります。

そこで低床LRT です。


渋滞の中の路線バス



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